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【スマホアプリ今日の1本】「七怪談」メッセージで友人を死から救え!

怖くてメッセージが開けない。もう携帯も見たくない!

1月22日配信

ダウンロード:無料

利用料金:無料

「七怪談」の3大ポイント

・リアルタイムで進行するメッセージホラー
・都市伝説や怪談などをモチーフとしたわかりやすいストーリー
・返信が無いと進まない。自分のタイミングでの長時間プレイは難しい

 「LINE」、「メッセンジャー」、「Twitter」……。リアルタイムでメッセージを交換しあうツールはたくさんある。現代社会を生きる方なら誰もが、どれか1つくらいは使ったことがあるだろう。もしそんなメッセージツールに、突然友人から意味不明なメッセージが送られてきたら……。そのメッセージが友人ではない「何か」が送っているとしたら……。あなたならどうするだろうか。Android/iOS「七怪談」は、判断能力と勇気が問われるリアルタイムメッセージホラーゲームである。

始まりは不思議なメールから……
友人からメッセージが送られてくる

 ストーリーは主人公に送られてくる差出人不明のメールから始まる。内容はよくある不幸の手紙のようだが、1つだけ不自然なところがある。それは不幸になるのは主人公ではなく、主人公の友人7人というところだ。主人公は、メールを気にせず消してしまうが、ここから友人たちは不幸に見舞われていく。プレーヤーは主人公となり、友人たちから送られてくるメッセージに返信し、友人たちを助け出すことが本作の目的だ。

 各友人ごとのストーリーにはテーマが設定されている。「てけてけ」や「口裂け女」などの都市伝説から、学校の怪談、日本昔話などバラエティにとんだホラー7作品が用意されているのだ。

 本作の最大の特徴は、リアルタイムで行なわれるメッセージのやり取りである。ゲームは、友人から携帯に送られてくる何気ないメッセージからスタートする。最初は「学校の授業がわからなかったから、先生に質問していた」や「お金がない」など本当にたわいもない話だが、少しずつ様相が変わってくる。ある者は何かに追われ、ある者は何かに選択を迫られる。メッセージも徐々に「後ろに何か気配を感じる」、「捨ててきたはずの人形が家の中にいる」など緊迫してくるのだ。

 しかも、メッセージはそんなにポンポンとすぐには帰ってこない。むしろ早い時もあれば遅い時もある。その上既読もなかなかつかなかったり、ついてもすぐ返信がなかったり、アプリを切った後でもメッセージがきたりするので、まるで向こうに本当に人がいるような感覚を覚える。このため徐々にリアルな臨場感が出てきて、さらなる恐怖を感じられる。そして、時に友人以外の「何か」が送ったと思われる謎のメッセージも送られてくる。

 主人公は友人たちから送られてきたメッセージに3つの回答から1つ選び返信する。この返信こそ友人たちの命を握るのだ。友人たちは自身の「命」を意味する1人1本10cmの火のついたろうそくを与えられている。

 そして、プレーヤーの返信次第でそのろうそくの長さが短くなったり、火が消えてしまったりする。ろうそくの長さが短くなるということは、友人の命が短くなる。ろうそくの火が消えるということは、命の火が消える。つまり、友人の「死」だ。自分の返信に友人の命が左右される。そう考えるともうドキドキしてしまう。しかし、友人を救えるのも自分だけである。そう思うと少し勇気が出てくる。

 回答によってろうそくの燃え方は変わってくる。最も適切な返信だと、ろうそくの火が大きくなるがろうそくは短くならない。その次に適切な返信だとろうそくの火が揺れ、少しろうそくが短くなる。余り適切でない返信の場合だとろうそくの火は青くなり、かなり短くなる。そして最も不適切な返信だった場合、ろうそくの火は消えてしまう。しかし、最も不適切な返信が用意されている場面では、友人のピンチを知らせるために画面上のろうそくの火が揺れて小さくなる。この画面が出た時に慎重に返信すれば、バッドエンドは免れるかもしれない。

 エンディングはマルチエンディングで、友人ごとに5つずつ用意されている。ハッピーエンドとノーマルエンド、そしてバッドエンドが3つだ。ハッピーエンドは友人を無事救出できた時。バッドエンドはその都市伝説等を模したエンディング。ノーマルエンドはバッドではないがハッピーでもない、心にしこりが残る仕様となっている。しかし、もしバッドエンドでも各友人ごとに一からやり直すことができるので、頑張って友人を救出して欲しい。

 本作は、都市伝説や学校の怪談など、誰でも1度は耳にしたことがある話がモチーフとなっているため、とてもストーリーに入りやすい。そして知っている話であれば、展開がわかるだけにその分恐怖は和らいだ気がした。そのかわり、全く知らないストーリーだとそのメッセージを開くだけでもドキドキしてしまう。

 冒頭の文章だけは受信画面から見えるが、その後何が書かれているのか、何が添付されているのか。プレイ中、怖くて筆者は手が震えてしまった。現実にあるメッセージツールを模したゲームだからこそ、リアリティが増し、怖さも倍増するのだ。

 急に何かがあって驚いたりということはないが、送られてくるメッセージがただならぬ雰囲気を醸し出している。また、時折送られてくる「掴まれた足」、「藁人形」などの写真や「何か」からのメッセージが、さらに恐怖と緊張感を与えてくれる。じっくりと恐怖を味わいたい人にオススメしたい1作だ。

【スクリーンショット】
友人の命はこのろうそく
友人じゃない「何か」がメッセージを送ってくることも
こんな写真が送られてきたら、怖くてたまらない
iTunesで購入

(藍田奈結)