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リピート歓迎の謎解きアトラクション「inSPYre」をオープン前に体験!
スパイとなって悪の組織を壊滅せよ! “圧倒的難易度”の謎解き施設が誕生
(2016/2/2 19:09)
サンヒルズは、ミッション遂行型タイムアタックアトラクション施設「inSPYre」を3月4日にオープンする。利用料金は1回980円(税込)。今回オープン前となる2月2日に事前に体験ができたので、こちらの模様をお伝えしたい。
「inSPYre」は、諜報機関「inSPYre」から派遣されたエージェントとして数々のミッションにチャレンジしていく体験型アトラクション。挑戦する度に体験内容が変わるシステムが特徴で、ミッションは複数用意されており、攻略ルートも複数、さらには正解も毎回可変し、繰り返しの挑戦が可能となっている。
体験は1~5人で1チームを作り、1回の開催で同時に最大40人まで参加可能。チームにはそれぞれ違うミッションが言い渡され、これを10分以内でクリアする、というのが大まかな流れとなる。
ストーリーは、世界征服を目論む悪の組織「BLACK-MAX」の野望を打ち砕くため、スパイとなってBLACK-MAXのアジトに潜入する、というもの。ミッションが行なわれるのはこのアジト内部で、廃倉庫を思わせる空間には怪しげな部屋や足場がいかにもな感じで配置されている。
肝心のミッション内容は、プレイ開始まで言い渡されない。何を目的に何をするかはエントリー時に渡されるスマートフォン端末に、ミッション開始と同時に送信されるので、そこから頭と体をフルに使う必要がある。
ここで一体何をするのかはネタバレになってしまうので具体的には言えないが、基本的には「謎解き」をすることとなる。与えられた指令を良く読み、それに従って施設の仕掛けをクリアしていく。ただし仕掛けの中には「体力」、「運」が必要なものもあるようで、その難易度は「圧倒的」だそうだ。
この手のアトラクションで「体力」が必要とは珍しいが、今回体験会の中で公開されたものとしては、「レーザー光線をかいくぐる」、「その場で銃を組み立てて長距離射撃を行なう」といったものがあった。特にレーザー光線の部屋は、「スパイもの」らしく雰囲気もたっぷりに作られていた。これらの仕掛けへは、ミッションや攻略ルートによってたどり着くことがあるという。
アジト内部に入ると、壁には思わせぶりなポスターや、ヒントらしき暗号もあったりと、謎解き好きには空間そのものが魅力的だ。しかし他のチームには違うミッションが与えられているということは、ヒントの中には当然必要のないものも含まれていることとなる。そうした情報を排除しつつ、自分たちに必要な情報だけを集めて解く必要があるので、特に初見のプレーヤーには厳しい戦いになるだろう。
10分の挑戦が終われば、プレーヤーは休憩所を兼ねたカフェスペースへと案内される。カフェでは飲食メニューが楽しめるので、一息つきながら仲間とミッションについて語り合ってもいいだろうし、そのまま再度ミッションへ挑戦しても良い。
なお「inSPYre」の公式アプリも配信されていて、作成したIDカードを連動させることで、参加時のスコアが表示されたり、スパイタイプの分析、ミッション別のランキングも確認できるようになる。繰り返しプレイするなら、アプリは必携のものになるだろう。
想定プレーヤーについては、20歳代から30歳代の年代を意識しており、新宿歌舞伎町の土地柄らしく営業時間は11時から翌朝5時までとなっている。繰り返しのプレイがウリなのでリピーター客も大歓迎だそうだが、現在のところ「期間中プレイし放題」といった期間パスのような販売形式は考えていないという。
なおオープン日についてだが、当初発表されていた2月7日から約1カ月の延期となっている。この日開催された発表会の中で、サンヒルズ代表取締役の林祥裕氏は「施設ができあがっていく中で、もう少し演出面を強化できるのではないかとなった」とし、クオリティアップのための延期であることを説明した。
また「inSPYre」は、新宿歌舞伎町を皮切りとして、順調に進めば横浜、大阪、名古屋、札幌、福岡などの都市部への出店も考えているという。年間来場者数見込みは22万人、年間売上見込みは3億6千万円で、さらには海外にもアジアを中心として展開する予定もある。
正直、体験会でのミッションは何をすればいいかの最初の手がかりすら見つけられないほど難しかったのだが、難しいからこそ挑戦しがいがあるというもので、「次プレイすれば違った形での進展があるかもしれない」と思う部分もあった。大掛かりな謎解きゲームのような規模はない分、「1度プレイしたら終わり」ではないところでのオリジナリティは確かにある。事業としても本格的な展開を狙う「inSPYre」、今後の動向に注目しておきたい。