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光と音を放つアイスキャンディー!? タカラトミーアーツ春の商談会
東京サマーランドコラボの流しそうめんキットなど、ユニーク商品続々
（2016/1/20 16:07）
- 1月20日、21日開催
- 会場：両国KFCホール
タカラトミーアーツは1月20日と21日、両国KFCホールで「2016タカラトミーアーツ春商談会」を開催している。タカラトミーアーツは、多彩なキャラクターと、ユニークなアイディアを活かしたメーカーである。商談会では特に業者向けの商品プレゼンテーションが楽しい。今回出展されていた春から夏にかけての新製品を紹介すると共に、プレゼンテーションの映像もお見せしたい。
タカラトミーアーツはスティック型のおにぎりケース「スマート飯(ハン)」を皮切りに、玩具メーカーならではの切り口で「食べて楽しめるグッズ」へのアプローチをし続けている。これまでも「愛媛県にはみかんジュースが出る水道の蛇口がある」という都市伝説をモチーフにしたみかんジューサー「おかしなみかん」や、芸術家であり食通として知られる北大路魯山人の求める納豆を実現できるという納豆かき混ぜ機「魯山人納豆鉢」を発売しているが、今回もユニークな「食べて楽しめるグッズ」を発表していた。
「ペロリンTONE」は、ジュースを凍らせてアイスキャンデーにする玩具だが、持ち手部分に工夫がある。アイスキャンディーをなめると、それをセンサーが感じ取り、LEDでキャンデーを光らせる上、“声”がでる。セクシー美女は「うっふーん」、筋肉質の男は「オーマイガッ！」、ネコは「ニャーニャー」、カエルは「ケロケロ」、全4種で、音声は各5パターン収録されている。おもちゃメーカーならではのユニークアイテムだ。
「BIGSTREAM そうめんスライダー」は、家庭で流しそうめんができる玩具だが、“東京サマーランド”の遊具担当者の監修というコラボレーションを行なっている。「段差を作って水の流れを速くしないようにする」、「曲線を作ることで見た目の面白さを増す」といったサマーランドの“ウォータースライダー”の技術と演出が盛り込まれている。現在は試作品だが、パイプの雰囲気や、支える支柱に「よりプールらしさ」を加えるべく改良を検討中だという。6月の東京サマーランドの「プール開き」の日のイベント会場で、「BIGSTREAM そうめんスライダー」を使った試食会も開催予定だという。
そして毎年おなじみとなったビール関連の新製品としては、「ビールアワースタジアム」がある。銃のような形をしたビール注入器で、ビールの缶を上部にセットし、トリガーを引くことでビールを注ぎ込む。東京ドームなどのビールの売り子さんになった気分でビールを注ぎ込むことができる。アイテムの後部には「泡ボタン」があり、缶を振ってからこのボタンを押すと泡のみが注げる。トリガーとボタンにより、理想のビールの“泡バランス”を追求できるのだ。
また、タカラトミーアーツは「ぬいぐるみメーカー」としても独特のファンを獲得している。ミッキーマウスなどのディズニー関連の商品が中心だが、ミッフィー、スヌーピーなども素材や大きさを変えたぬいぐるみを数多く発売している。「スター・ウォーズ」ではダースベイダーやストームトルーパーといったシリアスなキャラクターを丸っこくて“ゆるい”ぬいぐるみにして話題を集めた。今回、タカラトミーアーツはぬいぐるみメーカーとしても一歩踏み出した商品を展開していた。
それが、素材と手触りにこだわったぬいぐるみ、「Mocchi-Mocchi-ぬいぐるみ」というブランドである。これまでのぬいぐるみに使われている“綿”をよりきめ細かく、しっとりとした素材に変更。それを包む布も新しい素材を使い、触った人の手を飲み込むような柔らかい感触を実現した。
商談会ではこの商品をアピールするために中の綿と表面に使われている布のサンプルを用意し、これまでの綿と比較させるというアピールに力を入れていた。特に「Mocchi-Mocchi-ぬいぐるみ」はモチーフのキャラクターを卵形の体型にアレンジしているのだが、これは、しっかりとぬいぐるみを手でつかみ、その柔らかさと触った感触の気持ちよさを楽しんでもらうためだというのだ。タカラトミーアーツはこの素材の開発に自信を持っており、応用としてクッションやミニぬいぐるみなど他の商品にも応用していくとのことだ。
このほか7月に公開予定の「ファインディングニモ」の続編映画と「ロボフィッシュ」のコラボレーション商品や、人気を集めているアニメ「おそ松さん」の各種グッズ、「プリパラ」や、「スター・ウォーズ」などキャラクターグッズも多彩に展開していく。
ユニークなガチャフィギュア「パンダの穴」の新製品として、お餅とお化けをミックスした「もちばけ」や、太った兵隊フィギュア「ぽっちゃりソルジャー2」など、面白い商品が展開していく予定だ。「もちばけ」は桜餅、イチゴ大福、鏡餅など、フィギュアごとに全く餅の表現が違う。思わず食べてしまいそうになるリアルな表現で、ちょっと感心させられる。さらに「KAN-CHO」は、子供のいたずらの「浣腸」ポーズで、他のフィギュアのお尻に指を向けるという形でいくらでも“連結”が可能というかなり悪ノリ気味のアイテムどのフィギュアも人気を集めそうである。
タカラトミーアーツは「プリパラ」、「ポケモントレッタ」といったキッズアーケードのヒットもあり、ここ数年で注目度が跳ね上がった。「食べて楽しめるグッズ」はTV番組との相性も良く、商談会を訪れるメディアも非常に多くなった。
筆者は5年以上前からタカラトミーアーツならではのユニークな商品に注目してきたが、現在の大盛況にはちょっと寂しさも感じているところもある。ようやくタカラトミーアーツの突き抜けた先進性に時代が追いついてきたのかもしれないが、商品を見ていると、さらに突っ走っていきそうでとても楽しみだ。今後も注目していきたい。
