あの「メタルサ」が帰ってくる！ 戦車RPG「メタルサーガ ～荒野の方舟～」

　東京ゲームショウ2015のサクセスブースにおいて「メタルサーガ ～荒野の方舟～（以下、メタルサーガ）」が出展されている。今作はプレイステーション2版RPG「メタルサーガ～砂塵の鎖～」の良さを生かしたプレイフィールを目指し、「原点回帰」をテーマに制作されている意欲作でもある。そんな「メタルサーガ」のプレイアブル版が出展されていたので、さっそく取材してみることにした。

　「メタルサーガ」シリーズのことをご存知ない方に解説すると、本シリーズは戦車とそれを駆るハンターが「賞金首」を倒しつつ戦車と武装を改良しながら、本来の目的に向かって戦うRPG（目的はシリーズごとに異なる）。世界観とコンセプトを同じくする「メタルマックス」シリーズの後継作にあたり、過去4タイトルが出されており、本作はその5作目にあたる。

いったいどんな「メタルサーガ」になったのか。試遊版で確認してみた

フィールドを走るパーティの戦車。表示されているのが1台だけなのはハード的制約からだろうか。ちょっぴり残念

戦闘には高速スキップ機能こそ見当たらなかったが、快適に進行できた。敵の名前がユニークなのはシリーズのお約束

　今回出展されていたバージョンでは、おもにダンジョン内の移動と戦闘がメインのコンテンツとなっていた。移動に関して言えば、スマートフォンならではのタッチ＆スライド操作で戦車を走らせるため若干動かしづらい感覚はあったが、そこはデバイスの特性上、仕方のない部分でもあるのだろう。また、カメラが寄りすぎなせいなのだろうか、慣れるまでは障害物によくぶつかり、思うように走れないということもあった。

　バトルはコマンド入力方式のターン制となっているが、こちらはアイコンをタッチする形での快適な操作が行なえた。過去作品のように戦闘中の戦車の乗降も自由なので、必要に応じて生身で戦うことも可能だ。試遊版では見られなかったが、おなじみの犬型生体兵器なども用意されていることだろう。

　本作のフィールド移動については、かつてのワールドマップを移動するということはなくなり、行き先がマップアイコン化されて、目的地をタップして移動するという形式になっている。戦車隊を操ってフィールドをどこまでも走りたい、というプレーヤーには若干物足りないかもしれないが、目的地に簡単に移動ができるので、これはこれで悪くはない。また、試遊版ではダンジョンを脱出できる機能「ドッグシステム」が標準装備となって、探索もラクになった。

　全体的なプレイフィールとしては家庭用機に近い感じになっていたようだ。レベルの上がり方などは確認できなかったが、その辺りは今後の情報に期待だ。

スタミナ不要のフリープレイシステム！ 課金モデルはどうなっているの？

登場キャラクター

プレイをサポートするパートナーも今回は登場する

　気になるサービス形態だが、これについては基本無料のアイテム課金制ということになっている。特筆すべきは、ゲームプレイに関してスタミナなどのポイントが一切不要だということ。つまり、好きなときに好きなだけ遊べてしまうというわけだ。こうなると、いわゆる家庭用機で遊ぶようなイメージで楽しめることになる。その点についてお話をうかがったところ、無課金でも問題なく、どこまでも遊べるということだ。

　課金要素に関しては、おもにアバター的なものを中心に展開を予定しているようだ。例えば、とても格好いい武器を課金で入手したら、自分がそれまでに作り上げてきた強力な武器のパラメータのみをその格好いい武器へと移植できる、といった感じになるらしい。世界に1つだけのオリジナル武器制作、と言えば少々大げさかもしれないが、これを利用すれば同じ強さのプレーヤーでもかなりの個性を出していけることは間違いない。

　また、戦車だけではなく、人間キャラクターのカスタマイズも豊富に用意するということなので、見た目重視のプレーヤーにはそちらも気になる要素と言えるのではないだろうか。ちなみにキャラクターは3Dモデルとなっているので、飾りがいもありそうである。

　それ以外では、順当にキャラクターの成長補助や武器などの課金販売（ガチャなど）も考えているが、ゲームバランスを考慮した適正なものを用意する、ということだった。さらにキャラクターボイスなども販売される予定となっている。また、キャラクターボイスなどの販売も予定されているとのこと。

　基本無料のゲームとはいえ、楽しいと感じたのであればそれなりに、あるいは思い切り課金したくなるのもまた人の性。このあたりは製品版をプレイして判断してみたい。なお、iOS／Android版ともに年内リリースを目指しているということなので、期待して続報を待とう。