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米Marriott、ゲストルームにGear VRを貸し出す「VRoom Service」を開始

Gear VRで旅が仮想体験できる「VR Postcards」サービスも同時スタート

9月9日サービス開始

 米Marriott Hotelsは9月9日、マリオットホテルの宿泊客を対象に、韓国SamsungのVRヘッドセット「Gear VR」を貸し出すサービス「VRoom Service」を一部ホテルにて試験的に開始したことを明らかにした。対象ホテルはNew York Marriott MarquisとLondon Marriott Park Laneの2店舗。

 「VRoom Service」は、Samsung Electronics Americaと提携し、ルームサービスの一環としてゲストルームに、「Gear VR」を楽しむための機材一式を無料で貸し出すサービス。内線電話もしくはモバイルアプリを介して依頼すると、専用のケースに入れられた「VRoom Service」キットが届けられるというもので、トラベル業界では初の試み。

 「VRoom Service」キットの中身は、Gear VR本体とヘッドフォン。Gear VRにはSamsung製のGear VR対応スマートフォンがあらかじめ装着されており、ケース内側のインストラクションマニュアルに従って利用することで手軽にVRが楽しめる。

 このキットで楽しめるVRコンテンツは、SamsungがGear VRで提供しているMilk VR Premium Videoサービスなどの基本的なVRコンテンツに加え、Marriottオリジナルの「VR Postcard」も提供される。

 「VR Postcard」は、Marriottが「VRoom Service」向けに制作したVRコンテンツで、“バーチャルトラベルコンテンツプラットフォーム”とし、旅の楽しさや魅力を、ツーリストの視点で味わえる内容となっている。今回は、チリのアンデス山脈、ルワンダのアイスクリームショップ、北京の商店街の3カ所が用意されている。

【スクリーンショット】
Marriott独自のVRコンテンツプラットフォーム「VR Postcard」
チリのアンデス山脈
ルワンダのアイスクリームショップから見える風景
北京の商店街

【VR Postcards | Behind the Scenes】

(中村聖司)