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「モンスターハンタークロス」メディア体験会が開催!

狩技や狩猟スタイルなど、新要素をファーストインプレッション

11月28日 発売予定

価格:
5,800円(パッケージ版 税別)
5,546円(ダウンロード版 税別)
CEROレーティング:C(15歳以上対象)

プレイ人数:1人(通信プレイ時:最大4人)

 カプコンは8月8日から東京・両国のKFCホールを皮切りにスタートする「モンハン夏の“クロス”体験ツアー」に先駆け、「モンスターハンタークロス」(以下、MHX)をはじめとする関連作品のメディア体験会を、8月7日に実施した。

 「MHX」が初めてプレイアブルで体験できるということで、会場には多くのメディアや関係者が集まった。会場には8月8日より始まるイベントに出展される内容と同じイベントバージョンが出展され、約45分間プレイすることができた。ここではそのインプレッションをお届けする。

体験会開催にあたり、小嶋慎太郎プロデューサー(写真左)と一瀬泰範ディレクターが、イベントバージョンのゲーム内容について簡単に解説した

 今回出展されたバージョンは、初級の「ドスマッカォ討伐」、中級の「ホロロホルル」討伐」、上級の「ナルガクルガ討伐」の3つのクエストにチャレンジできる。フィールドは全て闘技場で、それぞれ制限時間は15分だ。プレーヤーは14種類の武器(各種装備は固定)と、新要素「狩猟スタイル」から「ギルド」、「ストライカー」、「エリアル」の3種類を選んでクエストにおもむいていくという仕様だ。今回は3つのクエストを、新要素である狩猟スタイルと、本作でハンターが新たに使えるようになった「狩技」に着目してプレイをしてみた。

体験会は45分の制限時間が設けられ、2回に分けて行なわれた。全員が4人でのマルチプレイに挑んだ

 まずは狩猟スタイルについて。これはハンターの基本的な行動や連携を、それぞれの方向性に特化させたもので、どれを選ぶかでプレイスタイルがかなり変わってくる。今回は4種類あるうちの「ブシドー」を除く3種類から選べるようになっていた。

 「ギルドスタイル」は最新作である「モンスターハンター4G」の操作やアクションをベースにしていて、これまでどおりのバランスのいい操作方法でプレイすることが可能だ。それに対して他の2種は、かなり手触りが異なっている。

 「ストライカースタイル」は、登壇した一瀬ディレクターいわく、「モンスターハンター2」や「モンスターハンターポータブル 2ndG」、「モンスターハンターポータブル 3rd」など、旧作のシリーズに近い操作感覚に落とし込んでいる。武器ごとの操作などを一部簡略化してプレイしやすくなっている。さらにこの狩猟スタイルは、今回用意された狩技を3種類全て使うことができ、さらに狩技を使うために必要な「狩技ゲージ」が他の狩猟スタイルよりも溜まりやすいというのも特徴となっている。強力な狩技を積極的に使っていけるので、仲間に1人でもいれば、かなり頼りになるのではないだろうか。

 そして最後の「エリアルスタイル」は、「モンスターハンター4」で導入されたジャンプの要素を、能動的に行なえるという独特の狩猟スタイルだ。モンスターに接近したときにBボタンでの回避行動をモンスターのいる方向に移動しながら行なうことで、モンスターを踏みつけて高くジャンプする「踏みつけ跳躍」が行なえるようになっている。踏みつけ跳躍後はもちろん攻撃することが可能で、これまでは操虫棍でしかできなかった、高さを利用した戦い方ができるようになるというわけだ。大型の武器を持ってのジャンプ攻撃はかなり豪快で、よりアクションゲームらしいプレイ感覚を味わえるだろう。なお踏みつけ跳躍は、仲間ハンターやオトモ、大タル爆弾なども踏むことができるとのことだ。

 そしてもう1つの新要素である狩技は、ハンターが精神力を爆発させてくり出す大技で、戦闘中に溜まっていく狩技ゲージを消費して使用する。今回は「武器固有の狩技」、「絶対回避」、「狩人のオアシス」の3種類が用意されていて、狩猟スタイルによって使える数が異なっていた。使用するには狩技ゲージを溜めて、タッチスクリーンのボタンを押すことで発動する。

 武器固有の狩技は、武器によってその内容が異なっている。筆者が使用したチャージアックスならば、ビンに溜めた力を巨大な刃に変換してくり出す「エネルギーブレイド」が発動する。ただ攻撃するだけでなく、片手剣の「ラウンドフォース」のように一瞬の無敵時間が発生することで緊急回避として使えるなど、特殊効果をもたらすものもあるので、武器ごとに使いどころが異なるのも面白いところだ。こちらは全ての狩猟スタイルで使用可能だった。

 続いて絶対回避は、その場から緊急離脱する回避技だ。さらに発動することで自動的に武器を収めた状態になるため、スタミナがあればそのままダッシュで逃げることもできるだろう。体力が大幅に減ってしまった状態でモンスターの行動範囲から一目散に逃げ出すために、筆者も体験プレイ中何度か使用した、非常に使いやすい狩技だった。こちらは「ギルドスタイル」と「ストライカースタイル」で使用可能だ。

 そして最後の「狩人のオアシス」は、フィールドに回復装置を設置するという特殊な狩技で、これが発動している間は、効果範囲内にいるだけでハンターの体力が自動的に回復するという、非常にありがたい存在だ。今回の闘技場のような、戦う場所が決まっているフィールドでの効果は絶大で、これが通常のフィールドになったとき、どの場所でどのタイミングで設置するかも、新たな戦略の1つとなるだろう。こちらは「ストライカースタイル」のみが使用可能だ。

 今回全ての3種類の狩技を使える「ストライカースタイル」をプレイしてみたところ、狩技ゲージはそれぞれ個別に用意されていたので、溜まった順に使うことが可能だ。また狩技の種類によってゲージの溜まり具合は異なっていることもわかった。

 武器の種類とこれらの狩技の組み合わせで、ハンターの選択肢は大幅に増えたと言えるだろう。

 最後に今回初登場となったモンスターにも触れておこう。羽毛が生えた恐竜のような2足歩行のモンスター「ドスマッカォ」は、巨大なシッポを使った行動が特徴的だ。イメージビジュアルにあるように、シッポだけで立ち上がる予兆行動のあと、一気に跳躍してくるという奇襲攻撃を行なってくる。同時に現われるマッカォにも注意が必要だ。

 そしてフクロウのような「ホロロホルル」は、羽ばたくときに振りまかれる鱗粉がクセモノで、ハンターがこれを浴びると「混乱」状態となってしまう。混乱時はハンターの頭の上に「?」のマークが現われ、前後左右の移動時の操作が真逆になってしまういう厄介なステータス異状だが、「にが虫」を使って回復できるほか、混乱時の操作を理解していれば他のステータス異常よりはダメージは少ないかもしれない。またホロロホルルが時折口から放射状に吐き出す「超音波」に当たると、「睡眠」状態となってしまう。今回登場した中では特に特殊攻撃が厄介な相手という印象を受けた。

 以上、簡単ではあるが「MHX」イベントバージョンのインプレッションをお届けした。狩猟スタイルと狩技によって、アクションとしての面白さと戦略性が増し、前作からさらなる進化を遂げたと言えるだろう。この夏にかけて行なわれる「モンハン夏の“クロス”体験ツアー」に参加予定の人は、このあたりをぜひ自分の腕で確認してみてほしい。

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(稲元徹也)