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シリーズ最新作「RPGツクールMV」今年末発売予定。スマホ用タイトルも作成可能に!

8月7日 発表

 KADOKAWAは、Windows/Mac用ゲーム作成ツール「RPGツクール」シリーズの最新作「RPGツクールMV」を今年末の発売に向けて開発中であることを明らかにした。

 「RPGツクール」は、簡単にゲームを開発することができるツールで、長らく親しまれてきた。最近では「RPGツクール」で制作された個人開発者によるゲームが人気を集め、映画化されることもしばしば。そんな中、前回のバージョン「VX Ace」から4年も登場しておらず、ユーザーからは新バージョンの早期発売が求められていた。

出力形式にスマートフォンが加わり、タッチ操作にも対応した

 今回幾つか大きな要素が追加されているが、なんと言っても大きいのは対応プラットフォームにAndroid/iOSが加わり、スマホ用のゲームタイトルを作ることができるようになった。データ形式はWindows/EXE形式、Mac/APP形式に加え、Android/APK形式、iOS/IPA形式でビルドが可能となった。さらに、HTML5形式での出力も可能で、ブラウザゲームの制作も可能となっている。これに伴い、マウス操作だけでなくタッチ操作も選択することができるようになり、パーティの移動をタッチ操作で行なうことも可能となっている。

 ゲームに直接関係するところでは、戦闘シーンのグラフィックスを、これまでのフロントビューのみから、サイドビューを選択することもできるようになった。これにより表現の幅が広がっている。また、表現の違いとしては、上層タイルで重ねた透明部分がそのまま表示されてしまっており、切り替えが対応できていなかったが、今回はプログラムで上下を自動的に切り替えるので、簡単に3層構造の表現が可能となっている。

戦闘シーンのグラフィックスを、これまでのフロントビューのみから、サイドビューを選択することができるようになった

画面左上の木をコピーしてもうひとつ増やしたい
「RPGツクールMV」では簡単に増やすことができる
これまでのバージョンではこのように木の透明部分がそのまま表示され、格好悪い状態となっていた
今回は簡単に3層構造のマップを作ることができる

データベース項目も増え、表現豊かなゲームを制作することができるようになった

 このほかにも、最大999までだったデータベース項目(スキル/アイテム/武器/防具/敵キャラ/敵グループの最大数)が2,000までアップしているほか、解像度が544×416ドットから816×624ドットに高解像度化されている。前作の画像から縦横1.5倍の広さとなっている。キャラクターサイズも基準サイズ32×32ドットから48×48ドットとよりきめの細かくキャラクターを描くことができる。

これまでの「VX Ace」バージョン
今作の「MV」バージョンでは高解像度に対応

(船津稔)