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Xbox One/Windows 10「Fable Legends」、基本プレイ無料に
Xboxのビジネスモデルの大きな転換点
(2015/2/27 11:39)
米Microsoftは、現在開発中のXbox One用アクションRPG「Fable Legends」において、Free to Play(F2P、基本プレイ無料)で提供する方針を明らかにした。「Fable Legends」はXbox OneおよびWindows 10向けに全世界で2015年後半リリース予定。
「Fable Legends」は、Microsoft Studios傘下のゲームスタジオLionhead Studiosが開発している「Fable」シリーズの最新作。今回は、「Fable」の世界観を活かしながら、4人の英雄を軸としたCO-OPゲームになっており、プレーヤーは、ヒーローの1人としてヴィランと呼ばれる悪と立ち向かうか、逆にヴィランとして4人のヒーローを迎え撃つかという2つの視点でゲームが楽しめる。
「Fable Legends」はダウンロード配信タイトルとして提供され、Xbox OneもしくはWindows 10ユーザーなら、誰でも無料でプレイすることができる。内容的にも「Fable」ならではのストーリーやクエストはすべて含まれており、オンラインゲームとしてアップデートも無料で行なう方針としている。これまでWindows向けにはいくつかのF2Pタイトルが存在していたが、Xbox向けのAAAタイトルとしては初の試みで、Xboxビジネスにおける大きな転換点となる。
気になるマネタイズの部分については、キャラクターの利用権やキャラクターカスタマイズ要素、装備品など。ビジネスモデルとしては「League of Legends」に代表されるMOBA系のストラテジーゲームを強く意識している様子が窺える。ゲームには、現金で入手する仮想通貨ゴールド、ゲームプレイで入手できるゲーム内通貨シルバーの2つの通貨があり、レートは異なるものの、いずれの通貨でも購入はできるとしている。
特徴的なのは、使用できるヒーローについて定期的にローテーションされるところ。これにより常に新鮮な気持ちでゲームが楽しめることになるが、お気に入りのヒーローを固定的に使いたい場合はシルバーあるいはゴールドを使ってその利用権を購入することができるという。
一方、ヴィラン側でプレイする場合も、シルバーやゴールドを使って手下となるクリーチャーやトラップを購入することができる。いずれにしても、お金を使わないと遊べない設定にはしないということで、「Fable Legends」ディレクターのDavid Eckelberry氏が語るトレーラーでは、「Free(無料)、Fair(公平)、GENEROUS(惜しみなく)」の3点が強調されている。
現在、公式サイトではβテストの募集に加えて、F2P化に関するFAQが掲載されており、F2PはXbox One版のみならず、Windows 10版も対象となることや、Xbox One版はプレイにはXbox Live Goldが必要なこと、購入したアイテムやサービスはXbox One版とWindows 10版で相互で利用可能なこと、物理的なディスクや限定版を求める声もあることからコレクターズエディションの販売も検討していることなどが回答されている。「Fable Legends」、今年要注目のタイトルだ。