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石渡太輔氏の登壇した「GUILTY GEAR Xrd -SIGN-」イベント開催

開発者が驚く巧みさで、韓国プロゲーマーとコアファンが対決!

11月20日~23日開催



会場:韓国釜山BEXCO

本作のゼネラルディレクターを務めるアークシステムワークスの石渡太輔氏
予選を勝ち抜いたプレーヤー(左)と、プロゲーマーで2人1組でのチーム戦が行なわれた
韓国版の発売情報で、大きく盛り上がった。ちなみに、日本語での本作の発売は12月4日となっている
インタビュー時にSCEKプレジデントの川内史郎氏と

 G-STAR2014の3日目となる11月22日、SCEKブースで「GUILTY GEAR Xrd -SIGN-」のイベントが行なわれ、ゼネラルディレクターを務めるアークシステムワークスの石渡太輔氏が登壇し、「GUILTY GEAR Xrd -SIGN-」の韓国語版発売が12月24日であることを発表した。

 イベントでは事前に行なわれた対戦大会を勝ち抜いたファンと、韓国の格闘ゲーム系のプロゲーマーが対決するトーナメントが行なわれた。会場は沢山のファンが集まり、石渡氏の登場や、お気に入りのキャラクターが画面に映し出されると歓声を上げる女性や、熱戦が繰り広げられる戦いに思わず身を乗り出してしまうファンもいて、非常に盛り上がった。

 「GUILTY GEAR Xrd -SIGN-」は日本ではアーケードゲームとして2月より稼働している対戦格闘ゲームで、Unreal Engine 3を採用し、3Dモデルで2D風の戦いを描いている。お互いに繰り出した攻撃の判定が重なった場合には、“相殺”が発生する「相殺システム」や、一定時間、相手の攻撃を弾き返す構えを取る「ブリッツシールド」といった新システムを搭載している。

 韓国は「ゲームセンター」が法律の関係で一般的でないため、家庭用の発売前の本作に触れる機会が少ない、しかし繰り広げられる戦いはそういった事情を全く感じさせなかった。プロゲーマーも、予選を勝ち抜いたファンも、キャラクターのポテンシャルを活かし、新システムを含む様々な技を使いこなし、戦いを繰り広げた。実力は伯仲し、ぎりぎりの戦いが続き、会場は大きく盛り上がった。

 選手達は2人組を作り、プロゲーマー2チームと、ファン達が2チームを作りぶつかり合って実力を比べ合った。勝利をつかんだのは予選を勝ち抜いたファンのチーム。1人は最初は接近戦が強い「メイ」を使い、次には距離をとった戦いが得意の「ファウスト」を使った。他のプレーヤーがオールラウンドな性能を持つ「ソル=バッドガイ」や「カイ=キスク」を使う中でとても目立つ存在だった。彼は見事に性能の異なるメイとファウストを使いこなし、チームを優勝に導いた。

 コメントを求められた石渡氏は、「どこで練習したかわからないけど、本当にうまい。日本のゲームセンターで見れるような戦いです」と語った。そしてイベントの最後に、石渡氏が本作の韓国語版の発売が発表すると会場の盛り上がりは最高潮に達した。

 イベントの後、韓国メディアを集めたインタビューが行なわれた。石渡氏はイベントの感想を求められると「皆さんはとても暖かくてうれしかった。もう少し皆さんとコミュニケーションがとりたかったですね」と語った。

 新システムも積極的に使う韓国のプレーヤーの戦いは純粋にうまく、石渡氏は本当に驚いたという。今回の戦いは、日本のプレーヤー達がアーケード版に初めて触ったときより強い。本作のコンシューマ版が発売されれば、韓国のトッププレーヤーは日本のプレーヤーと肩を並べるのではないかという感想を持ったとのこと。日本ではゲームに対してかなり研究されており、“深い対戦”が行なわれている。いずれ韓国でもそうなると石渡氏は思っている。

 そして、「また韓国に来て、こういう場に立ちたい。日本のプレーヤーが韓国に来たり、韓国の方が日本に来て対戦をする、そういった交流ができることを心から願っています。みんなで一緒に楽しめれば良いなと」と語った。

 韓国メディアは本作がUnreal Engine 3を採用したことに興味を持っていた。石渡氏は「キャラクターを変形させるような動きがなかったのでそこは独自に開発した。まだまだ研究中なので、今後も色々なことにチャレンジしていきたい」と答えた。また新キャラクターの追加は行なっていきたいが、今はまだ検討中の段階で明かせないという。

 最後に石渡氏は「海を渡ってきたところで自分たちのゲームを楽しんでくれる人がいる、というのは開発者としてこれ以上ない喜びです。楽しんでいる人たちが他の国の人たちと繋がっていく、笑顔が増えればいいなというのが僕たちの目標の1つです。今回、その目標へちょっとだけ前進したような気がします。ありがとうございました」とコメントした。

【対戦大会】
コンシューマ版はまだ発売されていないが、コアプレーヤー、プロゲーマーの戦いは非常に熱かった
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(勝田哲也)