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舞台「ファンタシースターオンライン2 -ON STAGE-」キャスト初顔合わせ!

「PSO」15周年企画第1弾にかける意気込みを聞く

12月4日~7日 開催

会場:青山劇場

チケット:S席7,800円・A席6,800円

キャストが初顔合わせとなった。前列左より、木村ディレクター、久住小春さん、蒼井翔太さん、新田恵海さん、酒井プロデューサー、中列左より、菊地美香さん、小宮有紗さん、井上喜久子さん、白華れみさん、榎本温子さん、後列左より、宮垣祐也さん、高橋広樹さん、小西克幸さん、林明寛さん、会一太郎さん

 12月4日~7日の4日間、青山劇場で上演される舞台「ファンタシースターオンライン2 -ON STAGE-」のキャスト、スタッフの顔合わせが11月8日行なわれた。

 セガの「PSO」15周年プロジェクトの一環として、「ファンタシースターオンライン2」の世界を舞台化。キャストは蒼井翔太、新田恵海、久住小春、井上和彦、高橋広樹、小西克幸、井上喜久子、白華れみ、宮垣祐也、小宮有紗、オラキオ(弾丸ジャッキー)、菊地美香、林明寛、榎本温子、会一太郎(以上敬称略)。

 チケットは各プレイガイドで一般販売中となっている。詳しくは公式サイト(http://pso2.jp/players/event/theater/)をご覧いただきたい。

【公演スケジュール】
日程開演時間(開場は60分前を予定)
12月4日19時~
12月5日19時~
12月6日13時~17時~
12月7日13時~17時~

【ストーリー】

 「PSO2」が10周年を迎えたこの年、オンラインゲームの進化はとどまる事を知らず、プレーヤーがゲームの世界をよりリアルに感じられるバーチャル型主流の時代へ突入していた。

 そんなある日の事、とある街で暮らす平凡な男子高校生が、いつものように「PSO2」を通じて知り合った仲間たちとゲームにログインする。

 しかしそこで出会ったNPCの導きにより、事態はゲームという限られた領域から大きく逸脱する事に……。

 そして封印されていた筈の闇の力が、再び甦った。

酒井氏と木村氏に聞く、舞台「ファンタシースターオンライン2 -ON STAGE-」

 顔合わせには、本公演のスーパーバイザーとして関わる「PSO2」の酒井智史プロデューサー、木村裕也ディレクターも顔を見せた。

 この舞台は、「ファンタシースターオンライン」が2015年に15周年を迎えることもあり、いろいろなメディアで「PSO」を広げていきたいと考えているところに、「サクラ大戦歌謡ショウ」などを手がけてきた中山雅弘プロデューサーから「舞台はどうですか?」と声をかけられたことがきっかけで実現。

 酒井氏もユーザーと同様、その話を聞いてまずは「え?」と思ったという。ただ、「PSO」はずっと挑戦を続けてきたシリーズで、ある意味「PSO」と離れた「舞台」に挑戦するのは面白いかな、ということで、オンラインゲームのオンラインとオフラインを両方描けるようなメディアとして舞台化に乗ることになったという。

 木村氏は15周年記念の企画の1つとして、舞台化の話を聞いて「なくはないな」と思ったという。ただ、15周年企画の第1弾として話が進行したのは想定外だったと話したが、「逆に第1弾としてこれだけインパクトのあることができるのも重要だと思っていて、かなり面白い企画になっている」と説明した。

 ゲームの舞台化というと、もともとのゲームのストーリーを舞台化したり、サイドストーリーを取り上げることが多いが、今回は完全オリジナルストーリーで展開する。主人公はプレーヤーであり、2022年の「PSO2」が10周年を迎える年の出来事で、今とは違うインターフェイスで「PSO2」にログインできるという設定。「PSO2」をプレイする「タクヤ」が仲間といろんな事件に巻き込まれていき、オンラインとオフラインを行き来しながら事件を解決していく、という物語になっている。

 基本は現代劇。現実世界の中に「PSO2」があり、オンラインゲームの楽しさを伝えるものにしたいとのことで、「主役はプレーヤーさん1人1人だと思っていて、ゲーム内でもシナリオを作るときに苦労するところなんですけれども、ゲーム以外のメディアでやるのであれば、現実にいるプレーヤーさんを主役にしたストーリーをやりたいと思っていた」と木村氏。「オリジナルシナリオで舞台化ってありえないと思うんですけれども、それが成り立つのが『PSO2』という世界だと思っています」と酒井氏。

 オンラインとオフラインを行き来するというストーリーだが、オフラインとオンラインでユーザーとプレーヤーが異なるように、キャストも同じキャストが演じたり、別のキャストが演じたりするのだという。主人公の蒼井翔太さんはオン/オフともに演じるというが、「誰が誰を演じるのかを楽しみにしてもらいたい。そのギャップが結構笑いどころだったり、『あるあるこういうこと』と楽しんでみてもらえるではないか」と酒井氏は続けた。木村氏も「現実の世界とゲームの中の世界のキャラクターの性格の違いもあって、そのギャップを楽しんでいだたくところは魅力」と話を重ねた。

 今から8年後、2022年の世界では、「バーチャルドライブ」という腕にセットする新しいハードウェアの登場により、自分の精神ごとゲームの世界にダイブできるようになっている、今までとはちょっと違うシステムが導入された時期という設定のようだ。チャットもそのまま声で会話する人たちと、今までどおりのインターフェイスで会話する人もいるとのことで、「PSO2」と同じくフキダシでの会話も表現されるという。

 舞台でのエネミーは映像で表現される。ゲームの中の世界も実際のゲームの映像を使ったものになり、ギャップのないようにしたいという。「主観視点のような表現になり、『PSO2』をプレイしている人には新鮮に映ると思う」と酒井氏。木村氏も「大きなスクリーンを使うので、迫力もあると思います」という。登場するエネミーもゲーム内に登場するおなじみのものが登場する。

 ゲーム内のプレーヤーの衣装も見所。アクションもあるため、うまく素材を使いわけて「PSO」らしいデザインの衣装や武器が作られているという。アクションはワイヤーアクションなどはないようだが、うまく映像とリンクしながら「PSO2」らしさを再現しているとのこと。種族としては「ヒューマン」、「ニューマン」、「デューマン」が登場。「キャスト」などは映像での登場となるかもしれないという。

 BGMは基本的にゲーム内で使用されているものが使われている。それに加え、「サクラ大戦 歌謡ショウ」のスタッフも参加していることから、オリジナルの歌もあるという。制作は「ちょっと『ファンタシースター』に関わりのある方」(酒井氏)が担当しているとのこと。

 酒井氏と木村氏の本公演への関わりだが、まず舞台向けの設定提案を両名から行ない、脚本家からのたたき台的プロットに意見を出すことで、武器やエネミーなどもアドバイス。キャラクターの名称やシチュエーションを整え、シナリオ最終稿まできちんとやり取りを行なってきたとのこと。また、宣伝用の写真から「PSO2」内で実際にキャラクタークリエイトし、舞台の映像で使ってみたりと、映像面では開発側でかなりフォローしているという。

 キャスティングは舞台スタッフの主導によるものだが、「PSO2放送局」に出演されている榎本温子さんや会一太郎さんの出演に関しては、現実世界と舞台のリンク、観客側との橋渡し役として「10年後も『放送局』はあるでしょう」ということで、酒井氏側がアドバイスしたことによって実現している。「放送局」の部分のテキストは木村氏によるものだそうだ。

 さらに、「男性でも女性でも、『PSO2』を知らない人でも来て頂けるようなものにしているつもりです」(酒井氏)、「舞台って、ゲームやアニメが好きな方には楽しめるメディアだと思います。とくに『PSO』を遊んでくださっている方で、『舞台って行ったことないんだけど』という方に、これをきっかけに舞台に行って頂くきっかけになるとうれしいなと」(木村氏)。「舞台はライブのコミュニケーションが楽しいので、生の反応をしていただけるとより楽しめるのではないでしょうか。『感謝祭』での皆さんの反応のように、笑ったり悲しんだり、驚いて頂ければすごく楽しめると思います。むしろ自分たちも参加している、ぐらいのつもりで」(酒井氏)と、初めて舞台を観るという方にもアドバイスがあった。

 最後に、木村氏は「感謝祭やドラマCDなど、今後もゲーム外の展開もやっていきたいと思っていて、その中の1つが舞台となりました。ユーザーさんにも、ゲーム以外のものも含めて『PSO2』というコンテンツとして楽しんでいただければな、と思っています。舞台は非常にインパクトのあるコンテンツになっていると思いますので、ぜひお楽しみに」と挨拶。

 酒井氏は「これからのことを考えると、どんどん新しい血を入れていきたいなと思っている部分もあって、新しいメディアに広げて行きたいなという思いがあって、舞台化を企画しています。そういったものの中で、オンラインゲームに興味を持っていただければいいな、と思いますし、『PSO2』をプレイされている方にも、舞台の面白さに気づいていただければ、いい相乗効果ができるといいなと。プレイされている方には結構笑いどころも入れてありますので。キャストの方々のファンの方にも、オンラインゲームを知らなくても楽しんでもらえる舞台になっていますので、舞台を見ていただいて『PSO2』が面白いな、と思っていただければ、プレイしていただければ。これからも15周年に向けて、第2、第3と『PSO2』を広げるもの、もっと楽しめるものをいろいろ考えておりますので、15周年プロジェクトに期待していただければと思います」と締めくくった。

蒼井翔太さん、新田恵海さんに聞く

 主人公を演じる蒼井翔太さん、新田恵海さんにもお話を伺った。

――新田さんは初舞台ということで、新曲もありますが、意気込みはいかがですか?

新田さん: 初めての舞台ということでとても緊張しているんですけれども、ずっと役者を目指していたので、大好きなステージの世界に自分が立てるということで、本当にうれしく思っています。歌も歌わせて頂けるということで、劇場で歌うということも初めてなので、すごく楽しみにしています。

――新曲はいかがですか?

新田さん: とてもかわいらしい曲で、キラキラしていて、今から歌うのがとても楽しみです。

――今回はそうそうたるメンバーの中でダブル主演ということですが、脚本を読んでの印象はいかがでしょうか?

蒼井さん: 冒頭からオンラインゲームが大好きな方々に「あるある」的なことがありますが、日常からオンライン上のことまでリアルに描かれていますので、脚本を読ませていただいて、僕もとても楽しめました。キャラクターを演じさせていただけるのはとても楽しみですし、そうそうたる皆様と一緒に舞台を作り上げていくのも楽しみで、皆さんに早く見ていただきたいな、という思いでいっぱいです。短い時間なんですけれども、その時間ですごいものを作り上げていけたらいいなと思っています。

――初顔合わせの印象はいかがですか?

蒼井さん: 顔合わせは、すごく緊張するものでして……。なかなかみなさん全員がそろうことはないんじゃないかな、と思うほどの方々が集まっているので、今日という時間はすごく大切だな、と思っています。だからプレッシャーもありますけれども、楽しみです。

新田さん: 舞台というのは初めてなので、顔合わせ自体も初めてで、多分、蒼井君よりも全然緊張しているんですけれども、ここにいるみなさんと、これから素敵な舞台を作り上げていくんだな、というわくわくで胸がいっぱいです。

――お2人がもし「PSO2」の世界に入れるとしたら、どんなキャラクターにしたいですか?

新田さん: 私、敵がいいです……(一同笑)。

蒼井さん: かぶった(笑)。舞台で主役をやらせていただくので、それに合わせて自分でキャラメイクするなら、派手にできたらいいな、と思います。僕の演らせて頂くタクヤはオンラインとオフラインでの服装だったりとか、自分に似せている部分があるようなキャラクターですし、新田さんの演じているキャラクターもオンラインとオフラインのギャップがあったりしますので、「オンラインゲームあるある」が出てくると思いますので、楽しんでいただければなと思います。

――ありがとうございました。

各種特典

 本舞台には「PSO2」に関連する各種特典が用意されている。

・チケット購入特典

 チケット購入特典として、観劇者には、劇中で主演の2人が着用する「星濱(ほしはま)学園男子制服」、「星濱(ほしはま)学園女子制服」、完全新規収録の蒼井翔太さんのボイスチケット、新田恵海さんのボイスチケット、消費アイテム「カラーチェンジパス」が入手できるアイテムコードカードをプレゼント。

「星濱(ほしはま)学園男子制服」
「星濱(ほしはま)学園女子制服」


※席種に関わらず、ご来場者全員にお渡し致します。
※お1人様1回のご来場につき、アイテムコードカード1枚のお渡しとなります。
※ご入場時にチラシ類と一緒にお渡し致します。また、これ以外でのお渡しは対応致しかねます。
 入場時のお受け取り忘れや紛失などにご注意ください。
※コスチュームとボイスは人間用とキャスト用それぞれ1点ずつ収録されています。

・パンフレット購入特典

 会場の物販コーナーでパンフレットを購入すると、劇中でキーアイテムとして登場する、カタナ武器迷彩「スタークエーサー」、完全新規収録の井上和彦さんのボイスチケット、井上喜久子さんのボイスチケットが入手できるアイテムコードカードをプレゼント。

スタークエーサー 帯刀時
スタークエーサー 抜刀時


※お買い上げ1冊につき、アイテムコードカード1枚のお渡しとなります。
※お買い上げ時にパンフレットと一緒にお渡し致します。また、これ以外でのお渡しは対応致しかねます。
 購入時のお受け取り忘れや紛失などにご注意ください。
※武器迷彩は1点のみ、ボイスは人間用とキャスト用それぞれ1点ずつ収録されています。

(佐伯憲司)