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セガ、テレビとスマホ連動の知育エンタメ「テレビーナ」発表

第1弾アプリは「ソニックとナゾの宝石」。セガ独自の画像処理技術「ARタッチ」を実演

11月10日 配信予定

「テレビーナ」ディレクターの近藤文仁氏

 セガは、テレビとスマートフォンを連携させる知育エンターテイメントサービス「テレビーナ」を開発し、シャープの液晶テレビ「AQUOS クアトロン プロ」XL20シリーズ(LC-60XL20、52XL20、46XL20)へ搭載することを発表した。アプリの配信は11月10日予定。

 「テレビーナ」は、無線LANで接続されたテレビとスマートフォンの2つの機器を連携、動作させてアプリを楽しむ家族向けの知育サービス。事前に行なわれた発表会では「テレビーナ」ディレクターの近藤文仁氏が実演を交えて「テレビーナ」を説明した。

 近藤氏が実演したのは、アプリ第1弾となる「ソニックとナゾの宝石」。「ソニックとナゾの宝石」はセガのキャラクター「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」とその仲間が登場するミニゲーム集で、今回はバラバラになった絵からキャラクターを当てるというミニゲームがプレイされた。

スマホとテレビが連動した遊びを体験できる。対応アプリを端末にインストールすることで、タイトルが拡張されていく
「ARタッチ」では、カメラがテレビを捉えることでAR的な遊びが可能になる。浮かび上がったキャラクターだけでなく、“画面内のテレビ内のキャラクター”をタッチしても動作する

「テレビーナ」のイメージ。家族での遊びを想定しているという

 「テレビーナ」では、無料で配信されるスマートフォン用のアプリとテレビに内蔵されているアプリを連動させることで、スマートフォンからコンテンツの操作が可能になる。スマートフォンにはテレビ側の映像と同じもの、あるいは違うものを表示でき、「ソニックとナゾの宝石」の場合はテレビ側に問題を表示し、スマートフォンでキャラクターをタッチして答える形式を取っていた。

 また興味深いのはスマートフォンの背面をテレビ側に向けた時で、こうするとスマートフォンのカメラを通した映像が画面に表示され、テレビ画面の周りに解答の選択肢となるソニックたちキャラクターが浮かび上がり、このソニックたちをタッチして解答することが可能となる。

 これは「ARタッチ」と呼ばれるセガの独自画像処理技術となっており、単なるテレビとスマートフォンの連動に留まらない遊びが生まれている。なお実演では解答の選択は浮かび上がったキャラクターだけでなく、テレビ画面の中のキャラクターを直接タッチしても反応していた。

 アプリのラインナップについては、プリインストールされる「ソニックとナゾの宝石」以降は年末から来年にかけて少しずつ増やしていく予定。アプリはスマートフォンにインストールしていくことでプレイできるようになり、今後はサードパーティ製の「テレビーナ」対応アプリも登場するという。

 気になる値段だが、基本的にダウンロード無料となる。タイトルによっては無料部分が体験版として機能するものもあるが、有料のものもストーリー全体の1話ずつを購入していくような、コンテンツ買い切り型を考えているとした。

 なおスマートフォン側のアプリは最初Androidで展開され、間を置かずにiOS版が配信される。テレビ側の対応機器は「AQUOS クアトロン プロ」XL20シリーズを皮切りに、順次展開する予定となっている。

【「テレビーナ」イメージ】
「テレビーナ」イメージその2。「ARタッチ」を上手く使えば、「海の中で遊ぶ」といった空間の広がりも考えられる
【ソニックとナゾの宝石】
「テレビーナ」コンテンツ第1弾。実演ではミニゲームが披露された
【シャープ「AQUOS クアトロン プロ」XL20シリーズ】
シャープが11月20日に発売予定の「AQUOS クアトロン プロ」XL20シリーズは、「4K放送も気になるけど少し早いかな」という層を狙い、4K非対応ながら4K相当の高精細表示可能などの特徴を持つ

(安田俊亮)