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【E3 2014】「Call of Duty: Advanced Warfare」、クローズドシアターで見た未来の戦争

パワードスーツの戦士、激しいカーチェイス、橋の大崩壊など見所たっぷり

6月10日~6月12日開催(現地時間)



会場:Los Angeles Convention Center

 米ActivisionがE3で発表した「Call of Duty: Advanced Warfare」は、北米では11月4日に発売予定で、日本ではスクウェア・エニックスより11月13日にXbox One、Xbox 360、PS4、PS3、Windowsで字幕版が発売予定。吹き替え版も2014年に発売予定。

 今回、E3会場内ではトレーラーが出展されたほか、クローズドブースでの映像出展が行なわれた。本稿ではこのムービーを紹介したい。「Call of Duty: Advanced Warfare」は、詳細なストーリーは明らかにされていないが、様々なテクノロジーが進化した世界での“戦争”が描かれる。ソウルやサンフランシスコなど、世界の様々な場所での戦いが展開していくという。

【Official Call of Duty: Advanced Warfare Reveal Trailer】

多彩なガジェットが登場。崩壊するビルや橋などの戦場の変化も注目

クローズドブースでの映像を見ることができた
外骨格により兵士は常人以上の力を発揮する
ソウルの街での戦い
背景にハングルが確認できる

 クローズドブースで見ることができたムービーはすでに公開されているオフィシャルトレーラーと、「Xbox E3 2014 Media Briefing」で見ることができたソウルでの戦いを描いたトレーラー、さらに車両に乗ってのカーチェイスとサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジでの戦い、という3部構成になっていた。橋での戦いはオフィシャルトレーラーで断片的に描かれているシーンをさらに長い尺にしたものだった。

 オフィシャルトレーラーでは様々な要素が断片的にちりばめられていた。背景に同化し透明化する乗り物、外骨格を装備し、常人の何倍ものジャンプをし、超人的な身体能力を発揮する兵士、敵の姿を浮かび上がらせるグレネードや、小さな車体で驚異的な戦闘力を発揮する戦車など、SF的な匂いの強い“戦争”が描き出される。

 ソウルでの戦いは、ピカピカのガラス張りのビルが林立していた都市が無残に破壊され、恐ろしい敵軍が進軍してくる。主人公を含めた兵士達は金属のフレームで構成された外骨格をまとい、力を増幅され、バスの屋根の上などにも軽々と飛び上がれる。また、高所から落下する時にはガスを噴出させ、落下の衝撃を和らげる機能も見られた。この外骨格は敵も装備しており、従来の戦いとは異なる兵士達の激しい機動での戦いが展開していった。映像ではさらに装甲が強力なパワードスーツも見ることができた。

 ソウルでは、巨大な多脚型戦車や、敵弾を防ぎこちらが撃つ時には素早く展開するシールド、滞空してから敵へと向かう手榴弾や、爆発することで何らかの探知波を広げ敵の姿を浮かび上がらせる手榴弾など様々な未来兵器が見られた。

 その中でも特に目を引くのが「スウォーム ドローン」と呼ばれる兵器で、まるで虫か魚の群れのような、高速で動く雲のような姿で空中を小さなメカが集団で動き回りこちらに向かってくる。主人公達はスーツの力で車のドアをもぎ取り、盾としてスウォームからの攻撃を防ぐシーンが見られた。ソウルの戦いでは敵のヘリを仲間の犠牲で破壊するも、その破片が主人公の腕に突き刺さり、その衝撃で腕を切断されてしまうというショッキングなシーンで幕を閉じた。

 場面が大きく変わりカーチェイスのシーンが展開した。主人公達は逃げる車を追うのだが、乗用車に劣らぬスピードで走る車両なのに強力な攻撃を加えられる砲塔を持っているようで、逃走車を援護する敵車両を次々と吹っ飛ばしていく。炎上する車両から逃れるため工事中の悪路に乗り上げるもののほとんどスピードが変わらない、という場面も見られた。

 ここから少し場面が変わって橋の上での戦いとなる。橋の向こうからは敵兵士が車の屋根を飛び移りながら攻撃を加えてくる。主人公達もジャンプしながら敵を撃っていく。ソウルでの戦いにも使用した“探知手榴弾”も活用し敵を倒していく。しばらく戦うと、敵は投降の意思を見せる。彼らが守っていた車両に近づくと……荷台のドアが開き、中から何体ものドローンが出現、橋桁にくっつくと自爆を始めた。衝撃で橋が崩壊し、主人公達は真っ逆さまに落下する。

 かろうじて崩れたアスファルトにつかまる主人公。落ちてきた警官を強化された腕の力で支え、落下を防ぐ。行き着く暇もなく、バスが主人公達に向かって落下してくる。何とかバスには巻き込まれず安堵する主人公の前に、ジャンプしてきた仲間が現われ、主人公に話しかける場面でムービーは終了した。

 次々と現われる近未来のガジェット、超人的な身体能力を見せる兵士、地形の崩壊や、激しいカーチェイスなど、刻々変わる戦闘状況の描写など、驚きのシーンが次々と展開するムービーだった。

 また、ムービーを紹介するActivisionの女性スタッフもとても面白かった。「これからものすごくすばらしいCall of Duty最新作のムービーを紹介します!」という感じで、ものすごくノリノリな上、要所要所でポーズを決め、ドヤ顔で観客達を見回すのだ。シアターの観客も応えて歓声を上げる。非常にアメリカンなノリで、ムービーへの期待感が膨らんだとても楽しい体験だった。

(勝田哲也)