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ソニー、クラウドでPS3のゲームが遊べるサービス「PlayStation Now」
2014 International CESで平井一夫氏とアンドリュー・ハウス氏が発表
(2014/1/8 04:12)
米ラスベガスで開催される「2014 International CES(国際家電ショー)」において、ソニーの平井一夫代表執行役社長兼CEOがTech Titansオープニングキーノートスピーチを行なった。
キーノートスピーチは約1時間、ゲストを招き入れる場面もあったが平井氏が“感動”をキーワードにハードとソフトの融合でソニーの新たなる世界をアピールする展開となった。そんな中、ソニー・コンピュータエンタテインメントの社長兼グループCEOを務めるアンドリュー・ハウス氏も登壇。これまで何度かその断片的な情報が公開されたいたクラウドシステムを使い、PlayStationプラットフォームのゲームを遊ぶことのできるサービス「PlayStation Now」の発表を行なった。
平井氏は冒頭、「Walkman」や「CD」といった発明を“Wow!”と言う言葉で驚きがあったと紹介。その流れで登場したのが「PlayStation」で、音楽や映像と並んでゲームもエンターテイメントの要素として紹介された。
そしてスピーチの中盤で平井氏に呼び込まれて登場したアンドリュー・ハウス氏はPlayStationプラットフォームのゲームをライブラリとして重要視しており、これらの資産を遊ぶことができるサービス「PlayStation Now」を発表した。これはクラウドゲーミングサービスの「Gaikai」を利用したシステムで、PS3、PS2のゲームを遊ぶことができるようになる。さらに、これまでこのシステムはPlayStation 4やPlayStation Vitaで楽しめるとされてきたが、更に利用できる端末は広がりをみせ、PS3、タブレットPC、スマートフォン、そしてテレビでも楽しめるという。
「PlayStation Now」は、CESの会場でPS Vitaとソニーの液晶テレビBRAVIA(ブラビア)で「BEYOND:Two Souls」と「The Last of Us」がプレイできるものが出展され、この夏サービスを開始する予定だ。
さらにアンドリュー・ハウス氏は「Cloud-based TV Service」を発表。こちらもクラウドを使った映像のサービスで、LIVE TV、VIDEO ON DEMAND、DVRが楽しめる。この映像サービスもPS4だけでなく、ベッドなどではiPadで楽しめると言うことで、デバイスを問わず好きなところで楽しめるサービスを目指すようだ。「Cloud-based TV Service」は米国で今年テストを行なうという。
キーノートスピーチでは、このほかにもゲームと直接関係はしないが、壁に高精細映像を至近距離から投射するプロジェクター「Ultra Short Throw Projector」や、テーブルの上に映像を小型プロジェクターで投射し、それを操作できるようなシステムなども紹介された。
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