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日本一ソフトウェア20周年記念ライブ「魔界ウォーズ LIVE episode1 アサギの逆襲」

ラストには21年目を飾る新作2タイトルを発表!

7月13日 開催

会場:横浜BLITZ

会場となった横浜BLITZ。2階席も埋まった
ライブのパンフレットやTシャツやマフラータオルなどのグッズも販売された

 日本一ソフトウェアは、2012年から続く20周年を締めくくるライブイベントとして「魔界ウォーズ LIVE episode1 アサギの逆襲」を7月13日に横浜BLITZで開催した。同日は2回公演が行なわれいずれも多くのファンで会場は埋まった。

 出演したのは、同社の音楽には欠かせない佐藤天平さん(with MissKiss)を始め、ULTRA-PRISMさん、川村万梨阿さん、茅原実里さん、三森すずこさん、妖精帝國さん、ラブライブ!(新田恵海さん、久保ユリカさん、徳井青空さん、楠田亜衣奈さん、南條愛乃さん)と豪華なメンツが揃った。

 イベントの順序としては逆となるが、ライブのラストには「サプライズ」として新作タイトルが2タイトル発表となり、会場からは大きな拍手がおくられた。1タイトル目は「クリミナルガールズ INVITATION」でプラットフォームはPlayStation Vita。2013年発売予定で価格は未定だが、PS Store ダウンロード版も発売される。もう1タイトルは「魔界戦記ディスガイア4 Return」。こちらもプラットフォームはPS Vitaで発売時期は2014年1月を予定。PS Store ダウンロード版も発売予定だが、価格は未定。

「クリミナルガールズ INVITATION」
「魔界戦記ディスガイア4 Return」

イベントのラストには最新作2タイトルの発表がサプライズとして電撃的に発表された

ゲームのスタート画面。イベントはゲームを楽しんでいるかのような感覚で進行。凝った内容となっていた

 今回のイベントは基本的にはライブだが、進行は物語形式となっており、出演者が登場する間には舞台のスクリーンにゲーム風の映像でストーリーが進行していく。ライブが始まるとスクリーンにはまず大きく「魔界ウォーズ LIVE episode1 アサギの逆襲」のタイトル画面が表示される。タイトル横には「はじめる」、「つづきから」、「設定」と書かれておりカーソルが動くという凝りようだ。

 物語は思いっきり振り切った内容で、軍部による独裁政権に反発した皇族との戦い……なのだが、そこはそれ、日本一ソフトウェアのことなので、一筋縄ではいかないストーリーが展開していく。世界の命運をにぎる女戦士は、永遠の脇役・アサギとプリニー。第1部として始まったのは「マール王国の世界」。ここで登場したのが川村万梨阿さん。「おてんば姫」と「小さな姫の決意 ~想いが語り継がれるように」を披露。

 川村さんが歌い終わると強引な展開で第1部が終了。すぐに第2部がスタートし今度は「佐藤天平の世界」がスタート。佐藤さんは日本一ソフトウェアが20周年を迎えたことについて「20周年おめでとうございます! みんなに歌ってもらえるような曲をやっていきたい」とコメントし会場を沸かせ、一気に総立ちとなった会場で熱いライブを展開。バンド「MissKiss」をバックに「ラストバトルを踊ろうぜ~Live Arrival メドレー」、そして「この歌を歌わないと帰れないと思うので」と前置きして「戦友よ」を熱唱。そして白い閃ブレ(電池式でサイリウムのように光るライブ用製品)が揺れる中「White Tiger」を歌いきった。

 第3部は「Z/Xの世界」で、歌うのはULTRA-PRISMこと通称ウルプリ。一気にアイドルっぽいステージになる中でで、「Z/X 絶界の聖戦」から「ゼクス~強い力~」、「ゼクス アクティベート」と、絶妙なトークを交えながら会場をさらに盛り上げていった。

 ここで物語は大きな展開を迎える。画面に登場したのはアサギのライバルという三森すずこさん!! 「アタシ宣言」を披露すると対決に突入。三森さんが「Rock'n Princess」を歌えばアサギのコスプレをしたウルプリが「日本一☆ヒロイン計画」を熱唱。対決はプリニーの「もう。みもりん(三森さん)がアサギってことでいいんじゃないッスか?」というぐだぐだな展開の中、アサギの勝利ということで、「アサギファンクラブ1万人計画」で3,000人達成記念に作られた新曲「White Canvas」が披露された。

 比較的アイドルっぽいステージが展開したが、世界観が大きく変わり、「神様と運命革命のパラドクス」に突入。音楽を担当した妖精帝國が登場。一転してスピーディなギターリフをベースとしたハードな展開を見せる妖精帝國の世界に引きずり込んだ。終身独裁官・ゆい様は「まずは日本一ソフトウェア、20周年おめでとう。そんな記念のステージに立ててとても光栄に思っている」と独特のキャラクターで挨拶を披露。会場の閃ブレが真っ赤に染まった。ゆい様の煽る中、「神、ノゾム世界と箱庭幻想」、「絢爛天華、虚空に消ゆ」、「完全崩壊パラドクス」の全3曲を披露した。

 残念ながら妖精帝國のライブではまだ世界を変える力が足らないといわれたアサギは、最終兵器としてμ’s fromラブライブ!(新田恵海さん、久保ユリカさん、徳井青空さん、楠田亜衣奈さん、南條愛乃さん)を投入。「革命ですね? 神様!」とライブ用スペシャルメドレーを披露。特にライブ用スペシャルメドレーは、各人のソロ曲を順番に披露するということで、各メンバー毎に会場の閃ブレの色が変わるファンの計らいでなお一層会場は盛り上がっていった。

 そしてラストは「ディスガイアD2」の世界で、茅原実里さんが登場し「CRADLE OVER」を披露。大盛り上がりの中、1曲しか披露できないということで会場からは残念そうな声も上がっていた。

 アサギの物語はここでおしまい。もちろん結末なんか無いのだが、トップでお伝えした新作発表のサプライズのラストで、アサギファンクラブ1万人達成を記念して「アサギ10周年記念プロジェクト」が計画中である旨が明らかにされた。個人的にはライブの最後に発表される新作は、ついにアサギが主役となるタイトルか?と思ったが、そんなには甘くなかったようだ(笑)。

 最後は、この日の出演者が一堂に会して「マール王国の人形姫」のエンディング曲となる「ありがとう」を披露。同社のタイトルの音楽を多数手がけている佐藤さんは「20年間たくさん曲を作ってきて、カラオケになったりみなさんに歌ってもらえたり。30年~40年と歌い継がれ愛されるようになればと思います。そうなるように日本一ソフトウェアさんを盛り上げていきたい」と挨拶。

 川村さんも「まだ20歳になってない人も(会場には)いると思います。これから楽しいことがたくさんありますよ! 楽しいことの積み重ねが人生を彩っていき、積み重なっていきますように。(その1つとして)日本一ソフトウェアの楽しいゲームをプレイしてください」と語り、「これからの20年もよろしくお願いします」と語り締めくくった。

第1部は「マール王国の世界」。川村万梨阿さんが「おてんば姫」と「小さな姫の決意 ~想いが語り継がれるように」を披露した
そして独特な世界観と熱い歌で人気を博している佐藤天平さんが第2部で登場。会場は一気に盛り上がった
歌で日本一ソフトウェアの20年を巡る第3部は「Z/Xの世界」。歌うのはULTRA-PRISM

ゼクスを巡るちょっとしたコント(?)があったあと、三森すずこさんの「アタシ宣言」が披露された

アサギとみもりんの歌対決に展開!
アサギは誰が何を歌うかというと、アサギ・アクティベートで分身召還! ウルプリがアサギとプリニーのコスプレで「日本一☆ヒロイン計画」を熱唱
結局アサギの勝利ということでうやむやのうちにみもりんがアサギのコスで新曲「White Canvas」を披露

「神様と運命革命のパラドクス」のコーナーでは妖精帝國がハードな演奏で来場者を引きつけた

引き続き登場したμ’s fromラブライブ!(新田恵海さん、久保ユリカさん、徳井青空さん、楠田亜衣奈さん、南條愛乃さん)。ソロ曲をメドレー形式で披露した

最後のステージは「ディスガイアD2」。結局「水橋さん最強説」が唱えられる。ちなみにここで登場したのは茅原実里さんで、「CRADLE OVER」を披露

サプライズで、アサギファンクラブ1万人達成を記念して「アサギ10周年記念プロジェクト」が計画中である旨が明らかにされた

思うに、20周年記念イベントという大舞台で主役を張ってるんだから、アサギが最強キャラのような気もしないでもないが、永遠の脇役という“おいしい”位置付けは、果たしていつまで続くことやら……

(船津稔)