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DeNA、メディア懇親会で海外運営タイトルなどを披露

ドット絵がカワイイRPG「D.O.T. Defender of Texel」は国内でもサービス開始へ

7月5日 事前登録開始

ダウンロード:無料

ビジネスモデル:アイテム課金制

懇親会でゲームの説明を行なったプロデューサーの野中慎一郎氏
イベントではゲームなどをイメージしたカクテルも振る舞われた。写真は「D.O.T.」をイメージしたカクテル。金粉が入っているのだが、理由は「中世を舞台にしたRPGで、宝箱などをイメージした」らしい

 ディー・エヌ・エーは7月5日、同社内でメディア懇親会を開催し、海外版Mobageで運営を行なっているゲームを披露すると共に、同日から事前登録を開始した「D.O.T. Defender of Texel」のプレゼンテーションを行なった。

 イベントでは取締役の小林賢治氏が「『世界で戦う』とは」と題し、コンテンツをいかにして世界に流通させていくかの“心意気”を語った。正統な代価を制作側に還元し正当に評価されるエコシステムを作り、人材を集め、コンテンツの質を高め、みんなで勝ち上がっていくシステムを作り、海外でも根付きつつあることをアピールした。

 海外ですでにいくつかのタイトルが人気を集めており、そんな中から凱旋する形で、この夏1つのタイトルが日本でもサービスが「Mobage」で開始されることになった。それがRPG「D.O.T. Defender of Texel」だ。3つの種族が暮らす世界「テクセル」の戦士たちが、平和な世界を脅かす邪悪なロボット集団と戦いを繰り広げるファンタジーの物語。

 同タイトルは日本で制作され、欧米版「Mobage」で2012年12月から配信中のソーシャルゲームアプリ。むかしのATARIのゲームタイトルを思い起こさせる可愛らしいドット絵が丁寧に描かれており、独特の暖かみある雰囲気を演出。また9人のキャラクターを正方形(3×3)のスロットに配置。戦闘時には、プレーヤーがその3×3のマスを3回なぞって(タテ、ヨコ、ナナメ)戦闘の順番を決定。ただしこの時同じルートを2度選択できない。

 たとえば強力なキャラクターを中央に配しておけば、戦闘時に参加できる回数が増え、的に多大なダメージを与えることができるといった戦略的な要素もある。敵の属性を考えたパーティ編成の作成など、ゲームのシステム的にも奥深いものとなっている。グラフィックス的にはレトロな洋ゲー的な雰囲気を持ちながらも、ゲームシステムの奥深さには日本的な手応えを感じる。

 「D.O.T. Defender of Texel」は、2013年夏のサービス開始を予定しており、7月5日から事前登録が開始された。ビジネスモデルはアイテム課金制。

【D.O.T. Defender of Texel】
個人的には、グラフィックスはスーパーファミコン的と言うよりも、メガドライブなどでリリースされていた洋ゲー的なイメージに近い印象を受けた。ゲームシステムはいろいろと細かく戦略を組むことができる割には、攻撃自体はシンプルかつ爽快で、なかなか面白い

【その他、出展タイトル】
欧米版「Mobage」でも続々とタイトルのサービスが開始となる。また「ポピュラス」や「Fable」で知られるピーター・モリニュー氏の新作や、「Alice」で知られるアメリカン・マギー氏の新作も制作中だ
欧米版「Mobage」でサービス中のタイトルがいくつか展示されていた。個人的にはFPS「The Drowning」が面白かった。石油の流出で海が汚染され、人々がゾンビのようになった場所を舞台に、美しいグラフィックスでアクションが描かれる。撃ちたいところをタップする攻撃方法ではグラフィックスが見えなくなってしまうため、同作では2本指で打つ独特な操作方法を採用。2本指でタップしたその中間地点に銃の弾は発射される。右は女性をターゲットとした、蜜を食べさせるなどして蝶を育てていく「flutter」

(船津稔)