ニュース

米EA、「SimCity Social」のサービスを6月14日に終了

開発リソースを他のタイトルに振り向けるため

4月14日発表(現地時間)

 米Electronic Artsの開発子会社PlayFishは、Facebookを通じてグローバル展開しているソーシャルゲーム「SimCity Social」のサービスを6月14日を持って終了することを明らかにした。同作は2012年7月にサービスを開始しており、1年足らずでのサービス終了となる。

「SimCity Social」のスクリーンショット

 「SimCity Social」は、その名が示すとおり、EAを代表する人気フランチャイズである「シムシティ」のIPを使ったソーシャルゲーム。Zyngaの人気ソーシャルゲーム「CityVille」に対抗して、子会社のPlayFishが手がけたが、内容的には現行のPCゲーム「シムシティ」を含め、シリーズとの直接的な関係性はなく、ゲーム性も「シムシティ」のウリであるシミュレーション要素が殆どなかったため、シリーズのファンを捕まえることができていなかった。

 サービス終了の理由については、PlayFishが手がける他の新規タイトルに開発リソースを割り当てるためとしている。他社でのサービス移管等は行なわず、6月14日以降はプレイできなくなる。課金ポイントであるダイヤモンドの返金等には対応せず、ユーザーに対してサービス終了までに使い切るように促している。なお、現行ユーザーに対しては近日中に何らかの補填措置を提案するとしている。

 今回の「SimCity Social」のみならず、Facebook向けの大型タイトルは厳しい状態が続いており、Zyngaのライバルタイトル「CityVille 2」もサービス開始からわずか4カ月足らずでサービス終了している。

(中村聖司)