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PSP用恋愛アドベンチャー「下天の華」完成発表会
出演声優陣のトークショーも行なわれ、作品世界を来場者にアピール
（2013/3/9 19:59）
- 3月28日 発売予定
- 価格：6,090円（通常版）
- 9,240円（プレミアムBOX）
- 13,440円（トレジャーBOX）
- CEROレーティング：B（12歳以上対象）
コーエーテクモゲームスは、3月28日の発売を予定しているPSP用恋愛アドベンチャー「下天の華」の完成発表会をパシフィコ横浜にて3月9日に開催した。発表会には記者陣のほか、公式ページの募集に応募し幸運にも抽選に当たった20名の来場者が訪れた。
発表会には、コーエーテクモゲームスの取締役名誉会長を務める襟川恵子氏をはじめ、ルビーパーティーのスタッフ陣も登壇。制作陣によるゲームの説明が行なわれた。またゲストとして、織田信長役の松風雅也さん、森蘭丸役の島﨑信長さんらも駆けつけ、トークショーも行なわれた。
「下天の華」は、「アンジェリーク」、「遙かなる時空の中で」、「金色のコルダ」など女性向けタイトルを制作し、ヒットを飛ばしてきた「ルビーパーティー」による最新作。舞台は戦国時代。プレーヤーは“くのいち”となり織田軍の陣営に潜入し、与えられる密命をこなしていく。敵味方、疑惑を抱きながら次第に深まっていく「縁」を中心にストーリーは紡がれていく。恋と疑惑のドラマが繰り広げられる、スリリングな物語となっている。
冒頭登壇した襟川氏は「下天の華」について、「『信長』の女性バージョンということで武将とデンジャラスなLOVEを楽しめる」と説明。さらに「昨年のE3でホテルに帰ってきたら『下天の華』のロゴチェックが来ていたが、特徴がなくいいロゴではなく、ホテルの紙に書き、かんざしが落ちてくるような動画を作るように指示した」など制作を振り返った。
また3Dグラフィックスを採用したことについて、「臨場感やディテールにこだわるために採用した」とその理由を説明。サウンドについても、「信長に取り立てられた弥助が黒人なのでジャズを思いついた。他にもポルトガルなども関係するのでボサノバなどをアイディアとして出したが、みんなちんぷんかんぷんで、メロディラインを口ずさみ、口述筆記で作っていった。38曲あるうち、11曲がボーカル曲で、10曲が生で入っている。サウンドも気に入ってもらえると思う」と様々な面で制作に関わったことを明かした。またラストに「女性が活躍すると社会が華やぐ。『下天の華』をプレイして“くノ一”のように活躍して欲しいという思いを込めて作った」と来場者に語りかけた。
続いて登壇したのはルビーパーティーのメインプランナーを務める須田真尉子氏がゲームの内容をプレゼンテーションした。ゲームの大まかな流れは、前述の通り、信長の元に仕え密命をこなしていきながら、武将たちとの縁を深めていくことになる。プレーヤーの選択によって、仕事を選ぶのか、恋を選ぶのかでその物語の流れは変わっていく。
プレゼンテーションでは、いくつかのゲームのポイントとして、「変化」が取り上げられたｂ。様々なものに“変化”する事で敵から身を守ったりストーリーを進める上で重要なポイントとなるようだ。ちなみに変化は、他のキャラクターに変装するといった程度ではなく、カエルや鳥、、さらにはお地蔵さんに変化する場面などもあるようだ。なにに変化するか選択するシーンがあるが、選択によってストーリーは変わってくる。
また、戦闘シーンなども用意されている。ボタンを押していくシンプルなものだが、緊張感を持ってクリアできるようになっている。この戦闘はマップから選択し何度も挑戦することができるようにもなっているようだ。失敗しても再チャレンジすることができるようになっているなど、フォロー要素も用意されている。
もちろん重要なのは、各武将との交流。夜になると武将を誘惑できるイベントが発生することもある。正解すると縁が強まる一方で、失敗すると相手は疑念を抱いてしまう。会場ではいくつかでもプレイが行なわれたが、キャラクターの性格などが表現されており、注目のシーンのようだ。恋愛に関係するシーンはムービーを豊富に用意し盛り上がるよう演出しているという。ゲームの中盤からプレーヤーは任務をこなすのか、恋をとるのか、そのはざまで悩むことになるのだという。
「下天の華」通常版（6,090円）のほか、恋愛キャラクター6名分のスペシャルメッセージやBGMを収録した「スペシャルCD『恋めぐり』」や「きらめきアートカード」が同梱されたプレミアムBOX（9,240円）や、「琥狗ハヤテ 原画資料集」、「キャストサイン入り音声台本」、掛け軸カレンダー「忍法帖 華ごよみ」など6大特典が収められたトレジャーBOX（13,440円）も同時に発売となる。CEROレーティングはB（12歳以上対象）。
イベントの後半にまず登場したのが、アンフィニの4名。G.Mee、Sori、Kan、ユーキの4人で構成したユニットで、「下天の華」のエンディング「WILD SURVIVOR」とイメージソング「everlasting ties～永遠の物語～」を歌っている。
Soriさんは、「ネオロマの歌をいつかはやりたいと思っている中で今回の話が決まり、曲がメチャクチャかっこよく、頑張りました」と嬉しさを表わした。Kanさんは、今回の曲について「一言で表わすと“サムライロック”！冒頭に尺八が鳴り最高にカッコイイ」と聴き所をアピール。
アンフィニは、実はゲーム中のCVも担当している。キャラクターのグラフィックスも各人をイメージして描き起こされたといい、力が入っていいる。G.Meeさんは「1番最初にやられる役らしいので、みなさん倒してください（笑）」とコメントすれば、ユーキさんは「初めての声優のお仕事で、苦労しました。手裏剣が刺さるシーンで……普段、手裏剣が刺さるなんてこと無いじゃないですか（笑）……想像が付かなくて、普通に『痛ーい』とか言っちゃいました」と振り返り会場を笑いで包んだ。
そして最後に大きな歓声で呼び込まれたのが、織田信長役の松風雅也さんと、森蘭丸役の島﨑信長さん。イベントでは、来場者から募った質問に2人が答えるという進行となった。
まずは演じてみたい役について問われた松風さんは、明智光秀らを上げた。これは個性的なキャラクターを演じてみたいという理由から。他の声優さんが演じたその仕上がりも気になるようだった。一方島﨑さんは、徳川家康を上げた。森蘭丸と似ている面があると言いながらも、「実力を持っているのを隠しているのか、平和主義者なのか、いまひとつよくわからない。どういう人なのか気になったので、掘り下げて演じてみたい」とその理由を語った。
「下天の華」の徳川家康は、歴史上の人物感とは少し違う描かれ方をしている面もあるようで、そこら辺の演じ方は難しかった面もあるようだ。信長役の演じ方についても、史実を崩しすぎず、それでいて「下天の華」ならではの信長を演じなければならず、松風さんは「ルビーパーティーにとってなにがベストの信長なのか？ 打ち合わせに時間が掛かった」と語り、「下天の華」における信長像を作り上げるのに、打ち合わせを重ねたようだ。信長を演じることの難しさについては島﨑さんも触れ「普通にしゃべっていてもカリスマがあふれるよう、お芝居の中で出していかなければ成立しないような気がして難しい」と語っていた。
ちなみに松風さんは「信長は、縁のパーセントによってイメージが変わる。ルビーパーティーのスタッフさんには『松風さんは心を開きすぎです』と注意された。すぐ好きになっちゃうんです。逢瀬は大切ですよ（笑）」と語っていた。様々なストーリー展開で、様々な信長像を楽しめるようだ。
一方で島﨑さんが演じる森蘭丸については、「冷静沈着で仕事ができる印象ですが、純情でうぶな17歳らしい場面がたくさんある」と語り、森蘭丸と主人公とのそういった場面にも注目して欲しいという。
最後に島﨑さんは、「やっていて、しっかりと芯のある世界観の中で作られている。笑いあり涙ありで、どっぷりと（『下天の華』の世界に）つかって、心から楽しんで欲しい。そしてその中で、乱丸と愛し合っていただければと思います」とコメント。松風さんは「ネオロマの期待の新作で、スタッフもキャストも魂を込めて作っていますので、遊び尽くして欲しいです」と語り締めくくった。
イベントの最後はサプライズとして両名との握手会が行なわれ、来場者も満足のいくイベントだったのではないだろうか。
キャラクターデザイン／琥狗ハヤテ
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