キュー、「AngelLoveOnline」のアップデート「Season12」を5月24日に実装

中国風新エリアや「ギルド農園」、「エンブレムウォー」の変更点などを紹介


5月24日 アップデート予定



 キュー・エンタテインメント株式会社は、プレイステーション 3/Windows用MMORPG「AngelLoveOnline(エンジェルラブオンライン)」にて、大型アップデート「Season12~東妖皇宮~」の実装を5月24日に予定している。

 「AngelLoveOnline」は台湾UserJoy Technologyが開発した2DのMMORPGである。今回のアップデート「東妖皇宮」では新マップや新スキルの追加の他、ギルドで作物を育てる「ギルド農園」システムの追加や、「エンブレムウォー」システムの大幅なシステム変更が行なわれる。

「Season12~東妖皇宮~」イメージビジュアル




■ 中国風の新マップ「東の国」

「東の国」の全体マップ

 今回のストーリーは、「Angel Love Online」の舞台である「エデン大陸」と貿易を行なっていた「東の国」に、謎の男が突如して現われたことがそもそものあらましとなる。

 謎の男は国の女帝に対し、「エデン大陸」との交流を断ち、“自分の生徒”を歓迎すれば、「不老長寿の薬」を贈呈すると話した。女帝はその条件に従い、薬を受け取って飲んだところ、苦しんでその場に倒れてしまった。すると同時に宮殿に大量の化け物が出現し、宮殿を占拠したのだという。この話を聞いた「ミカエル学園」の学園長は異変を察知し、エンジェル達を「東の国」に派遣する……。

 新マップ「東の国」は中国をモチーフとしており、「ふわふわポート」、「翠艶河畔」、「千仏洞」、「桃の小道」、「緑の谷」、「繁華古城」、「蝶の花園」という7つのエリアと、「彩鳳皇宮」というインスタンスダンジョンから構成されている。

 それぞれのエリア毎に雰囲気が違い、例えば「ふわふわポート」はのどかな港町といった風景だが、「千仏洞」は山岳部に文字通り沢山の仏像が飾られているなど、一口に中国風と言ってもバラエティに富んでいる。

【東の国の各エリア】
「ふわふわポート」「翠艶河畔」
「千仏洞」「桃の小道」
「緑の谷」「繁華古城」「蝶の花園」

 インスタンスダンジョンの「彩鳳皇宮」はLv174以上のフルパーティーを対象とした上級者向けのダンジョンとなっている。ダンジョンの中は様々な仕掛けがあり、仕掛けの中には1人では解けず、パーティメンバーと協力しないと進めない仕掛けもあるという。

 中ボスに巨大な白狐の様なモンスターや、大きな刀を持った戦士の様なモンスターが登場する。運営担当者の方は「距離によって威力が変わるスキル攻撃や、毒ガスの罠が発生するので、立ち回りを模索しながら戦う事になると思います」と話してくれた。

 なお今回のアップデートにあわせてレベルキャップが190に開放され、15種類以上の新スキルも追加される。

【彩鳳皇宮に出現するモンスター】
巨大な白狐と、大きな刀を持った戦士。毒ガスの罠を上手く避けながら倒す必要があるという

【新モンスターのイメージイラスト】
狛犬にキョンシーに孫悟空と中国の物語に出てきそうなモンスターだ。この他にも、肉まんをモチーフにしたモンスターなど、「Angel Love Online」らしいユニークで可愛らしいモンスターの姿が見られた

【新スキル】
暗黒スキルの「ダークプレッジ」弓術スキルの「スナイプモード」剣術スキルの「峰打ち」
神聖スキルの「ヒールストリーム」精霊スキルの「魔晶障壁」戦斧スキルの「グランドブレイク」
槍術スキルの「スピアオーダー」大地スキルの「アースブラスト」忍術スキルの「影の息遣い」




■ ギルドメンバーと協力して作物を育てる「ギルド農園」

「ギルド農園」へはギルドウィンドウから入場する

 「ギルド農園」システムは完全に新規のコンテンツだ。ギルドレベル6以上のギルド毎に農園マップが用意され、ギルドメンバーと協力し作物を育てたり、収穫することで経験値や技法経験値、アイテムを入手できる。

 「ギルド農園」には、ALT+Wキーで表示される「ギルドウィンドウ」に新たに追加される「農園に入る」ボタンをクリックすると入場できる。

 農園はいくつかの畑に区切られており、区切られた畑1つ1つに種を植えられる。植えた種の種類によって、収穫時に入手できるアイテムが変化する。種の入手方法は通常モンスターやボスからのドロップが主な手段となる。また種の種類も追加する予定があるとのことだ。

 種を植えてから収穫できるようになるまでは、作物によって時間のかかり方が様々にある。その間ギルドメンバーなら誰でも、植えられた作物に対してなら「水やり」や「肥料」を与え作物の世話をできる。世話をすることで「経験値」や「技法経験値」を獲得でき、収穫時に獲得できる経験値も多くなる。できるだけ世話をした方がお得になるが、1キャラクターが「水やり」や「肥料」を与えられるのは1日5回までという制限があり、また作物ごとにも世話の回数制限があるという。

 作物が熟成すると待ちに待った収穫だ。収穫には「一般収穫」と「保障収穫」という2種類がある。「保障収穫」は種を植えたキャラクターの初回の収穫となり、それ以外の「一般収穫」に比べると収穫量が多くなる。熟成した作物はギルドメンバーであれば誰でも「一般収穫」ができるが、作物ごとに「一般収穫」できる回数は決まっている。ギルドメンバーが限界まで「一般収穫」した場合でも「保障収穫」はできるので、「種を植えたがアイテムが入手できなかった」という事は起きないようになっている。

 作物が植えられてから一定時間が経過するか、作物から収穫した回数が上限に達すると作物は枯れてしまう。枯れてしまうと収穫は一切できなくなってしまうが、枯れた作物の上に更に種を蒔くと、1回分肥料が与えられた状態でスタートするので、どんどん育てていける。なお作物は枯れてから30分経過すると消失するので注意して欲しい。

 ここまでが栽培から収穫までの一連の流れだが、必ずしもスムーズに進むとは限らない。農園には害虫が出現するのだ。害虫が出現してから15分以内に農園内に居る全ての害虫を駆除しないと、全ての作物の枯れるまでの時間が短くなってしまう。害虫が出現するとメッセージが流れるので、ギルドメンバーと協力して駆除していきたい。


【スクリーンショット】
ギルドで協力しながら丁寧に育てていきたい。害虫への対応も必要となる




■ 「エンブレムウォー」がリニューアル。戦略性が増し、幅広いレベルで楽しめる様に

 今回のアップデートは新要素の追加だけではない。PvPコンテンツである「エンブレムウォー」が大きく仕様変更される。

 今までの「エンブレムウォー」は「ひまわり平野」や「砕石の丘」など、通常マップの一部が「エンブレムウォー」の開催時間帯にのみPvP可能エリアとなり、そのマップでギルド間の攻防が行なわれていた。このため何も知らない初心者がそのマップを通りかかると、「エンブレムウォー」に巻き込まれて殺されてしまうなどといった現象が発生していた。

 今後は仕様変更により、「エンブレムウォー」は特設のマップで行なわれる。参加者はテレポーターから特設マップに入るので、初心者が誤ってマップに入ってしまうといったことは発生しなくなるだろう。

 特設マップはいくつかの部屋にわかれており、マップの中央に目標となる「シンボル」が設置されている部屋がある。マップの四隅には所属国別の入口があり、攻撃側はここから通路を通って中央の部屋に向かう。しかし中央の部屋の前には門が設置されており、門を開くためには途中にある「前線拠点」を占領する必要がある。

 「前線拠点」の占領は、設置されているクリスタルの様なオブジェクトを破壊すればいい。占領に成功すると門が開くが、それと同時に防御側のNPCが5体出現し「前線拠点」を取り戻しに来るので油断はできない。防御側が「前線拠点」を取り戻すとまた門が閉じてしまうので、「前線拠点」は非常に重要なポイントになるだろう。

 そしてもう一つの大きな変更点として、一部の「エンブレムウォー」対象マップに「ダメージ軽減バフ」が導入される。これはマップ進入時にキャラクターに与えるダメージを50%軽減するという効果がある。このバフによって今までより長く生存できるようになるので、これまで戦ってきた「エンブレムウォー」の戦略を練り直す必要があるかもしれない。

 他にも一部のマップにはレベル制限が導入され、より近いレベル同士で戦うこともできるようになる。

【スクリーンショット】
門と前線拠点のスクリーンショット。防御側のNPCが前線拠点を取り戻しに来ている

(C)2006-2012 UserJoy Technology Co., Ltd.
(C)2006-2012 Q Entertainment Inc.

(2012年 5月 17日)

[Reported by 八橋亜機]