スクエニ、Wii/Wii U「ドラゴンクエストX」記者説明会を開催
新たな試みとなる「キッズタイム」の導入などを発表
三宅有氏 |
齊藤陽介氏 |
フェーズ2.0以降のスケジュール |
種族や所持ゴールドなどの各種ランキング一覧。現時点では、種族は「ウェディ」の男、職業は戦士がもっとも多いようだ |
株式会社スクウェア・エニックスは、現在開発中のWii/Wii U用RPG「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」(ドラゴンクエストX)の記者説明会を、4月26日に同社会議室にて開催した。
記者説明会では、「ドラゴンクエストシリーズ」のエグゼクティブプロデューサーである三宅有氏と、「ドラゴンクエストX」のプロデューサーである齊藤陽介氏が登壇。三宅氏は冒頭の挨拶として、開発が順調に進んでおり、現在実施中のクローズドβテスト(CBT)では、非常に幅広い層のユーザーがプレイしていることを明かした。中には、オンラインゲームになることで最初は不安に思っていたユーザーもいたようだが、実際に遊んでみて「やっぱり『ドラクエ』だった」や「新しい面白さがある」といった感想が寄せられているという。
続いて、齊藤氏が発売日、価格、利用料金を発表した。また、2月23日より実施しているWii版のCBTに関する各種データを報告した。なお発売日、価格、利用料金については、すでに弊誌にて公開しているので、そちらをご覧いただきたい。
さらに、「ドラゴンクエスト」ならではの試みとして「キッズタイム」が導入されることを発表。「キッズタイム」は、今週末から始まる体験会にて、家族連れを対象に行なうアンケートにより、子供にゲームで遊ばせる時間帯を調査し、もっとも多かった時間帯を無料で開放する試みという。詳細は、決まり次第発表されるが、同社の発表によると、現在のところ具体的な年齢制限は設けないとしている。
また、フェーズ2.0以降のスケジュールとして、ゴールデンウィーク中に24時間サーバーを稼働させるテストや、負荷テストも兼ねたゲーム内イベントが行なわれる予定となっている。
CBTに関する各種データとして公開されたのは、参加者の人数やピークタイムをはじめ、種族や所持ゴールドなどの各種ランキング、各フェーズでのテスト内容、今後実施される「フェーズ2.1」で追加されるテストの内容。また、これまでにユーザーから寄せられた意見・要望などとなっている。
なお、各フェーズでのテスト内容については、プレーヤー専用サイト「ドラゴンクエストX 目覚めし冒険者の広場 ベータテストVer.」にて公開されているのでここでは割愛する。
CBTの経過報告として齊藤氏は、まず「『ドラゴンクエスト』」が好きな人やオンラインゲームの経験者が多いと思っていたが、実際には初めてオンラインゲームをプレイする人を含め、下は小学生から上は40~50代の人まで、実に幅広い年齢層の人がCBTに参加している」と発言した。現在は、合計17,000セットのベータテスト版が配布されており、現在実施中の「フェーズ2.0」では、そのうちの約77%となる13,087人が参加しているようだ。最終的には、30,000~50,000人規模でのテストを実施する予定としている。
さらに、「ドラゴンクエスト」ならではのデータとして、4月21日の同時接続者数の推移を表す資料を公開し、通常のオンラインゲームでは23時以降がピークタイムとされているが、「ドラゴンクエストX」では22時前後のピークタイムに加え、16時前後の時間帯にも接続者が増える傾向にあることを明かした。
各種ランキングでは、ユーザーが使用している種族、ならびに職業に加え、所持ゴールドや戦闘勝利数が公開されたが、齊藤氏は開発の想像をはるかに超える数値となった所持ゴールド「273,000ゴールド(平均は8,730ゴールド)」と戦闘勝利数「16,500回(平均は1,589回)」の多さに驚いていた。ちなみに、現在の齊藤氏の所持ゴールドは約6,000~7,000ゴールドという。
そして最後に、「これからも堀井氏、藤沢氏ら、そしてユーザーと一緒にプレイしながらゲームを良くしていきますので、今後ともよろしくお願いいたします」とコメントし、CBTに関する各種データの報告を終了した。
各フェーズごとの参加者数を表すグラフ。フェーズ1.0では500人だった参加者数が、フェーズが1.1、1.2……と進むごとに参加者が増加し、フェーズ2.0の時点では17,000人にまで増えている | フェーズ2.0でのキット配布数と参加者数。フェーズ2.1では、状況に合わせ3,000~5,000キットを追加配布するという | 4月21日に実施されたCBTでの同時接続者数の推移を表したグラフ |
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※画面写真はすべて開発中のものです。内容は事前の断りなく変更になる場合があります。
(2012年 4月 26日)