米Microsoft、FSシリーズ最新作「Microsoft Flight」のサービスを開始

「Free to Play」でハワイを遊覧できる新時代のフライトシム


2月28日サービス開始(現地時間)

価格:無料

利用料金:無料(アイテム課金制)



 米Microsoftは現地時間の2月29日、Windows用フライトシミュレーター「Microsoft Flight」のサービスを開始した。本作はクライアントが無料で提供され、基本プレイも無料、追加コンテンツを有料で販売するアイテム課金制のサービス形態となる。

美しいハワイ上空を飛べる。マウスとキーボードでも操作は快適だ
無料区域はハワイ島周辺のみ。その他の島を飛ぶためには有料の「Hawaiian Adventure Pack」が必要となる

 「Microsoft Flight」は、Microsoftのもっとも古いゲームIPのひとつである「Flight Simulator」シリーズの最新作で、様々な飛行機に乗って、世界を飛び回ることができるフライトシミュレーター。無料のクライアントには、ハワイ諸島のマップが実装されており、“ハワイ島周辺”のみを無料で飛ぶことができる。ワイキキビーチのあるオアフ島や、ホエールウォッチングで有名なカウアイ島など、ハワイ島以外の島々を飛行するためには、「Hawaiian Adventure Pack」が必要となる。「Hawaiian Adventure Pack」は1,600MSP(マイクロソフトポイント、1,900円)で、今後さらに地域が拡張される予定だ。この他の課金コンテンツとしては、軽飛行機の「Maule M7-261 Orion」が1,200MSP(1,775円)、第二次世界大戦で活躍した米軍の戦闘機「P-51 Mustang」が640MSP(750円)で販売されている。

 今回は「Microsoft Flight」はあくまで北米でのリリースとなっており、英語のほか、フランス語やドイツ語などでもプレイできるが、日本語には対応していない。しかし、公式サイトからクライアントをダウンロードすれば日本でもプレイ可能で、有料コンテンツも購入可能となっている。

 ゲームの操作は、マウスでポインターを動かすことで機体を操作し、キーボードでスロットルなどを調整していく。フライトシミュレーターというと、敷居が高いイメージがあるが、本作はキーボードとマウスで、誰でも手軽に飛行が楽しめるようになっている。もちろんジョイスティックにも対応しており、本格的なフライトシミュレーターとしても楽しむことができる。さらに操作はキーコンフィグで細かいカスタマイズも可能となっている。

 ゲームの操作は、ハワイ島を舞台にしたチュートリアルで覚えることができ、さらにミッションをこなしていくことで自身のレベルが上がっていく。レベルが上がるとより多くのミッションが提示されていく。各ミッションには細かい評価ポイントがあり、より正確なフライトを目指せる。また、マルチプレイで他の人と空を飛ぶこともできる。もちろん自由に遊覧飛行を楽しむフリーフライトも可能だ。

 対応OSは、Windows XP SP3以降/Vista/7。動作環境は、必要環境がDual Coreで2.0 GHz以上のCPU、2GB以上のメインメモリ、10GB以上の空き容量を持つHDD、DirectX 9.0c以上に対応した256MB以上のVRAMを持つビデオカード。推奨環境はDual Coreで3.0 GHz以上のCPU、6GB以上のメインメモリ、30GB以上の空き容量を持つHDD、Radeon HD 5670かGeForce 9800GTでVRAM1024MB以上のビデオカードとなっている。

 基本プレイ無料で本格的なフライトシミュレーターが楽しめるというビジネスモデルは注目である。日本はコアなフライトシミュレーターファンも多く、今後日本での展開も希望したいところだ。


【スクリーンショット】
最初のチュートリアル。熱気球の飛ぶ港上空を飛んでから、着陸する
様々なミッションが用意されている。多彩なシチュエーションが楽しめそうだ
課金コンテンツ。戦闘機も用意されている

(C)2012 Microsoft Corporation All Rights Reserved

(2012年 2月 29日)

[Reported by 勝田哲也]