ゲームポット、ブラウザゲーム「2032 Diver City」発表会開催

チュンソフト開発の「つるはしオンライン」。中村光一氏がゲームを紹介


9月10日 発表会開催

9月12日12時まで OBT実施予定



発表会には中村光一氏が来場。進行はゲームポットのアシスタント「okome」こと竹井太郎氏と、MCの山口奈々さん

 株式会社ゲームポットは9月10日、新作ブラウザゲーム「2032 Diver City」の発表会を開催した。

 「2032 Diver City」は、ブラウザ上で動作するオンラインダンジョンRPG。開発は株式会社チュンソフトが担当する。発表会は19時から開始され、タイトル発表直後の19時30分よりオープンβテスト(OBT)が開始された。OBTは9月12日12時まで実施される予定で、正式サービスは9月末開始予定としている。

 発表会は、ゲームポットのプロデューサー谷内義人氏とアシスタントの竹井太郎氏、さらにチュンソフト代表取締役社長の中村光一氏が来場。谷内氏は以前エニックス(現スクウェア・エニックス)に在籍しており、中村氏とは「トルネコの大冒険2 不思議のダンジョン」の時に知り合っていたという。今回はその繋がりから、谷内氏が中村氏にダンジョンRPGを作りたいという話を持ちかけたのだそうだ。

 チュンソフトのダンジョンRPGといえば、先にも名前を挙げた「不思議のダンジョン」シリーズがある。中村氏によると「2032 Diver City」は、「不思議のダンジョン」シリーズにある、ダンジョンの壁を掘れる「つるはし」をメインにしたような作品だそうで、中村氏は本作を「つるはしオンライン」と呼んだ。他にも、死んだらアイテムがなくなる、モンスターハウスがあるなど、共通点は多い。

 中村氏は今と昔のゲームの違いについて問われると、「オンラインになったこと。みんなでダンジョンに潜っていくという、夢のような世界」と回答。また「ゲーム開発において大切なものは?」という質問には、「企画とかお金とかいろいろあると思うが、大事なのはゲームに対する愛。開発は長丁場なので、ゲームに対する愛とこだわりが大切。今回のゲームも愛とこだわりでできているので、みなさんにもぜひ遊んでいただきたい」と答えた。

プロデューサーの谷内義人氏がゲーム内容を説明

 ゲームの詳しい内容については、谷内氏が説明した。基本的には「不思議のダンジョン」と同じく、どんどんダンジョンの奥へと潜っていき、貴重なアイテムを持ち帰るのが目的となる。ダンジョンを出たらレベルが1に戻ることや、持ち込んだアイテムとダンジョンで見つけたアイテムをやりくりして進んでいく点も同様だ。

 大きな違いは、掘って進むという点。ダンジョンの大半は壁で覆われており、「つるはし」や「ハンマー」、「ドリル」などのアイテムを使って壁を掘って進んでいく。もちろんモンスターも現われるので、「つるはし」や「ハンマー」で応戦する。また他のプレーヤーも存在するオンラインゲームなので、「不思議のダンジョン」の特徴である、自分とモンスターが交互のターンで進む仕掛けではなく、リアルタイムに進行する仕組みになっている。

 オンラインならではの要素となるのは、やはり他のプレーヤーとの関わり方。ダンジョンの奥深くで必要なアイテムが足りなくなってきた時、それを余らせている他のプレーヤーと出会えれば、アイテムを交換できるかもしれない。もちろん最初から複数人でダンジョンに向かい、掘り担当とバトル担当を分けるようなことも可能だ。最下層にはボスもおり、多人数でかからないと倒すのは難しいという。谷口氏は「深いところに行けば行くほど人間味を感じる」と語った。

 ダンジョンはOBT時には3つ用意されている。ダンジョンの深さは一定のところで止まっているが、「プレーヤーの皆さんの努力でダンジョンを拡張でき、どんどん深いダンジョンができていく」という。ちなみに本作のメインビジュアルに使われている女性ダイバー「マリリン」は、900階くらいまで到達したことがあるという設定だそうで、ゲームにもそのくらいの超深層ダンジョンが現われるのかもしれない。

 ただ本作は無闇に難しいというバランスにはされていない。谷口氏は自らがダンジョンRPG好きで、「難しいほど面白いという考え方に陥りがち」だという。しかしそこに中村氏が現われ、「それはちょっと違うんじゃないか。ぱっと遊んで楽しいという感触をつかめる調整が必要だ」と説明され、本作でもそこを意識した調整がなされている。

 OBTでは、賞金100万円をかけたイベント「発掘100万円!? 掘りロトイベント」が実施されている。ゲーム内のあちこちに落ちている抽選カードを集めると、賞金や賞品を獲得できるというもので、特賞10万円が3本、1等5万円が14本と豪華な内容。さらに2等はチュンソフト製掘り出し物ゲームソフト10本、3等はチュンソフト製なつかしゲームパッケージ10本となっており、「弟切草」や「かまいたちの夜」、「風来のシレン」などスーパーファミコン時代からのゲームに中村氏のサインを入れたものが用意されている。

 OBT開始直後はサーバートラブル等でログインできない状況が続いていたが、その後は解消されている。OBTの残り時間は少ないが、インストールどころかユーザー登録すら不要ですぐに遊べる(当選した場合は連絡のために後日ユーザー登録が必要)ので、ぜひ参加してみていただきたい。


OBT開始直後から、限定イベント「発掘100万円!? 掘りロトイベント」を開催。総額100万円の賞金(写真は「百万円」と書かれた札束)や、中村氏のサイン入りの懐かしいソフトがプレゼントされる

【スクリーンショット】
「つるはし」などで掘り進みながらダンジョンの奥を目指す。アイテムも尽きてくる下層域で、他のプレーヤーといかに協力するかも攻略のポイントになるだろう

【イメージイラスト】
スチームパンク的な世界を舞台にしている。ゲーム中のプレーヤーキャラクターは小さく見えるが、外見のカスタマイズは豊富に用意されているようだ

(c) 2011 Gamepot Inc./ Developed by CHUNSOFT.

(2011年 9月 12日)

[Reported by 石田賀津男]