カプコンと信州渋温泉、大好評の恒例コラボを期間限定で開催中!
「モンスターハンターポータブル 3rd × 信州渋温泉 ユクモノ気分で、狩り・釣り・祭りだ、ドンドコドーン!」
前回大好評を博した1300年の歴史を誇る温泉街とモンハンのコラボレート再び。ファンならずとも見逃せないイベントだ |
株式会社カプコンは、長野県にある信州渋温泉とコラボレートイベント「モンスターハンターポータブル 3rd × 信州渋温泉 ユクモノ気分で、狩り・釣り・祭りだ、ドンドコドーン!」を、2011年7月30日から2011年8月27日まで実施している。主催は渋温泉旅館組合で、長野電鉄株式会社、山ノ内町、山ノ内観光連盟、北信漁業共同組合がそれぞれ協力。企画協力は株式会社レスコム。今回は、8月2日~3日に開催されたプレスツアーの模様をお届けする。
「モンスターハンターポータブル 3rd × 信州渋温泉 ユクモノ気分で、狩り・釣り・祭りだ、ドンドコドーン!」は、2010年12月23日~2011年1月10日に信州渋温泉で開催された「モンスターハンターポータブル 3rd × 信州渋温泉 ユクモノ気分で狩り放題!」に引き続いて行なわれるもの。「モンスターハンターポータブル 3rd」に登場する温泉地のユクモ村と、和風の温泉地という信州渋温泉の共通点から実現したコラボレートイベントで、街全体を“モンハン一色”に染め上げるというスケールの大きな催し。今回は、イベント内容がさらにパワーアップしているという。
信州渋温泉は、電車を利用する場合は長野駅から長野電鉄・長野線終点「湯田中」まで特急で約1時間。湯田中から渋温泉入口までタクシーや路線バスを利用することになるが、さほど時間はかからず、イベント期間中は路線バスが増便対応する。車であれば上信越道・信州中野ICより約15分。志賀中野有料道路~R292オリンピック道路~戸狩湯田中ICを経由して専用駐車場に向かう。専用駐車場は日帰りのお客さん用で、渋温泉から専用駐車場まで直通バスが運行(往復大人ひとり500円、子供ひとり300円)。宿泊する人は、宿指定の駐車場を利用して欲しいとしている。
プレスツアーは、カプコン東京支社からバスで出発し、約4時間で長野駅に到着。前述のとおり湯田中駅まで長野電鉄に乗車するが、ここで忘れてはならないのが「モンハン特急」の存在。前回記事をご記憶の方も多いと思うが、モンハン特急はゲームに登場するキャラクタをデザインしたラッピング車両で構成された特急電車。今回は「ゆけむり」と「スノーモンキー」の2種類があり、どれに乗れるかは時間帯による。デザインは「ゆけむり」と「スノーモンキー」で異なるが、いずれに乗車したとしてもキュートなデザインに目を奪われることは間違いなし。ホームでは、記念撮影をしている人の姿も多数見受けられた。
既報のとおり、長野電鉄では「モンハン特急 特別乗車券」を販売中。厚紙製のA4見開きパンフレットには、モンハン特急の解説や渋温泉案内図などが記載されており、内側にはオリジナル記念特急乗車券「往路用」、「復路用」2枚が添付される。湯田中~渋温泉間のバスは、本券を提示すれば期間中に限り往路復路で1回ずつ利用可能。券面デザインがことのほか可愛らしく、期間中に訪れる人はぜひチェックしていただきたい。とてもいい思い出の品になるはずだ。
【モンハン特急(スノーモンキー)】 | ||
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モンハン特急は「ゆけむり」と「スノーモンキー」の2種類。前者は前回とは異なる新ラッピングで登場! 発車および到着時のホームには「モンスターハンターポータブル 3rd」のBGMが流れるなど雰囲気作りもバッチリ。プレスツアーで乗車したのはスノーモンキー。シート間も余裕のあるつくりで、足元スペースも広々。快適な旅とは、まさにこのこと |
【湯田中駅】 | |
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改札の横にあるパネルとポスター。上画像右は記念撮影をするプロデューサーの辻本氏 |
【モンハン特急 特別乗車券】 | ||
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渋温泉のイベントマップ、モンハン特急に関するマメ知識もいいが、なにより嬉しいのはオリジナル記念特急乗車券。裏面にスタンプを押してもらう形式なので、記念品として持ち帰れるのがいい |
昨年末に訪れたユーザーから大好評を博したという本イベント。パブリシティ企画推進室室長の萩原良輔氏は、冒頭の挨拶で「この街に“帰ってきたなぁ”という感じがする。前回思ったことは、人と人とのつながりというか、人の暖かさを感じさせていただき、いい温泉のとおり“ポカポカ”と心温まるコラボをしていただいた。もう1度やらせていただけるとは思っていなかった。大変うれしい」とコメント。
プロデューサーの辻本良三氏は「前回のイベントが好評をいただき、多くのユーザーから『もう1回やって欲しい』といわれた。今夏、もう1度やりたいとお話させていただいたところ、実現の運びとなり本当に感謝しています。組合の方々が頑張ってくださり、前回よりパワーアップしてさらにクオリティが上がっている。昨年は来られなかったので、今回は来てくださっている方々の笑顔を見たい。いいコラボレートイベントになると思っています」とコメント。組合長の竹節氏は「ほぼ1カ月間、組合、商工会、町民から行政まで、一丸となって連日連夜準備をしてきた。よりファンの方々に楽しんでいただけるようがんばります」とコメントした。
萩原良輔氏 | 辻本良三氏 | 組合長の竹節さん |
イベントを満喫したい人には欠かせないアイテムの「ユクモパス」は、赤を基調としたデザインの「新ユクモパス」にリニューアル。販売窓口は、渋湯橋のたもとにある「新ユクモパス」引換所・販売所、ローソン店頭「Loppi」もしくはWEBサイト「ローチケ.com」。期間は7月30日~8月26日までで、渋温泉現地であれば8月27日まで購入可能。特製ネックストラップつきで、価格は2,000円(3歳以下は無料)。
購入者は各集会所に入場できるほか、温泉無料入浴引換券(1枚につき1回。施設は日替わり)、各コラボ店舗やモンハン屋台村にて割引価格「ゼニー価格」で買い物、アトラクション利用料の割引や8月26日~27日に開催される大抽選会に参加可能といった特典が付与される。イベントは開催日が決まっているため、詳細は渋温泉案内図掲載の日程表、ツイッター、ブログなどをチェックして欲しいとしている。
現地で購入される方は、渋湯橋のたもとにある「新ユクモパス」引換所・販売所に行くべし。余談ながら、真横の駐車場入り口には渋温泉のマスコットキャラ「しぶざるくん」の巨大オブジェ(上画像・最右)がある |
期間中、現地ではさまざまなイベントが行なわれる。モンハン関連は「ユクモノ気分盆踊り、「ハンター釣り大会! G級をつりあげよ!(新ユクモパス特典あり)」、「新九頭巡りスタンプラリー(新ユクモパス特典あり)」、「ハンマー使い求む! 餅つき大会(新ユクモパス特典あり)」、「虫捕り採集体験!(新ユクモパス特典あり)」、「リアルサイズのこんがり肉を焼きあげろ!」、「フィナーレ! 『新ユクモパス』大抽選会!(新ユクモパス必携)」の7つがあり、このほかにも渋温泉の夏季イベント「渋温泉ホコ天」、「渋温泉盆おどり」がそれぞれ行なわれている。
現地に到着後、プレスツアー一同を待受けていたのは新イベントのひとつ「ユクモノ気分盆踊り」。屋台村の中央に“ユクモのやぐら”を設置し、みんなで楽しく盆踊りに興じるというもの。開催日は8月2日、14日~17日、25日、26日と限られているが、アイルーを意識した振り付けがとてもかわいらしく、ぜひぜひ皆様に体験していただきたいイベントのひとつだ。
新イベントの目玉のひとつ「ハンター釣り大会! G級をつりあげよ!」は、渋温泉を流れる横湯川で釣りが楽しめるというもの。「30分:3匹まで」と「1時間:5匹まで」の2コースがあり、料金は釣竿、釣餌、バケツ、後述の焼き代込み。30分コースが1,200円(新ユクモパスで1,000円)、1時間コース1,800円(新ユクモパスで1,500円)となっている。制限を超えて釣った魚は、以降1匹300円。釣れなかった人も、30分コース1匹、1時間コース2匹の保証つき。30cm以上の“G級”を釣り上げた人には景品が進呈される。時間は10時から16時まで。
釣った魚は、その場ですぐに焼いて食べさせてくれる。釣りの醍醐味もさることながら、この焼き加減がまた絶妙で、家族で美味しそうに芳醇な味と香りを楽しむ様子も多々見受けられた。組合員の方にお話をうかがったところ、イベント用の釣堀には現在ニジマス数百匹を放流中。これは(取材した8月3日現在の)例年よりやや高めとなっている水温にあわせたもので、より水温が上昇するようであれば餌への食いつきを良くするため放流魚の種類を変える可能性もあるとしている。余談ながら横湯川の在来種について質問したところ、ヤマメ、イワナ(難易度高)などが釣れるとのこと。シーズン中は最寄のコンビニなどで遊漁券(入場券)が販売されているので、釣り好きの方は温泉とあわせてチェックしてみてはいかがだろうか。
【ユクモノ気分盆踊り】 | ||
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8月2日以降の開催予定日は、8月14日~17日、25日~27日の計6日間。アイルーを思わせる所作の振り付けが実にいい。地元の人はもちろん、お客さんたちも飛び入りでガンガン参加して心行くまで盆踊りを楽しんでいた。上画像中央と右は、太鼓にチャレンジする萩原氏と辻本氏。青い半被でふたりをリードしているのは、前組合長さん |
【ハンター釣り大会! G級をつりあげよ!】 | ||
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前日からの天候不順で、若干水が濁り気味なのが無念。釣堀形式だからといってナメてかかるとあっさりバレてしまうのでご用心。釣れなかった人も30分コースなら1匹、1時間コースなら2匹の保証つき。新鮮な魚をその場ですぐ焼いて食べられる。これが美味しくないわけがない。超オススメ! |
【虫捕り採集体験!】 | ||
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ユクモ屋台村の右奥で運営中のアトラクション。価格もお手頃でファミリー層に特に人気が高かった。料金は350円(新ユクモパスで300円) |
【リアルサイズのこんがり肉を焼きあげろ!】 | ||
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ある意味、これほどモンハンらしいアトラクションもないだろう。ハンドルを回転させると、例のSEが鳴るというスグレモノ。1本はもちろん、10本セットの「一串」でも販売しているというから驚き |
街中の土産物店では「ご当地限定モンハン土産」を販売中。信州の特産品とコラボしたものや、温泉街にちなんだものなど、さまざまなオリジナルグッズがならんでいる。今回新たに登場したものもあれば、デザインがリニューアルされたもの、前回の復刻版と、ファン垂涎のアイテムがズラリ。人気がある商品はすぐ売り切れてしまうこともあるので、欲しいお土産は早めにゲットしておきたいところだ。なお、各表記のカッコ内は新ユクモパス提示時の割引価格「ゼニー(z)」となっている。
「大吟醸 雪中貯蔵酒 天鱗」2,400円(2,200z) | 「にごり酒 オトモ」900円(800z) | 「AIROU BEER(ケルシュ)」850円(780z) | 「MONSTER HUNTER BEER(ゴールデンエール)」850円(780z) |
1,300年の古い歴史を誇る温泉地と、信州の自然に育まれた食材を下地とした奇跡のコラボ。モンハン屋台村や街の各所で販売される“コラボフード”は「口に含んだ瞬間、頬が緩みっぱなしになる」至高の品ばかりだった。懇親会の席上、近くにいた辻本氏をつかまえて「これ絶品! 今までのコラボフードと比較してもぶっちぎりで美味しいっスよ!!」などと一方的に熱弁をふるって軽く引かれるほど、よどみのない鮮烈な旨味に完全に参ってしまった。
お手頃の据え置き価格もさることながら、「これひとつ食べたら他に手をつけられなくなるかも……」というボリューム、そして何より“味”が突き抜けている。特別な調理法というわけでもなさそうだし、主に地元の食材を使っているからなのだろうか? 懇親会の席上では、他媒体の編集者やライター諸氏もただただ「うめぇ!」を連呼。トドメはラストに到着した「村長もカルチャーショック! アイルーのぽかぽかカツ丼」で、(おいおい、最後に油物って……)」と思いつつ箸をつけた誰もが瞬時に「(!!)」という顔。油物なのに重さが微塵もなく、絶妙な歯ごたえと芳醇な肉の味わいが口いっぱいに広がっていく。100kg超の筆者も「もう食えないデブ~」状態だったのが嘘のよう。止まらない箸の連鎖に、カツはまたたくまに間にテーブルの上から消え去った。
渋温泉で食したものは“生きることの幸せ”というか「あぁ、本当に美味しいものって、こういうのなんだよな」と感じさせてくれるものばかりだった。渋温泉の豊かな自然と環境が味わいをさらに深いものにしているのかもしれないが、ゆえに本イベントは一般的なコラボレート以上に意義深く、素晴らしいものだと実感させられる。
街中には、イベント関連だけでも「リアル集会所」、「スタンプラリー」、「加工屋(イベント限定オトモアイルー『シブザル』ダウンロード場所)」など、さまざまな名所・見所がある。ポイントを絞り込めば1日でもなんとかなるかもしれないが、それなりに堪能しようと思うなら、やはり宿泊プランを利用したほうが無難。「次、こっちこっち! 急いで!!」なんて慌しくするよりは、温泉地らしく“のんびりほっこり”感覚で楽しんだほうがいい。1泊2日プレスツアーで、それこそ駆け足となってしまった我が身をかえりみると、日帰りなど近郊の方々でもない限りは「ぜひお泊りで!」と思ってしまうのだ。
■ オマケ:プレスツアーよもやま話 ~渋温泉いいとこ一度はおいで~
カプコンと渋温泉、街全体によるコラボレート。当初は「どんなものだろうか」と思いつつ臨んだプレスツアーだったが、バスを降りたその瞬間から、あまりの雰囲気の良さに完全に心酔してしまった。通常、こうした企画はうわべだけのものに終始することもあるが、このコラボレートは次元が違っていた。街のそこかしこから、そこに住まう人々の真摯さ、誠実さが感じられ、その暖かさが心に沁みる。
コラボレート企画にしても、どれをとっても悪ノリや空回りがない。渋温泉のいいところを上手く調和させているのか、無理が一切感じられない。だからこちらも、何の気張りもてらいもなく自然体で楽しめる。歴史ある街並みと風情に癒されつつ、好きなゲームを遊んで、美味しいものを食べて、古来よりずっと人々を暖めてきたであろう温泉に身をゆだねる。夜、筆者がぶらりと宿の外に出たところ、奥まった場所で駄菓子を売っている屋台を見つける。地元の人が家族でやっているようで、戻って本稿を書きながら食べるのにちょうどいいかなと、懐から100玉を取り出して「よっちゃんイカ」を3つほど(計60円)お願いすると「ちょっとまって、いまオマケするからね!」と、お釣り40円+味付けタラ4枚が返ってきた。「いやいや、そんなに気を遣わなくていいですって!」と恐縮しても、笑顔でお釣りとオマケをグッと握らされる。どう考えても赤字なのだが、物凄く申し訳なくなると同時に、心がまたほんのりと暖かくなる。
取材しているときも、少しだけできた自由時間に食事とお土産の買い物をするときも、ただただ心地よい時間だけが過ぎていった。ぜひまたプライベートで訪れたいと思う。国内には色々な温泉地があるため「どこに行こうか」などと迷うケースもあるだろう。そんなとき「なるほど、こういうコラボがあるのか」となったとき、渋温泉は絶好の選択肢になると思う。モンハンフリークはいうに及ばず、旅行好きの人、適当な家族サービスの旅行先を探している人は、この機会にぜひぜひご検討いただければと思う。
プレスツアー2日目は、天候不順で釣り大会の開催が危ぶまれたため、2時間ほど街中を案内された後、前フリなしに「これからスノーモンキーに向かいます」と企画会社の方がアナウンス。一同「えっ、また特急に乗るの?」と思いきや、これは「スノーモンキー(地獄谷温泉)」の勘違い。細い山道をいけるところまでバスで移動。そこから先、さらに細い山道を地獄谷までひたすら歩き、のぼっていく。宿で原稿を書き睡眠不足、さらには先ほどのバスで軽く乗り物酔いしていた筆者の体力ゲージとスタミナゲージはほぼゼロの状態。スノーモンキー入り口で精根尽き果てたが、それでも貴重な体験をさせていただいた。
余談ながら組合の方にお話をうかがったところ。野生の猿たちは「スノーモンキーにいけば必ず見られるというわけではない」とのこと。この一帯に生息する猿たちには大きくわけてふたつの集団があり、そのなかに複数の群れが存在し、山の奥深いところで暮らしている。山奥の餌が豊富なときはセンター付近までくる必要がなく、間近どころか影すら見ることができない。「そういうときは、どうするんですか?」と質問したところ「自然環境に配慮しつつ、警戒されないよう少しずつ餌を撒いてセンター近くまで誘導をかける」のだという。こうした地元の方々の地道な努力の賜と言えるだろう。
行く途中の自然環境は、ある意味ゲーム中そのものといっても過言ではない。しかし、偶発的な遭遇でさえ、ここまで人に対してひるまない猿を“野生”といっていいのだろうか…… |
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□カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/
□「モンスターハンター」シリーズ公式ポータルサイト
http://www.capcom.co.jp/monsterhunter/
□「モンスターハンターポータブル 3rd」のホームページ
http://www.capcom.co.jp/monsterhunter/P3rd/
□ニュースリリース
http://www.capcom.co.jp/monsterhunter/topic_sibuonsen2_1.html
(2011年 8月 4日)