公正取引委員会、DeNAに独禁法違反で排除措置命令

制作会社にGREEと取引しないよう不当に圧力


6月9日 発表



 公正取引委員会は、「モバゲータウン(調査当時:現在はMobage)」を運営する株式会社ディー・エヌ・エーに対し、独占禁止法に違反するとして排除措置命令を行なったと公表した。特定の有力ソーシャルゲーム制作会社に対し、「モバゲータウン」と競合する「GREE」を通じてのソーシャルゲーム提供に圧力をかけたとするもの。具体的には、特定の制作会社が「GREE」にゲームを提供した場合、「モバゲータウン」でゲームのリンクを掲載しないようにする措置をとっていたとされる。

 昨年12月、公取委ではDeNAへ立ち入り調査を実施。その調査直後、DeNA側がソーシャルゲーム提供事業者に対し、こうした行為を行なわない方針を示したが、その後の審査により、同法第19条「不公正な取引方法の禁止」に違反したとして、そうした行為を行なわないよう取締役会で決議することなどを求めている。



(2011年 6月 9日)

[Reported by 佐伯憲司]