サイバーフロント、PSP「白衣性恋愛症候群」

小さな私立病院で展開する女の子同士の友情物語


2011年夏 発売予定

価格:未定



限定版のパッケージイラスト

 株式会社サイバーフロントは、PSP用白衣ガールズアドベンチャー「白衣性恋愛症候群」を2011年夏に発売する。価格は未定。なお本作は、工画堂スタジオよりWindows用ソフトとして発表されていたが、この度サイバーフロントがPSP用の新作として発売することになった。

 「白衣性恋愛症候群」は、女の子同士の友情を描いたアドベンチャーゲーム。本作では、都会から少し離れた田舎町の小さな私立病院を舞台に、先輩や看護主任など多くの人々と触れ合うことで成長していく主人公・沢井かおりと個性豊かなヒロインたちとの友情物語を展開する。

 シナリオは、2008年に発売されたPSP用「ソルフェージュ」を手掛けた円まどか氏に佐倉さくら氏を加えた、2人の「現役看護師シナリオライター」による共著となっている。キャラクターデザインは、「AS ~エンジェリックセレナーデ」や「まじかるトワラー・エンジェルラビィ」などで知られる成瀬ちさと氏が担当している。

【ストーリー】

子供の頃、交通事故で、瀕死の重症を負ってしまった少女・沢井かおり。
彼女は死の淵から自分の生命を救い出してくれた“医療”に恩返しをしたいと思うようになりました。
そして、看護師になろうと決意します。
「あなたは生きなさい」
夢の中で語りかけてくる、優しい声に導かれるままに。

そして、10年後──

首都から少し離れた「古都神庫(かなくら)」の隣、少し寂れた田舎町「百合ヶ浜」。
看護学校を卒業した彼女は、その地元・百合ヶ浜にある病院で新人看護師としての第1歩を踏み出します。

彼女が就職した病院「百合ヶ浜総合病院」はベッド数50程度の、小規模の病院でしたが、ここには色々な人がいました。

「あたしたち、また良いコンビになれそうね!」
――高校時代に慕っていた、仲良しの先輩。

「いつまでも学生気分でいられるのは迷惑よ」
――厳しくも優しい、尊敬できる上司。

「あなた、それでも看護師なんですか?」
――ココロを開いてくれない、ワケアリの患者さん。

看護師として過ごす、おっかなびっくりな日常生活。
初めて触れる業務内容に目を白黒させたり。
叱られて泣いてしまったり。
けなげな患者に目を潤ませたり。

詰所内で繰り広げられるガールズトーク。
患者さんのベッドサイドで、「ありがとう」と言われる、ささやかな喜び。
元気になって退院する患者さんの背中を見送る時に感じる、嬉しさと、少しのさみしさ。
周囲の人たちと濃厚でハートフルな関わりの中、彼女はいろいろなものを吸収していきます。
ひとりの看護師として、そして、ただの女の子として。
経験を積み、いろいろな人と交流を重ねる中、彼女は、どう成長していくのでしょうか――。


■ 沢井かおり

「落ち着かなきゃ……おまじないおまじない」

 本作の主人公。明るいだけが取り柄の何処にでも居る娘。10歳の時に交通事故で生死の境をさ迷うも、九死に一生を得る。それがきっかけとなり、自分を救ってくれた医療の世界への恩返しの意味で看護の道を選ぶ。

 事故の加害者の影響からか、男性恐怖症気味。事故の後、撫でることで相手の患部の痛みを緩和する「癒しの手」という力を得たと周りに言われるが、本人はプラシーボ効果だろうと本気にはしていない。

■ 大塚はつみ

「わたしがあなたに厳しくするのは、期待してるから」

 かおりが入職する病院の内科主任。まだ新米のかおりをことさら厳しく指導し、かおりに恐れられるも、その根底には愛情が秘められている。汚部屋住人+料理できないなど、家事一般が壊滅的の典型的な仕事人。


■ 藤沢なぎさ

「あたしたち、また良いコンビになれそう!」

 かおりが入職する病院の1期先輩で、かおりの高校時代の憧れの先輩。高校時代はかおりと共に生徒会に所属し名コンビと学園で話題になった。かおりの「プリセプター※」を命じられ、「またコンビ復活だね」と喜ぶ彼女にはしかし、かおりに対して秘めた想いが……。
※看護師のプリセプター制度。指導する先輩看護師をプリセプター、指導される後輩看護師をプリセプティーという。


■ 堺さゆり

「わたし、あなたの涙を見ても何とも思わないわ」

 かおりの病院に入院してくる娘。かおりを初対面から敵視するもかおりは身に覚えがない。事あるごとにかおりに食って掛かる彼女には何か秘密があるらしく……。「再生不良性貧血」という大病を患っている。


■ 山之内やすこ

「ほれ、新人!次、行くで!」

 かおりの病院の先輩ナース。職場では、主任であるはつみと新人であるかおり、なぎさの橋渡し的なポジションとして良い姉貴分を務めている。看護婦としての仕事はきっちりこなすが、仕事より私生活や趣味の活動を重視し、チームワーク何それ?的な行動も時折見受けられる。


■ 浅田あみ

「あははっ。伊達に入院歴長くないですよっ」

 元気なんだけど空回りが多い、ドジっこ気質の患者。気持ちの元気さとは裏腹に、病弱で、現在はネフローゼ症候群の治療でかおりの病院に入院中。高校生だが見た目や言動の幼さから、中学生に見られてしまうことが多い。


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(2011年 3月 28日)

[Reported by 中野信二]