バンダイナムコ、AC「機動戦士ガンダム 戦場の絆」12月16日にREV.2.50にアップデート
新ステージ「トリントン基地」登場、
「ガンダム」と「ヘビーガンダム」がコンバートなど多数の変更点で戦場はどう変わる?


稼働中

12月16日 アップデート

プレイ料金:2プレイ500円


 株式会社バンダイナムコゲームスは、12月16日に、AC「機動戦士ガンダム 戦場の絆」をREV.2.50へとバージョンアップする。REV2.18から小数点1桁目が一気に更新されるこのバージョンアップにより、新たなステージとして、「トリントン基地」が追加されるほか、格闘型、近距離戦型、射撃型モビルスーツのバランス調整、加えて、地球連邦軍の「ガンダム」、「ヘビーガンダム」のカテゴリ移動、さらには「ジム・スナイパーカスタム」および「ザクI・スナイパータイプ」に大幅に手が入る。バージョンアップの詳細は公式サイトにて確認いただきたい。

 今回のバージョンアップは、項目が多岐にわたっており、モビルスーツの調整に関する項目は12月16日に公式サイトにて公開される予定になっているので、本稿もまずは新ステージ「トリントン基地」および変更点の概略からスタートする。

 なお、各項目の見出しは、公式サイトの該当記述部分にリンクしている。併せて読んでいただければ幸いだ。




新ステージ「トリントン基地」インプレッション

 今回新たに追加される新ステージは、「機動戦士ガンダム0083」シリーズに登場した地球連邦軍の基地「トリントン基地」をベースとしたものになっている。

【トリントン基地】
マップ中央は大小の障害物が並ぶトリントン基地。ステージマップはこちらから

 「戦場の絆」における当ステージは、「トリントン」から続くコロニー残骸や山岳地帯などの自然物と、基地施設が複合した構成となっている。拠点は地球連邦軍は「アルビオン」、ジオン公国軍は「ザンジバルII」で、どちらも初登場の拠点だ。

地球連邦軍の拠点、アルビオンジオン公国軍の拠点、ザンジバルII

MS倉庫からアルビオンを覗くと、横腹を撃つ格好になる

 まずは公式サイトに掲載されている動画を見てもらいたいが、ステージの広さは「鉱山都市」とほぼ同じで、スタート地点は各拠点から見ると右側、お互いがすれ違うように設定されている。リスタートポイントは中央と左右の3点。左右の2点は白地図にあるおすすめ砲撃ポイントの側なので、リスタートには注意を配っておきたい。エリアオーバーはない。

 おすすめ砲撃ポイントは、両軍右側から攻めていくと、どちらも大きめの構造物の屋根に乗った状態でロックオンがかかり、そこから後ろおよび横に落ちるとロックオンが切れる。ブラインドショットによる拠点砲撃も可能になっているが、鉱山都市のように両軍の拠点の向きは砲撃ポイントから見ると違う(地球連邦軍は機首側、ジオン公国軍は横側)ことには注意したい。また、砲撃するために上に乗った場合、直接屋根に上ってくる相手だけでなく、下を潜り抜けて進行してくる相手にも気をつけよう。

 ジオン公国軍スタート地点側にある山岳地帯には、中に入っての拠点攻撃が可能なエリアが存在するが、迂回するには時間がかかるので、拠点破壊後に遠距離砲撃型機体による「釣り」に使うなどするといいだろう。地球連邦軍スタート地点付近の貯水タンクも身を隠しながらの砲撃に使えるが、やはりジオン公国軍のスタート地点からは遠いため、拠点砲撃ポイントとしては2番目の手となるだろう。

両軍ともスタート地点から直進すると、構造物の屋根からのロックオン砲撃が可能
こちらは両軍の反対側のルートからの砲撃ポイント

月明かりで薄暗い空がきれいだが、戦っている最中あまり見ることはなさそう。他にもこのステージには粋な仕掛けが……

 ステージ中央の巨大アンテナからお互いの拠点方面へは中~大型の建造物が点在しており、鉱山都市よりはその規模、高さが高めのものが多い。敵の攻撃から身を隠しつつ、ブーストダッシュで高速移動する形での進行が可能なので、構造物密集地帯は格闘型や近距離型が運用しやすいだろう。角型の建造物が多いので、格闘の引っ掛けや連撃を振り切るには十分。また、構造物によってはクラッカーも使いにくいほどの高さがあったりするので、建物の形は覚えておきたい。

 MS格納庫、巨大倉庫など大型の構造物は中に入っての移動が可能になっており、貯水タンク横には、地下に穴が開いているところがあり、中を移動可能。射撃が通りやすく、そこそこ中で移動できる広さを持っているのは駆け引きの材料に使えるだろう。巨大倉庫そばにあるコンビナートにある7基のタンクは破壊可能な構造物だ。

建物の高さがわかりやすいショット。手前右に見える低めのかまぼこ型の建物は、ブースト移動で一気に乗り越えることが可能角がある建物が多いので、駆け引きに利用しやすいだろう
MS格納庫は低めの構造物になっている
このコンビナートにあるタンクは破壊可能ドーム状の建物はニューヤークのドームほどは高くない

 「トリントン基地」は、他の市街地戦ステージと同様、障害物が多めで、足の速い近距離戦型、格闘型機体が活躍しやすそうな構造になっている。構造物を横に使うことはもちろん、高低差を生かして戦うなら格闘型がダメージソースとして適していると思われるし、射撃硬直のある射撃型機体でも、ワンチャンスを狙ってきっちりダウンを取り、また建物を利用して間合いを調節することは十分可能だ。ただし、障害物が大雑把に見ると格子状に並んでいるところも多いので、隠れたつもりが横から別の機体に撃たれる、ということも十分起こりうる。

 遠距離砲撃型機体の視点から考えると、障害物が多いため、拠点攻撃時のロックオンを取りに行くには、建物の隙間および構造物に乗って上からロックオンを取りに行く形になるが、建物の上は開けており、射撃による攻撃を受けやすいが、上に上がるタイミングを計りつつ、高低差を生かしてアンチ(タンク)機体を振り回すことは十分可能だ。また、拠点攻撃前、拠点撃破後の支援攻撃はできなくはないが、建物を利用されることも多いため、その効果は確実とはいいにくい。

 多くの市街地戦ステージ同様、メンバーを護衛とアンチ(タンク)に振り分けての戦いとなり、リスタートが砲撃ポイントに近いので、撃破のタイミングにも気を使う必要がある。また、拠点攻撃機体を突進させての拠点付近での「釣り」は時と場合によるが、ニューヤークほどには機能しにくいだろう。前に出るか、横に移動するかの判断はなかなか難しいステージになっているといえそうだ。



格闘型、近距離戦型、射撃型、狙撃型モビルスーツの調整

 詳しくは公式サイトを確認していただきたいが、格闘型、近距離戦型、射撃型モビルスーツのバランス調整に関しては、基本的には、3カテゴリーの特徴と性能バランスを見直すことで、より密度の高い戦域が形成されるような調整となっている。また、各モビルスーツの調整の詳細に関しては、別途掲載予定だ。

●射撃型モビルスーツ

 REV2で幾多の調整が入ってきたカテゴリーだが、REV2.17以降の路線からさらに射撃戦を主体に格闘型MS、近距離戦型MSと渡り合えるような調整となっているという。具体的には、射撃武器の発射後硬直時間の見直しや、一部武器の近距離帯での威力アップが調整項目に含まれている。

 この調整により、近距離戦型や格闘型機体の後ろから射撃武器でよろけを取る、もしくはダメージを与えるだけでなく、ときには前に出てダメージ取りやカットなどで戦いやすい調整のようだが……。公式サイトにはゲルググのビーム・ライフル、ドムのバズーカ(武装種別不明)が高度な立ち回りによって威力を発揮する調整がされた武装の一例として挙げられている。

 気になるのは、今バージョンでの公式サイトの各カテゴリーの説明。格闘型に「射撃武器はQD時以外の威力が低い」という記述があるが、これは接射時はダメージが高いが、離れた場合、射撃威力が下がるという調整になっていることを意味し、「ビーム・ライフル」で近距離戦型と差しあいをしていたいくつかの機体に変化があると予想される。

● 「ガンダム」、「ヘビーガンダム」のカテゴリー変更

 このバージョンアップで、「ガンダム」は「リアルタイプガンダム」と一緒に射撃型から格闘型へとコンバート。素体性能はコスト280へと再び戻り、地球連邦軍において「プロトタイプガンダム」、「アレックス」、「ジム・ストライカーカスタム」に次いで4機種目のコスト280格闘型機体として再登場する。「ビーム・ライフルA」と「ビーム・サーベル」、サブ射撃に「頭部バルカン砲」が装備されていることは公式サイトの「トリントン基地」戦の動画で明らかになっているが、「プロトタイプガンダム」と「アレックス」との差別点が気になるところだ。

 「ヘビーガンダム」は、近距離戦型から射撃型へとコンバートされたと同時に、素体性能がコスト240へ。もともとの立ち回りが足の遅さもあり、ガンガン前に出るタイプではなかったので、妥当なコンバートといえるだろう。ただし、コスト低下によってAPや運動性に変化があった場合、より扱いに注意が必要になるだろう。

● 「グフ」のヒート・ロッドが変化

「グフ」のヒート・ロッドは、他の機体にない吸着機能(ヒットした後、サブ射撃操作で電撃による追撃ができ、一定時間経過するかメイン射撃および格闘トリガーを引くことで収納)を持っていたが、「より使いやすく、そしてヒットした相手を機動低下させる」調整が加えられている。近距離戦型の「グフ・カスタム」の「ヒート・ロッドA」のようにヒット後に追加効果が付き、なおかつ「機動力低下」効果がある格闘型機体というのは珍しい。また、初期武装が「5連装フィンガー・バルカン砲A」から「ザク・マシンガン」に変更されている。

● 「ジム・スナイパーカスタム」&「ザクI・スナイパータイプ」の仕様変更

 今まで、「ジム・スナイパーカスタム」および「ザクI・スナイパータイプ」は、メイン武装の性能がセッティングによって変化するという特性を持っていた。しかし、REV.2.50からはこの関連性がなくなり、「R-4・ビーム・ライフル」と「ビーム・スナイパーライフル」はチャージ武装となっている。

 この2つの武装は、100%までチャージすると「MAX POWER」と表示されるようになっており、「MAX POWER」では、対MSと対拠点へ大ダメージを与えることが可能。それ以外のチャージ中に発射した場合、溜めた量とは関係なく威力は一定で、威力が低く、拠点にもほとんどダメージを与えないが、逆に手数を増やすことが可能という、今までで言えば、機動セッティングと装甲セッティングの特性を使い分けることが可能となっている。

● そのほか

 格闘型モビルスーツのSクラス武器の連撃タイミングが、通常の格闘武器とほぼ同じタイミングで入力可能なように変更されている。通信状況が悪いときにSクラス武器を使うのは躊躇したものだが、確実にSクラス武器を使いやすくなっている。



マッチしたいメンバーと楽しめる! 新機能「プライベートマッチ」機能

 今までも、遠隔地でも出撃時間を合わせることで同時出撃を狙う「時報」でマッチングを狙う手法は存在したが、パイロットレベルが違うなどの理由で必ず「マッチしたいメンバーとのマッチング」が行なえるわけではなかった。

 今回のバージョンアップで実装された「プライベートマッチング」機能は、マッチングIDを登録したプレーヤー同士だけでマッチングを行なうというその願いをかなえたものとなっている。プライベートマッチはクラスを問わずエントリー可能で、最大6VS6、ステージは1戦目ニューヤーク、2戦目ニューヤーク(R)で固定となっている。

 なお、プライベートマッチングには、マッチングしたいメンバーのうち誰か1人が公式携帯サイトに登録している必要がある。誰か1人が「マッチングID」を発行できればいいので、参加するメンバーは「マッチングID」を発行する必要はない。

【エントリー方法】

1.携帯サイトに登録したメンバーが、プライベートマッチの「マッチングID」を発行する(発行には1回につき1,000MPが必要)。

2.マッチングしたいメンバーに「マッチングID」を連絡。

3.マッチングしたいメンバー全員が、パイロットターミナルでマッチングIDを登録。

4.エントリー時間を合わせて、ゲームを開始。「プライベートマッチ」を選択。



 これでプライベートマッチングが可能となる。マッチングエントリー時間で両軍の人数に差が出た場合、CPUキャラクターが補填される。

 このプライベートマッチでの戦闘は、オフラインのときと同じく、通算パイロットポイント、月間パイロットポイント、パイロットランキングのランキングポイント、勝敗数、S取得回数、マッチングクラス判定などは記録されない。階級判定もない。ただし、パイロットポイントの支給、モビルスーツ支給、武装支給などはオンラインのときと同じく行なわれる。



1対1、チーム練習も可能になった新「トレーニングモード」

 「トレーニングモード」もREV.2.50から進化した。今までの1(+CPU)対多CPUという機能は変わらず残されているが、さらに、同店舗で出撃することで出撃したメンバー同士での店内対戦が可能となった。「模擬戦」がそれで、CPUの入らない1vs1から最大4vs4の対戦が可能。さらに選択すれば、出撃メンバー全員とのボイスチャットもできる。

 出撃メンバーとCPU戦で戦える「チーム演習」も可能となった。S、Aクラスのプレーヤーと、Bクラスのプレーヤーが一緒に出撃もでき、S、Aクラスのプレーヤーは、Bクラスプレーヤーが獲得した分のポイントを獲得できる。

 また、サポート表示をONにすることで、ロックオンしている相手のバランサー値、AP値に加え、連撃サポートガイド、硬直が点滅で表示されるように設定できる。

 従来どおり、「トレーニングモード」は最大5回まで連続でプレイでき、「トレーニングモード以外」を1プレイすることで最大5回分までプレイ可能回数が補完される。また、このモードでは従来どおりパイロットポイント、モビルスーツ支給、武装支給は行なわれる。

左が「個人チーム」戦、右が「模擬戦」でのトレーニングオプション選択画面。バランサー値とAP値、そして点滅状態で硬直時を表わす「サポート表示」が追加、そして「模擬戦」では、敵軍とのボイスチャットができるようになった



ブリーフィング中にシンボルチャットが可能に!さらに携帯サイトでシンボルチャットの編集が可能に

 今回のバージョンから、機体、武装選択のブリーフィング中に、(ボイス)シンボルチャットが可能になった。護衛に行くのかアンチ(タンク)に行くのか、拠点攻撃可能機体(タンク)に乗るならどのルートから進行するのかなどをあらかじめ打ち合わせておくことができるようになっている。

 また、公式携帯サイトにて、シンボルチャットに登録されている言葉の順を変更したり、ボイスシンボルチャット専用ワードをシンボルチャットに登録できるようになっている。中には「左ルート+拠点を叩く」といった2つの言葉をシンボルチャットで選択できるようになっているものもあり、使い方次第で他店舗出撃メンバーとの連携も取りやすくなるだろう。

 また、REV.2.50から「グッジョブ」、「拠点を守る」、「孤立するぞ」、「敵スナイパー」、「敵全機」といった言葉が追加。「助かった」を戦闘中に、「すまない」を勝利時の戦闘終了後に使えるようになっている。「敵全機」→「前衛」で敵軍のフルアンチの報告がわかりやすくなった。

シンボルチャットの入れ替え、そしてボイスシンボルチャットをシンボルチャットに登録できる機能が公式携帯サイトによって実現した。登録セットを切り替えることもできる。切り替えた場合はどのようになっているか忘れないようにしよう



階級の昇降格、パイロットランク判定の条件、拠点撃破時の獲得バトルスコアなども変更など

 大将、中将の昇格条件の1つに大隊内パイロットランキングから、全国パイロットランキングを参照してのものに変わり、この2つの階級になるには、全国レベルでの戦績が必要とされる。少将にはこの全国パイロットランキングは適用されない。

 他の階級に関しても、昇降格条件が変更されているので、確認しておきたい。また、パイロットランク判定の条件や、拠点撃破時の獲得バトルスコアも変更されている。

 加えて、マッチングに関してだが、A3クラスの「大佐」は、通常はAクラスでの対戦だが、「Sクラス昇格試験」時だけでなく、条件によってはSクラスでのマッチングになることがある。これでSクラスでなかなか対人マッチングしない、ということが解消される可能性がある。

(C)創通・サンライズ

(2010年 12月 15日)

[Reported by 三番町第20小隊]