ゲームオン、「電脳コイル Online(仮)」の独占ライセンスを獲得
あの人気サイバーアニメがブラウザゲームに!


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アニメーションのメインイラスト。「電脳コイル」はアニメ、小説、コミックスとマルチメディアで展開して、コアなファンが多い名作

 株式会社ゲームオンは10月19日、株式会社徳間書店との間でアニメーション映画「電脳コイル」に関する商品化権仕様許諾契約を締結し、同作品をブラウザゲーム化するグローバル独占ライセンスを獲得したことを発表した。この契約によってゲームオンが「電脳コイル Online(仮)」を自社制作コンテンツとして開発、運営する予定だ。

 「電脳コイル」は2007年5月12日から12月1日まで、NHK教育テレビジョンで放送されたアニメーション作品。2007年の文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞や、第39回星雲賞メディア部門、第29回日本SF大賞を受賞している良質のSFで、今なお多くのファンに支持されている。

 原作のあらすじを簡単に紹介すると、時代設定は、ウェアラブルな「電脳メガネ」という端末を使ってネットに接続するのが当たり前になっている近未来。主人公たちが暮らす大黒市は、一見現代と変わらない古風な街並みだが、電脳メガネを使うことで、電脳ペットや電脳ツールなど仮想空間が入り混じった風景を体験できる最新の電脳都市になっている。そんな大黒市で、電脳メガネをかけた子供たちが、電脳世界を舞台とした不思議な事件に巻き込まれていく。

 原作では、金沢市をモデルにした古都、大黒市の古い街並みと、電脳空間のSF描写のギャップが演出としてうまく使われ、SFでありながら都市伝説の妖怪譚的な部分も兼ね備えていた。そう言った要素をブラウザゲームでどのように表現するのか、また原作の登場人物がゲームにどんなふうに登場するのかも気になるところだ。

 開発、運営のスケジュールはまだ未定だが、新情報がわかり次第お伝えしていきたい。


(C) 磯光雄/徳間書店・電脳コイル製作委員会

(2010年 10月 19日)

[Reported by 石井聡]