コーエーテクモ、DS「維新の嵐 疾風龍馬伝」

坂本龍馬の生き様を描くアドベンチャーゲーム


2010年秋 発売予定

価格:未定



龍馬の行動を選択する「建物コマンド」。1日1回、このコマンドを選択してゲームを進めていく

 株式会社コーエーテクモゲームスは、ニンテンドーDS用幕末アドベンチャーゲーム「維新の嵐 疾風龍馬伝」を2010年秋に発売する。価格は未定。

 「維新の嵐 疾風龍馬伝」は、常識にとらわれない自由な発想で日本を変えた維新のヒーロー「坂本龍馬」の生き様を描いた作品。幕末の志士たちを主人公にしたシリーズ「維新の嵐」の流れを汲みつつも、アドベンチャーゲームとしてゲームシステムが刷新されている。

 ゲームの舞台は、黒船の来航を機に時代のうねりに巻き込まれていく幕末の日本。プレーヤーは龍馬となり、学問や稽古で能力を磨き、全国を巡りながらさまざまな人と出会い信頼関係を築いていく。こうして同志を増やして人脈をつくり、身分の高い要人とのつながりを築くことで藩の考えに影響を及ぼすことが可能となる。

移動画面。この画面で龍馬は日本中を駆け巡る海援隊結成後は船での移動も可能。歩くよりも短期間で目的地に到達する

■ 坂本龍馬

 本作の主人公。土佐(現在の高知)で、剣術の修行に励む1人の若者。やがて、日本を外国の脅威から守るため、戦いではなく話し合いで日本を1つにしようと仲間たちと共に日本中を駆け巡る。

藩という枠を越え、高らかに「日本人」と宣言する龍馬

【ストーリー概要】
1853年、黒船来航。
欧米の強国が開国を迫るなか、
日本国内は朝廷を盛りあげようとする「尊王派」と
徳川幕府を守る「佐幕派」に分かれて対立していた。
この危機的状況に、武力ではなく話し合いで日本を1つにまとめ
迫り来る脅威に立ち向かおうとした人物がいた。
日本初の商社“海援隊”を結成し、
自由な発想と人間的魅力で薩長同盟を成功させるなど、
数々の偉業を成し遂げた維新のヒーロー・坂本龍馬。
幕末の動乱期を疾風のように駆け抜け
日本を近代の夜明けへと導いていく。

ゲームを進めていくと、龍馬の人生の分岐点となるようなイベントが発生する

■ プレーヤーが紡ぐマルチストーリー

 熱い想いをぶつけることで人を動かし、日本を変えた坂本龍馬。決して手を結ぶはずがないと誰もが考えていた薩摩と長州の同盟を成功させるなど、龍馬の人生を通して、自分で歴史を作っていく醍醐味が味わえる。

 また、プレーヤーの行動によって物語は大きく変化し、史実とは違った「if」の歴史を作り出すことができる。大政奉還後も暗殺を切り抜け「世界の海援隊」を作り上げたり、幕府側につき新撰組とともに闘うなど、プレーヤーが思い描くドラマを実現できる。

■ 物語を盛り上げる多彩なイベントを収録

 坂本龍馬の友情や葛藤、怒り、悲しみなどをドラマチックに再現。維新の舞台となった各地を巡り、多くの人と出会い、時には剣術や学問を学び、料亭で遊びに興じる中でさまざまなイベントが発生する。数多く用意された龍馬の伝説的なエピソードを通して、「偉人なり、奇説家なり」と評された龍馬の人生を満喫できる。

勝海舟が西郷吉之助を紹介してくれる場面

■ 個性的に描かれる魅力的なキャラクター

 本作には、主人公の坂本龍馬をはじめ、幕末の動乱期を駆け抜けたさまざまな人物が登場する。個性的な彼らの姿は、多くのイラストや表情のパターンによって描写される。また、移動中に桂小五郎が話しかけてきたり、沖田総司が戦闘時に助けてくれるなど、同志となった人物が共に旅する頼もしい相棒となる。

台詞中に、人名が緑色の文字で表示されている場合、すぐにその人物の説明を見ることができる。

■ 「これ誰?ボタン」で疑問を解消

 本作では、ストーリーの進行に合わせて、コマンドや移動できる世界が広がっていく。そのため、ゲームシステムに戸惑うことなく物語に感情移入できる。さらに、登場人物のプロフィールを簡単に参照できる機能「これ誰?ボタン」が搭載されているなど、歴史的な事件の原因や結果がわかりやすく表現される。

■ 龍馬ゆかりの地史跡ガイド機能

 史跡ガイド機能では、ゲーム内で訪れた場所や発生した事件にまつわる史跡が紹介される。龍馬の出身地である土佐をはじめ、将軍のお膝元・江戸や、新撰組が活躍した京都など、幕末維新の舞台となった場所が現在どうなっているのかを見ることができる。龍馬のたどった道筋や名所など、さまざまな土地を訪れて「史跡ガイド」を完成させていく。


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(2010年 7月 23日)

[Reported by 中野信二]