アルケミスト、DS版シリーズ4部作がついに完結!

DS「ひぐらしのなく頃に絆 第四巻・絆」


2010年2月25日 発売予定

価格:5,040円(通常版)
   8,190円(限定BOX)



メインビジュアル

 株式会社アルケミストは、ニンテンドーDS用サスペンスアドベンチャーノベル「ひぐらしのなく頃に絆 第四巻・絆(きずな)」を、2010年2月25日に発売する。価格は通常版が5,040円、限定BOXは8,190円。

 「ひぐらしのなく頃に絆 第四巻・絆」は、竜騎士07氏の個人サークル「07th Expansion」が制作した同人ソフト「ひぐらしのなく頃に」のDS版として、全4巻で構成されたシリーズの最終巻。「第一巻・祟(たたり)」、「第二巻・想(そう)」、「第三巻・螺(らせん)」と3巻にわたって続いてきた物語が、いよいよ完結編を迎える。

 今作は羽入の目線でスタートし、プレーヤーは「カケラ」と呼ばれる100個のTIPSを順番に辿りつつ、羽入が理想とする「昭和58年6月」を組み上げていく。この“カケラ紡ぎ”により、「祭囃し(まつりばやし)編」、「澪尽し(みおつくし)編」、「賽殺し(さいころし)編」、「言祝し(ことほぐし)編」の4つのシナリオが出現する。


100個のTIPSを集める“カケラ紡ぎ”を経て、4つのシナリオへと分岐する

 このうち、原作からは完結シナリオ「祭囃し編」と、ひぐらしのなく頃に礼」に収録されたifの世界を描いた「賽殺し編」の2本。「澪尽し編」は、原作とは違うもう1つの結末を描いたプレイステーション 2版の完結編にあたり、南井巴をメインに展開してきたDS版オリジナルシナリオの結末もここで描かれる。

 最後の1つ「言祝し編」は、雛見沢村がまだ鬼ヶ淵村と呼ばれていた頃の遠い昔を描いたオリジナルシナリオ。今まで謎に包まれていた“あの少女”の過去が明らかになるという。なお、このシナリオは、PS2「ひぐらしのなく頃に祭」オフィシャルガイドブックの特別書き下ろしストーリー「言祝し編」に大幅加筆したものとなっている。

 このほか、今作では新規の歌を2曲追加。タイトルは「Angelic bright」と「ただ流るるままに」で、歌うのはいずれも彩音さん。作詞作曲はいずれも志倉千代丸氏が担当している。ゲーム中の音声はこれまでと同じくパートボイス仕様。

 パッケージは通常版のほか、特典を同梱した限定BOXを同時発売。特典の内容は未定。予約特典は「運命のスーパーボール」。

【予約特典】
鷹野が賽銭箱に投げ入れたコインが弾かれたシーンを再現する、羽入と鷹野のイラスト入りスーパーボール(直径3cm)

【イベントCG】



【登場キャラクター】
羽入
CV:堀江由衣
頭から角が生えた、謎の転校生。梨花の親せきとのことだが、詳細は不明。少々臆病で泣き虫だが、時々はっとさせられるような鋭い発言をすることも
南井 巴
警察庁広報部の報道対応係長で、亡くなった尾崎渚の事件の真相を追って竜宮礼奈の存在にたどりつく。強い意思を持って困難に立ち向かう女刑事。夏美とは年齢を超えた親友の間柄
ハィ=リューン・イェアソムール・ジェダ
CV:堀江由衣
5次元の壁を越えて現在の世界に移り住むようになった「リューンの民」の入植状況を見守り、先住民への危害など違反行為を行なう者に対して制裁することを任務とする「監視者(ジェダ)」のひとり。高位分子生命体のため、分子結合を操作することで肉体を実体・虚体に変換することができる
古手 陸
CV:関智一
古手神社の若き神主。引退した父と2人暮らしをしている。穏やかで世間ずれしていない優しい青年だが、芯は強い。巫女衣装には異常なこだわりがある……?



【収録シナリオ】

■ 祭囃し(まつりばやし)編

 祖父の夢を叶えることを願い続け、強い意志とともに努力を重ねてきた彼女は、成長して、ついに運命をつかむ「力」を手に入れた。

 その、神をも恐れぬ彼女の覚悟を悟った「少女」は、ようやく傍観をやめて自ら舞台へと上がることを決意する。そして新たな部活メンバーとして圭一たちの仲間に加わり、絶望的だった梨花の運命を切り開くために彼らに協力を求めるのだった。

 強固に閉ざされた、未来への扉。その先に待っていたのは希望と、そして……。


■ 澪尽し(みおつくし)編

 前の世界で、ついに敵の正体を突き止めた梨花。……しかし、かすかな希望を胸に秘めて目覚めた次の世界では、常にそばで支えてくれた「彼女」の姿がどこにも見当たらなかった……。

 一方、その行動力と意気の良さで今や村中の人気者となった圭一は、魅音から委員長の座を譲られる。期待と信頼を込めてお祝いする部活メンバーたちだったが、なぜか梨花の様子がおかしいことに圭一は気づく。

 そんな彼の想いを知った梨花は、ある決心を固めてずっと隠し続けてきた秘密を打ち明けた……。

■ 賽殺し(さいころし)編

 ようやく取り戻した平和な日常。だがそんなある日、部活メンバーとプールに出かけた梨花はその帰り道、交通事故に遭ってしまった。

 そして次に梨花が目覚めた世界は、今までとは全く違った事実で構成された異様な「雛見沢」だった。

 死んだはずの両親が生きていて、仲間たちの様子もおかしい。なによりも、自分のそばに羽入がいないのだ。初めての体験に戸惑いと恐怖を覚えながら、梨花は元の世界に戻るための調査を開始する……。


■ 言祝し(ことほぐし)編

 雛見沢が、鬼ヶ淵村と呼ばれていた遠い昔。「少女」は使命を帯びて剣を携え、人里に跋扈して暴威をふるう「鬼」を狩っていた。全ては自らの身体に流れる「血」に課せられた、一族の罪をあがなうため……。

 そんな想いを胸に抱いてひとり悲壮な戦いに身を投じていたのだが、ある日彼女は人間の青年と出会い、恋に落ちる。そして子供を授かり、今まで想像もしなかった平和な日常を手に入れた。

 ……だがその後、村に鬼が出没するという噂を聞きつけた彼女は、再び剣を取って立ち上がる。それが、全ての悲劇の始まりであった……。


(C)竜騎士07・07th Expansion/Frontier Works・Alchemist

(2009年 10月 29日)

[Reported by 滝沢修]