ウェブテクノロジ、ゲーム開発者向け画像最適化ツールの最新版
「OPTPiX imesta 7」発売。レンタルライセンスも導入
株式会社ウェブテクノロジは、画像最適化ツール「OPTPiX imesta 7(オプトピクス イメスタ 7)」シリーズの販売を、6月25日より開始した。価格は新規購入で360,150円。また、1年単位でのレンタルも可能で、料金は月額12,075円。
「OPTPiX imesta 7」は、ゲーム開発者向け画像最適化ツール「OPTPiX」シリーズの最新版。今作では高画質の追求および画像管理といった面において大きな進化を遂げたことから、製品名もこれまでの「OPTPiX iMageStudio」から「OPTPiX imesta」へと変更された。また、本バージョンから新たにレンタルライセンスも導入された。
本作は開発プラットフォームごとにパッケージが用意されており、6月25日に発売されたのは、Xbox 360やDirectXのゲームのテクスチャ作成から、パチンコ、パチスロ、カーナビなどに対応した「X-MP」、Wii向けゲームタイトル開発用の「for Wii」、プレイステーション 3向けゲームタイトル開発用の「for PLAYSTATION 3」の3つ。このほかのプラットフォーム向け製品は6月末より順次発売される予定。
「OPTPiX imesta 7」に搭載された新機能では、まず新たなテクスチャ圧縮手法「W-S3TC」の導入が挙げられる。これは、従来のS3TC(DXTC)において大きな問題点であったブロックノイズを解消するために、同社が独自に開発した方式。1枚の元画像から2枚のS3TC画像を生成し、使用時にはこれらを重ね合わせて表示するという手法で、従来では4×4ブロック内で4色までしか表現できなかったものが、W-S3TCでは最大7色の表現が可能になる。
編集中のテクスチャを3Dモデルに貼り付けてチェックできる「3D View」機能 |
W-S3TCが生成するS3TC画像2枚分のファイルサイズは、256色に減色したインデックスカラー画像1枚とほぼ同等。さらに面積が大きく、使用色数が多い画像の場合は、全体で最大256色しか使用できない方式よりも、4×4ブロックごと7色に制限されたW-S3TCのほうが画質面で優位になるという。
新機能ではほかに、テクスチャを3Dモデルでプレビューする「3D View」機能が実装された。これは、「OPTPiX imesta 7」で編集中のテクスチャ画像を、さまざまな3Dモデルに貼り付けた状態でプレビューする機能で、光源やシェーディングなどの設定も可能。また、モデルデータは、円錐、立方体、円柱、平面、球に加え、独自のモデルデータ(*.x)を追加することもできる。
また、本作には画像管理ツール「ExPix Pro(エスピクス プロ)」が標準で付属する。これは一般的な画像フォーマットに加え、開発プラットフォームごとに異なるさまざまな画像形式にも対応したツールで、画像を表示する「EsPix Viewer」、画像ファイルを管理する「EsPix Manager」、Windows上で画像をアイコン表示できるようにする「EsPix Iconizer」の3つのツールが収録されている。
なお、この「EsPix Pro」は2009年夏より提供される予定で、それ以前の購入者にはオンラインアップデートにて提供される。また、「EsPix Pro」単体での販売も予定されている
動作環境は、OSがWindows 2000/XP/Vista、CPUはPentium 4以上推奨、メインメモリは1GB以上推奨、HDDに1GB以上の空き容量など。
【EsPix Proのスクリーンショット】 | ||
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開発専用フォーマットや独自フォーマットの画像も表示できる「EsPix Viewer」 | 画像をサムネイルで一覧表示し、振り分けや検索なども行なえる「EsPix Manager」 | 画像ファイルの内容をアイコンやサムネイルで表示できるようにするシェル拡張「EsPix Iconizer」 |
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(2009年 6月 25日)