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冨田勲氏の新作「ドクター・コッペリウス」、追悼特別公演開催決定

初音ミクとバレエを踊る。音楽・バレエ・映像が一体となった作品

11月11日、12日上演予定

 日本コロムビアは、11月11日、12日に予定されていた音楽・舞台作品の上演会「冨田勲 生誕85周年記念 新作世界初演 冨田勲×初音ミク 『ドクター・コッペリウス』」において、冨田勲氏逝去により、急遽企画趣旨を再検討し「冨田勲 追悼特別公演 冨田勲×初音ミク『ドクター・コッペリウス』」と変更し、上演を行なうことを発表した。上演会の内容・詳細については、後日改めて発表される。

冨田勲氏

 冨田勲氏はオーケストラ作曲家として活動していた人物だが、日本で初めてシンセサイザー個人輸入し、シンセサイザー音楽の第一人者としても知られている。NHKの「新日本紀行」のテーマなど様々な楽曲を手がける。多くのテレビ番組、舞台や映画の音楽を担当し幅広く活動していたが、5月5日、慢性心不全のため東京都内の病院で亡くなった。享年84歳。

 冨田勲氏は2012年に宮沢賢治氏の作品世界を題材に、バーチャル・シンガー“初音ミク”をソリストに起用した「イーハトーヴ交響曲」を制作、初演した。今回上演される「ドクター・コッペリウス」は、日本ロケット工学の父、糸川英夫氏(故人)の「いつかフォログラフィーとバレエを踊りたい」という想いを実現するため、音楽・バレエ・映像が渾然一体となった音楽・舞台作品となる。

(勝田哲也)