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【スマホアプリ今日の1本】「アリスオーダー」かわいいキャラクターの戦略戦
“日本崩壊”後のストーリー、キャラの見た目と行動のギャップがポイント
(2016/3/1 00:00)
「アリスオーダー」の3大ポイント
・大災害“日本崩壊”後の世界という設定がいい
・キャラクターごとに攻撃範囲が異なることで戦略性が高い
・キャラクターのかわいさと銃火器のゴツさのギャップが最高!
2月に入ってから「聖剣伝説」や「ファイナルファンタジーIX」などの名作をスマホアプリとして配信し、スマートフォンタイトルの充実にも力を入れているスクウェア・エニックス。そのスクエニが1月末に配信した超能力ミリタリーRPGが「アリスオーダー」だ。
「アリスオーダー」は、超能力を持った少女“アリス”たちを指揮し、平行世界からの侵略者たちと戦っていくRPG。物語の舞台は、日本崩壊(ジャパン・ディストラクション)と呼ばれる未曽有の大災害から8年が経過した日本。急速に悪化した治安を維持するためのPMSCs(民間軍事警備会社)が乱立するなか、プレーヤーもPMSCsの経営者としてアリスたちとともに戦いに身を投じることになる。
並行世界から来た謎の双子や、かつてUSA海軍SEALs特殊作戦部長を務めたいぶし銀の教官、ライバル企業に所属するイヤミなエリート指揮官など、人間模様もおもしろいのだが、もっと良いのは、舞台が大災害後の日本という設定。個人的にはここが気に入っていて、パニックものが好きならそそられるストーリーとなっている。
むろん、ストーリー性だけの作品ではない。ゲーム部分は、基本的にはキャラクターが成長していくRPGではあるが、バトルはむしろ戦略シミュレーションに近い。縦4マス×横8マスのフィールドで、すべてのキャラクターを移動させてからアタック(攻撃)を行なう。味方のターンが終わると敵も同じように行動したのち、ふたたび味方のターンへ。これをくり返し、どちらかの部隊が全滅すればバトル終了だ。
各キャラクターには「兵科」が設定されているほか、装備している武器によって攻撃範囲が異なる。バトルの特徴として、同じ敵を複数の味方が同時に攻撃するとコンボが成立し、与えるダメージが大きくなっていく、というものがある。つまり、コンボを重視して戦うのであれば、異なる攻撃範囲を持ったキャラクター同士でチームを編成しなければならない。
またそのためには移動も重要な要素で、1ターンにできるだけ多くの敵に効率よくダメージを与えるために、味方キャラクターたちの攻撃範囲と「どの位置に行けば、コンボが成立するか・複数の敵を攻撃できるか」を考えて移動させる必要がある。アタックを行なうまでは何度でも味方を動かせるので、もっとも有利な配置を見つけてから攻撃を開始していきたい。
バトルも凝っているが、本作の魅力はこれだけではない。個人的に1番の見どころだと思っているのは、2頭身のかわいいデフォルメキャラクターたちだ。
本作のキャラクターは皆かわいい少女たちだが、彼女たちが手に武器を持ち、敵兵たちをボコボコにしていく。それもファンタジーゲームに登場するような武器ではなく、現実的な重火器類である。キャラクターたちがかわいい分、そのギャップがより際立つ。本作のバトルを体験してみれば「ああ、なるほど」と思えるはずなので、ぜひ1度プレイしてみてほしい。