ニュース

【スマホアプリ今日の1本】「アリスオーダー」かわいいキャラクターの戦略戦

“日本崩壊”後のストーリー、キャラの見た目と行動のギャップがポイント

1月28日 配信

ダウンロード:無料

利用料金:無料

ビジネスモデル:アイテム課金制

「アリスオーダー」の3大ポイント

・大災害“日本崩壊”後の世界という設定がいい
・キャラクターごとに攻撃範囲が異なることで戦略性が高い
・キャラクターのかわいさと銃火器のゴツさのギャップが最高!

 2月に入ってから「聖剣伝説」や「ファイナルファンタジーIX」などの名作をスマホアプリとして配信し、スマートフォンタイトルの充実にも力を入れているスクウェア・エニックス。そのスクエニが1月末に配信した超能力ミリタリーRPGが「アリスオーダー」だ。

【ALICE ORDER  TGS2015 トレーラー】
【ALICE ORDER オープニングムービー】

青い部分が移動できる範囲、赤い部分が攻撃可能な範囲を示す。どちらもキャラクターごとに大きく異なるのが特徴だ
各キャラクターは、味方を強化したり敵に大ダメージを与えられるE.S.Pを持っており、一定ターンが経過すると使用可能になる

 「アリスオーダー」は、超能力を持った少女“アリス”たちを指揮し、平行世界からの侵略者たちと戦っていくRPG。物語の舞台は、日本崩壊(ジャパン・ディストラクション)と呼ばれる未曽有の大災害から8年が経過した日本。急速に悪化した治安を維持するためのPMSCs(民間軍事警備会社)が乱立するなか、プレーヤーもPMSCsの経営者としてアリスたちとともに戦いに身を投じることになる。

 並行世界から来た謎の双子や、かつてUSA海軍SEALs特殊作戦部長を務めたいぶし銀の教官、ライバル企業に所属するイヤミなエリート指揮官など、人間模様もおもしろいのだが、もっと良いのは、舞台が大災害後の日本という設定。個人的にはここが気に入っていて、パニックものが好きならそそられるストーリーとなっている。

 むろん、ストーリー性だけの作品ではない。ゲーム部分は、基本的にはキャラクターが成長していくRPGではあるが、バトルはむしろ戦略シミュレーションに近い。縦4マス×横8マスのフィールドで、すべてのキャラクターを移動させてからアタック(攻撃)を行なう。味方のターンが終わると敵も同じように行動したのち、ふたたび味方のターンへ。これをくり返し、どちらかの部隊が全滅すればバトル終了だ。

 各キャラクターには「兵科」が設定されているほか、装備している武器によって攻撃範囲が異なる。バトルの特徴として、同じ敵を複数の味方が同時に攻撃するとコンボが成立し、与えるダメージが大きくなっていく、というものがある。つまり、コンボを重視して戦うのであれば、異なる攻撃範囲を持ったキャラクター同士でチームを編成しなければならない。

 またそのためには移動も重要な要素で、1ターンにできるだけ多くの敵に効率よくダメージを与えるために、味方キャラクターたちの攻撃範囲と「どの位置に行けば、コンボが成立するか・複数の敵を攻撃できるか」を考えて移動させる必要がある。アタックを行なうまでは何度でも味方を動かせるので、もっとも有利な配置を見つけてから攻撃を開始していきたい。

 バトルも凝っているが、本作の魅力はこれだけではない。個人的に1番の見どころだと思っているのは、2頭身のかわいいデフォルメキャラクターたちだ。

 本作のキャラクターは皆かわいい少女たちだが、彼女たちが手に武器を持ち、敵兵たちをボコボコにしていく。それもファンタジーゲームに登場するような武器ではなく、現実的な重火器類である。キャラクターたちがかわいい分、そのギャップがより際立つ。本作のバトルを体験してみれば「ああ、なるほど」と思えるはずなので、ぜひ1度プレイしてみてほしい。

ミッションによっては、遮蔽物がある戦場も。一部の武器をのぞき、遮蔽物の向こう側にいる敵を攻撃することはできない
敵を殲滅して喜ぶアリスたち。かわいらしい笑顔と、手に持っている武器がものの見事にマッチしていない(笑)
【スクリーンショット】

(平平平平)