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「シャドウバース」第1回クローズドβテストレポート

戦略上のポイントと初登場クラス「ネクロマンサー」、「ビショップ」を紹介

2月23日〜3月3日 実施予定

 Cygamesが2016年春ごろの正式サービスを予定しているAndroid/iOS用対戦型デジタルトレーディングカードゲーム「シャドウバース(Shadowverse)」の第1回クローズドβテストが2月23日より開始された。期間は3月3日まで。

 「シャドウバース」は、全部で40枚のカードで構成されるデッキを使って対戦するデジタルトレーディングカードゲーム。今回開催されたクローズドβテストでは、先行体験会では見られなかったクラス「ネクロマンサー」と「ビショップ」もプレイできるようになっているほか、デッキの構築やカードの生成、ショップにおけるカードパックの購入などの機能も利用できる。

 今回はこの第1回CBTに参加し、その内容を体験できたので、さっそくその様子をお伝えしていきたい。

プレイしてわかってきた「進化」の戦略上の大事さ

全7クラスで、デッキを組みつつ対戦を自由に楽しめる。AI戦のほか、他プレーヤーとのマッチング対戦も可能
ホーム画面ではカードを一覧できる

 「シャドウバース」の主な内容については先行体験会でのレポートに詳しいが、CBTでは改めてチュートリアルからプレイがスタートする。

 デジタルにおけるカードゲーム、特に「ハースストーン」に馴染みのあるプレーヤーなら苦労せずに理解できるシステムは先行体験会から大きくは変わっていないが、プレイできるクラスやデッキ構築に幅が出たことで、「シャドウバース」ならではの戦略や面白さがより感じられるようになった。

 対戦数をこなしていて思うのは、本作最大の特徴である「進化」が戦略上かなり重要であるということ。「進化」は場にある「キャラクター」(攻撃力と体力を持ち、攻撃と防御に参加できるカード)の能力を上昇させるというもので、1戦に付き2〜3回しか使えない代わりに、ステータスが上昇したり、特殊な能力が発揮されるものもある。

 また通常「キャラクター」は場に出たターンに攻撃することはできないが、「進化」させることで相手キャラクターに対してのみ攻撃可能となる。「進化」はこの「対キャラクターへのカウンター」が非常に強力で、使い方によっては不利に見える場面を凌いだり、相手を封殺することもできる。試合中の逆転要素として機能しているので、「ハースストーン」に慣れきっていると「進化」が飛び交うシーソーゲーム具合に驚くこともある要素だ。

 なおCBTに際しては全7クラスの「β構築済みデッキ」がゲーム内にあらかじめ登録されていて、「どのクラスにはどんな特徴がある」というのをすぐに体験できるようになっている。

 ゲーム内では実費を支払ってのアイテム購入はできないが、運営側から一定のゲーム内通貨が配布されており、カードパックの追加購入が体験できる。入手したカードも含めてのデッキ構築ももちろんできるので、今回のCBTに触れておけばゲームの流れが大体掴める。

 個人的にはこの手のゲームをプレイする場合、速攻タイプが好みなので今回は「ロイヤル」をメインにプレイしているが、キャラクターに「兵士」と「指揮官」という区別があったり、それぞれのみに作用する効果があったり、味付けが独特なので、カードの選択だけでもかなり迷ってしまう。

 また本作の場合はビジュアル面も力が入っていて、例えばプレイ中の背景は3Dモデルで制作され、幽霊屋敷や教会などクラスの特徴をイメージさせるものが用意されている。その上で派手目のエフェクトともにプレイが進行していくので、全体としてリッチな体験となっている。

【スクリーンショット】
ゲームはチュートリアルからスタートする。なおストーリーはあまり語られない作りになっていた
課金機能はないが、ゲーム内でカードパックの購入もできる

“墓場”の「ネクロマンサー」と“詠唱”の「ビショップ」

両親の骸を背負った少女“ルナ”のクラス「ネクロマンサー」。「墓場」を利用した戦略が特徴

 本作は使用クラスによって戦略がガラリと変わるのだが、CBTで初登場した「ネクロマンサー」と「ビショップ」も面白い特徴があるのでご紹介しておきたい。

 「ネクロマンサー」はゾンビや幽霊が多く、「墓場」が重要な意味を持つクラス。「墓場」はキャラクターが破壊されたり、「スペル」(一時的に効果を発揮するカード)を使用するとポイントが増えていく項目。通常は消費カード量の目安程度の意味しか持たないが、「ネクロマンサー」は「墓場」のポイントを増やし、増えた「墓場」ポイントを消費することでより強力な能力が発動するカードが揃う。

 例えば「消えぬ怨恨」というコスト2のスペルカードは、相手キャラクター1体に2ダメージを与える効果を持ち、さらに「ネクロマンス2:2ダメージではなく4ダメージ」という追加効果もある。「ネクロマンス:2」とは、「墓場」ポイントを2つ消費すること。つまりこのカードは、「墓場」ポイントが2つ以上あれば、コスト2で合計4ダメージを与えられる。

 カードには他に、カードを場に出すだけで「墓場」ポイントが増えるキャラクターや、毎ターン「墓場」ポイントが増えていく「フィールド」(場に置かれて効果を発揮し続けるカード)もある。いかに「墓場」ポイントを増やし、高まった能力で畳み掛けていくかが重要なクラスとなっている。

【スクリーンショット】
墓場はキャラクターが破壊されたり、スペルを使っても増えていく

 一方の「ビショップ」は聖職者のイラストが多く揃っており、ターン経過でキャラクターへと転生する「フィールド」カードが鍵となるクラスになっていた。

 例えば「詠唱:聖獅子の牙」というコスト2のフィールドカードは、「カウントダウン4:破壊時『バロン』1体を出す」という効果となる。効果の意味するところは「4ターン経過すると破壊され、代わりにキャラクター『バロン』が登場する」というもので、「バロン」の能力は攻撃5/体力5、「守護」(相手は守護を持つキャラクター以外は攻撃できなくなる)、「相手の能力で選択できない」と強力なもの。

 カードラインナップには回復や防御に優れたキャラクターがいるほか、カウントダウンのターン数を早める効果を持つカードもある。キャラクター召喚までは一拍空くが、その分強力なキャラクターをプレイできるクラスである。

【スクリーンショット】
時限式の「フィールド」を設置する“詠唱”が特徴。詠唱時間短縮の能力を使えば早々に強力なキャラクターを召喚できる

プレイフィールドそのものは中央に寄った作りになっている

 先ほどメインで使っているのは「ロイヤル」と書いたが、実のところ「ネクロマンサー」も魅力的である。「ネクロマンサー」のルナがかわいい少女であるという以上に、墓場にもりもりと力を溜めていく感じが楽しく、それらがゾンビとなって墓場から蘇ってくるのも嫌らしくて良い。この発見があっただけでも、CBTをプレイして良かったと思う。

 気になる点があるとすれば、「プレイ画面がちょっと狭い」ということ。UIや「クラス」のキャラクターイラストが画面周囲には配置されており、そのため実際にカードをプレイするフィールドが真ん中に凝縮されるようになっている。

 出せるカードは場に5枚までなのでプレイ自体には問題ないのだが、もう少し余裕を持ったフィールドになるとごちゃついた感じがなくなり、特にスマートフォンサイズの画面の場合は落ち着くかなとは思う。あるいは画面自体の大きいタブレットサイズでプレイするという解決方法もあるだろう。

 とはいえ全体的には「リッチで良くできた対戦型カードゲーム」という印象なので、今後の展開に非常に期待が持てる。正式サービスに向けて、順調に開発が進むことを願っている。

(安田俊亮)