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「デビルズサード オンライン」、新モード「キメラ掃討戦」レポート

波状攻撃で迫るキメラを撃て! 攻略要素ゴリゴリの激闘体験

2月24日よりオープンβテスト開始

 ネクソンはWindows向けシューティングアクション「デビルズサード オンライン」において、オープンβテストで追加される新モード「キメラ掃討戦」の情報を公開した。「デビルズサード オンライン」は2月24日よりオープンβテスト開始予定となっている。

 「キメラ掃討戦」はオープンβテストに実装される予定のコンテンツで、閉鎖されたマップを舞台に、次々と現われる「キメラ」と戦う。最大4人の協力プレイが可能で、ソロプレイでも戦うことができる。コンシューマゲームのように挑戦心や、攻略する気持ちをかき立てる奥深いモードとなる。

 今回はネクソン本社にてこのテスト中のモードを触ることができた。運営スタッフとの協力プレイも体験できた。モードの概要や感触をレポートしたい。

対戦とは大きく異なるゲーム性。数に勝る敵とどう戦う?

 「デビルズサード オンライン」は板垣伴信氏のヴァルハラゲームスタジオが制作するオンラインアクションシューティングだ。先行してWii U向けに発売された「Devil's Third」は世界観やストーリーにフォーカスしていたが、「デビルズサード オンライン」はシステムや世界観は共通にしながら、よりオンラインゲームとしての特性を強めていく。

新登場のクラス「キメラ掃討兵」。多彩な武器を装備できる
襲いかかってくるキメラと戦う。最初のキメラはスピードが遅いが、素早い敵や体が小さいものも
波状攻撃を乗り切ると一定量体力が回復する

 本作の最大の特徴はFPSとしての軽快な操作性と射撃感に加え、“接近戦”の楽しさを盛り込んでいるところに特徴がある。日本刀やナイフ、ハンマーなどを振り回し相手にたたきつける。斬撃を受けた敵は真っ二つになったり過激な描写もあり、殺伐さと爽快感を両立させている。銃弾をかいくぐり接近戦で敵をしとめる本作の“リズム”は、他のゲームにはない「デビルズサード オンライン」ならではの楽しさをもたらしている。

 今回紹介する「キメラ掃討戦」は波状攻撃を仕掛けてくる「キメラ」を撃退していくモード。キメラは人型のゾンビのようなモンスターで、様々な種類がある。プレーヤーは大量に襲いかかってくるキメラをいかに撃退していくか? プレーヤースキルが問われるゲームモードである。

 今回のゲームモードに合わせ、キャラクターのクラスに「キメラ掃討兵」が追加された。本作ではメインとサブウェポンに対して、クラスによる武器制限が加えられるが、キメラ掃討兵はすべての武器が装備できる。従来のクラスではメインウェポンはアサルトライフルやヘビーマシンガンで、サブウェポンが拳銃といった感じになるが、キメラ掃討兵はサブウェポンでも他のクラスでもメインウェポンが持てる。

 「キメラ掃討戦」のマップはバイオロジーラボという閉鎖された小さな空間だ。ここでは部屋の一部にドアがあり、そこが開くとキメラが現われる。ぼろぼろの衣服に血にまみれた皮膚、ゆっくりと近づいてくるところなどはゾンビそのものだ。プレーヤーはこの迫ってくるキメラに囲まれないように立ち回り殲滅していくこととなる。

 第1波は10体のキメラを倒す。閉鎖空間でのPvEは広いマップを走り回って戦うオンライン対戦とは感触が全く違うものだ。敵を倒すとアイテムを落とす。このアイテムを拾うことで弾薬の補給や体力の補充が可能だ。波状攻撃を乗り切ると一定量体力が回復する。複数のキャラクターでの協力プレイの場合はたとえ倒されても他のメンバーがウェーブをクリアすることで復活できる。今回はテストのため課金ポイントでの途中復活も可能だったが、正式版での仕様は未定だ。

 キメラは様々な種類がいる。耐久力が高く岩に包まれた大きな体が威圧的な「トロール」、太った体と吐瀉物で攻撃してくる「ファットブーマー」、さらにチェーンソウやバルカンなどで攻撃してくる「ゴーレム」も出てくる。的が小さい「蜘蛛」や、小さいキメラなど様々な敵が襲いかかってくる。

 戦ってみて面白かったのは、「PvPとPvE」の感触の違いだ。「デビルズサード オンライン」のクローズドβテストの対戦ではお互い接近戦という新要素に不慣れだったためか、とにかく困ったときは接近戦をすれば何とかなった。しかしキメラは数が多い上に耐久力の高い敵もいて、安易に飛び込んでもピンチになりやすい。

 銃撃で敵を削る、常に囲まれないように周囲に警戒するなど、じっくりと戦いに取り組む姿勢が求められる。ソロプレイでの初挑戦では、ウェーブ4くらいまでしか進めなかった。次に4人での協力プレイも挑戦してみた。

【スクリーンショット】
岩のような皮膚を持つ「トロール」、体の小さなキメラ、吐瀉物で攻撃してくる「ファットブーマー」、様々な武器を使う「ゴーレム」……敵は多彩だ

4人での協力プレイが可能! 敵のパターンを見切る攻略要素の強いゲーム性

 4人の協力プレイは安心感が大きく変わる。他の人が接近戦で奮戦しているときに銃撃でフォローするなど一緒に戦っている感じが心地良い。ただし本作では銃を構えた1人称視点では視界が極端に狭くなる。このときは特に囲まれやすいので注意が必要だ。

4人での協力プレイは心強いが、敵の攻撃力が跳ね上がるので油断は禁物だ
X-ギアを発動させゴーレムに変身! 敵のゴーレムと対決
敵のパターンを読むことで強敵にも的確にダメージを与えられる

 足の速い敵に追いかけられた場合は逃げに徹することで他のプレーヤーに助けてもらうということもできる。しかし、4人プレイは心強いが、キメラの攻撃力が参加人数に合わせて跳ね上がるという大きな危険要素もあるのだ。ソロプレイの感触でプレイしているとあっという間に倒されてしまう。

 キメラは実は武器に対しての「弱点」が設定されている。拳銃に弱いキメラ、ショットガンに弱いキメラなど、把握できれば敵に合わせて武器を変えて戦うことができる。どんな武器も装備できる「キメラ掃討兵」の特性を活かした戦い方が可能だ。4人での協力プレイの場合は、どんな武器を持って参加するかも話し合うと有用だろう。

 さらに「デビルズサード オンライン」には、「X-ギア」という要素がある。戦っていると溜まるゲージを解放して使うもので、プレーヤー自身がゴーレムとなったり、ガトリングガンや4連ミサイルポッドが撃てたりと、一定時間強大な攻撃力が使えるようになる。協力プレイではこの能力を解放させることもタイミングを計ることで効果的に使える。誰がどのタイミングで何の能力を解放するか、ここも非常に重要となるだろう。

 「キメラ掃討戦」は練習を重ねるほどに先に進めるモードだ。このモードでは強力な攻撃力を誇るガトリングガンやグレネードランチャーを使うゴーレムがプレーヤーの壁となって立ちはだかる。しかしうまく「パターン」にはめれば安定してダメージを与えられるのだ。敵の攻撃パターンを見切り、的確に回避し、チャンスを活かして攻撃を加える。その戦いの駆け引きは「NINJA GAIDEN」シリーズを思わせる。かなり硬派なアクションゲームとしての側面も実感できた。

 「キメラ掃討戦」は4人の仲間と挑んだり、ソロでひたすら己の力を高めるために挑戦するモードでもある。対戦とは大きく異なる魅力を感じさせてくれるモードだ。かなり凝った戦いの駆け引きは「日本の開発者が作ったゲームだなあ」とも強く感じさせられる。「デビルズサード オンライン」の大きな魅力の1つといえる。今後の展開にも期待したい。

【スクリーンショット】
4人で協力し激しい戦いを繰り広げる。ウェーブは全部で20。クリアするには攻略と練習が必要だ
これらの装備はオープンβで使用できる予定だという。カスタマイズも楽しそうだ

(勝田哲也)