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SNKプレイモア、パチスロ事業から完全撤退を発表

ゲーム事業を強化。「KOFXIV」は予定通り2016年リリース予定

11月2日発表

 SNKプレイモアは、ゲーム事業の体制強化と、パチスロ事業からの撤退を正式発表した。

公式サイトでは「KOF XIV」開発スタッフをはじめ、スマホアプリ、サーバーエンジニアなどの募集が行なわれている

 ゲーム事業については、スマートフォンゲームとコンシューマーゲームの開発体制を強化する。現在20タイトル以上のゲームアプリを配信中で、グローバルで2,600万ダウンロードのヒット作「メタルスラッグ ディフェンス」を持つスマートフォン向けについては、グループ会社の中国Ledoとの技術提携を推進し、開発。運営力を共有することで新たなヒット作を創出するとしている。

 またコンシューマーゲームについては、9月15日のSCEJAカンファレンスで正式発表したシリーズ最新作「THE KING OF FIGHTERS XIV」をPS4独占で2016年に発売する。今後も継続的に新規タイトルを生み出すため開発者の増員も行なう。

 さらに、ゲーム事業の強化に関連してライセンス事業も強化していく。「ザ・キング・オブ・ファイターズ」、「メタルスラッグ」、「サムライスピリッツ」といった同社の人気IPはとりわけ中国市場で人気が高く、Ledoにライセンスアウトした「拳皇97OL」、OURPALMにライセンスアウトした「拳皇98終極之戦OL」がアプリストアの上位にランクインするなどヒットを記録。現在、複数の大型許諾案件が進行中で、今後も引き続き、パートナーとの協業により中国をはじめとした世界でのライセンスビジネスの拡大を図るとしている。

 パチスロ事業については、遊技人口の減少傾向に加え、遊技機の規制変更により、パチスロ市場の先行きは不透明な状況になったことから、事業の将来性を見いだすことをが困難であると判断し、撤退することにしたと発表。

 最新機「ビーストバスターズ」をもってパチスロ機の開発、製造、販売を終了し、パチスロ事業部門の社員については、ゲーム事業への配置転換を進め、体制強化を図るとしている。

(中村聖司)