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「Unity」から「VOCALOID」の歌声合成エンジンを利用可能に

「VOCALOID SDK for Unity」を発表

ユニティちゃん
8月26日 発表

 ヤマハとユニティ・テクノロジーズ・ジャパンは8月26日、ゲームエンジン「Unity」で歌声合成技術「VOCALOID」を利用できるようにするための合同プロジェクトを推進していくと発表した。

 プロジェクトでは、「VOCALOID」の一部機能を「Unity」向けに開放することで、自由に「VOCALOID」の歌声を利用した音楽ゲームやインタラクティブなコンテンツを開発できるようになる事を目指していく。

 その第1弾として12月には、「Unity」から「VOCALOID」の歌声合成エンジンをシームレスに利用することができる統合開発環境「VOCALOID SDK for Unity」をヤマハが提供を開始する。「VOCALOID SDK for Unity」では、別途制作された「VOCALOID」のシーケンスデータ(VSQ、VSQX)をもとに、「Unity」で制作されたゲームやコンテンツ内で歌声を動的に生成することができるようになる。

 合成に使用する歌声は、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンが提供するキャラクター「ユニティちゃん」のオリジナルボイスを共同開発し、「VOCALOID SDK for Unity」にインポートして利用できる歌声ライブラリとして提供する予定。また、既存の「歌声ライブラリ」の追加も予定している。「ユニティちゃん」の歌声ライブラリは、制作されるコンテンツが「ユニティちゃんライセンス条項」に準拠することを前提に無償で提供される予定となっている。

【「VOCALOID SDK for Unity」の概要図(予定)】

(船津稔)