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Xbox One「Gears of War: Ultimate Edition」、日本発売が中止に

8月5日発表

 日本マイクロソフトは8月5日、Xbox Japan Blogを更新し、E3で発表されたXbox One向けアクションゲーム「Gears of War: Ultimate Edition」の日本での発売を見送ることを正式発表した。

 「Gears of War: Ultimate Edition」は、2016年ホリデーシーズンに発売を予定している「Gears of War」シリーズ最新作「GEARS4」に合わせて発表された初代「Gears of War」のリマスターパッケージ。「Gears of War」を1080p/60fpsでリマスターし、マルチプレイモードに関しては、新たに「Team Death Match」や「King of The Kill」を盛り込み、さらに「GoW」コミュニティの意見を取り入れ、2対2の対戦モードも導入する。

 つい先日には、「Gears of War: Ultimate Edition」の購入&プレイ特典として、「GoW」シリーズ4作品(「GoW」、「GoW2」、「GoW3」、「GoW Judgement」)を、Xbox Oneで11月からスタートするXbox 360の後方互換機能を使って提供されることが発表されたばかり。

 日本での発売見送りの理由は、「Gears of War: Ultimate Edition」に導入される新しいコンテンツを含め、国内倫理適合を受けるためにすべて修正することが困難であることが判明したためとしている。E3ではファーストパーティータイトルであるにも関わらず日本メディア向けのデモが中止になるなど、発表直後より日本での発売が危ぶまれていた。

 「GoW」はチェーンソーで敵を真っ二つにできるなど、北米のゲームらしい過激な表現が魅力となっているが、日本発売においてはそれがしばしば障害となってきた。日本発売にあたっては、丁寧なローカライズに加えて、表現の修正というカルチャライズも必要となるが、その分、開発コストに跳ね返り、リクープラインが高くなってしまう。いずれにしても「GoW」ファンには大変残念なお知らせとなった。

(中村聖司)