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アクセスブライト、「ハローキティキラキラランド(仮)」を来年3月に中国で配信

仕事を選ばないと噂のキティちゃんが本気で中国アプリ市場を獲りに行く

7月30日~8月2日開催



会場:Shanghai New International Expo Center

 アクセスブライトは、サンリオのアプリ開発子会社サンリオウェーブと協力して、サンリオIPとしては初めて中国で正式に展開することになるゲームアプリ「Hello Kitty星光楽園(日本語タイトル:ハローキティキラキラランド(仮))」をChinaJoy 2015で発表した。対応機種はiOSとAndroid。ビジネスモデルは基本無料のアイテム課金となる。配信開始は2016年3月からの予定で、最初は中国本土のみでスタートして、その後香港、台湾、マカオなど中国語圏でのサービスを視野に入れている。日本や欧米へのサービスは未定。

【「ハローキティキラキラランド(仮)」PV】

キティやマイメロたちと一緒に遊べる遊園地作成ゲーム

タイトルを持って記念撮影に応じる、サンリオウェーブ取締役社長の山村眞一氏(右)とアクセスブライト総経理のQin Zhiyong氏(左)
サンリオキャラがいっぱいのかわいい遊園地を作れる

 アクセスブライトは日本で人気のIPやコンテンツのアプリを中国で運営している日本のパブリッシャー。サンリオウェーブは、サンリオのIPを使ったネットコンテンツやアプリなどをグローバルに展開している子会社だ。ChinaJoy 2015の2日目、7月31日に行なわれたステージイベントには、サンリオウェーブの代表取締役社長である山村眞一氏が登壇して、「ハローキティキラキラランド(仮)」を映像で紹介した。

 中国でキティちゃんの公式ライセンスアプリが出るのは実はこれが初となる。なぜ今まで出なかったのか、そしてなぜ今回開発を決めたのかを山村氏に聞いてみた。サンリオウェーブとしても巨大な中国市場に魅力は感じていた。しかし、コピー品や海賊版などでブランドイメージが傷つくことを危惧して、これまではなかなか足がかりをつかめずにいたそうだ。今回、中国市場を熟知しているアクセスブライトとの協力が決まったことで、ついに正式な進出を決断した。

 発表された「ハローキティキラキラランド(仮)」は、サンリオキャラクターがいっぱいの遊園地を作る箱庭系のゲーム。ハローキティのお城や、ポムポムプリンのスイーツショップ、マイメロの回転木馬など、サンリオキャラクターをモチーフにしたかわいすぎるアトラクションを組み合わせて、自分だけの遊園地を作っていく。園内には2等身の客に交じって、キャラクターたちも動いていて見ているだけでも幸せになるほんわかしたゲームだ。

 中国では、このタイプのゲームで人の街や村などに遊びに行ってはちょっとしたイタズラをするようなプレイが好まれるそうで、本作にもそういった中国人が好むフィーチャーが採用されている。また、清代の衣装のような中国風のアイテムも入っている。ハローキティのイメージを損ねないよう気を付けつつも、中国人が好むようなゲームデザインを積極的に取り入れていくという方針で、現在も開発が進められている。

【ハローキティキラキラランド(仮)】

(石井聡)