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「Dragon Nest」、右手がごっつい獣人少女「マキナ」を先行体験

「マキナ」の使い勝手、7月22日以降のアップデート情報をYAMAMOTO氏に聞く

7月22日 実装予定

「Dragon Nest」運営チームのYAMAMOTO氏

 NHN PlayArtは、Windows用オンラインアクションRPG「Dragon Nest(ドラゴンネスト)」において、新キャラクター「マキナ」を7月22日に実装する。

 「マキナ」は、かわいらしい外見の獣人族の少女。出身地はロータスマーシュの「クリタ」で、町に落下した隕石によって家族は全員死亡、右腕が汚染された過去を持つ。「プロフェッサーK ネスト」に登場した「プロフェッサーK」に「治療」と称されて、右腕を巨大なナックルギアに改造されている。声は茅野愛衣さんが務める。

 今回はこの「マキナ」について、攻撃アクションの特徴や使い勝手について、「Dragon Nest」運営チームのYAMAMOTO氏に話を伺ってきた。話の中では「マキナ」だけでなく、7月22日に実装されるその他のアップデート情報、さらにその先のロードマップについても聞くことができたので、こちらを紹介する。

【義手の獣人少女「マキナ」-新キャラクター実装!】

「マキナ」は研究のしがいアリ! コンボアクションで蹂躙する前線キャラクター

不幸すぎる背景を持つ「マキナ」だが、ナックルギアの扱いは根性で覚えたという。性格はツンデレとのこと
キャラクターメイクでは、耳の形状や顔の造形(獣寄りか人寄りか)も変えられる
獣人らしい身体能力でコンボを叩き込む。ナックルギアを使う攻撃は力強い

 「マキナ」の転職ラインは、「マキナ」を基本クラスとして、1次転職が「パトロナ」、2次転職では「ルイーナ」と「ガルディアナ」に枝分かれする。3次転職の実装は予定がないため、「ルイーナ」か「ガルディアナ」が最終的な到達点となる。

 「マキナ」は見た目こそ華奢だが、攻撃スタイルはナックルギアを駆使した格闘戦を得意とする。1次転職「パトロナ」でのパーティーでのポジションは「タンカーとアタッカーを合わせたような感じ」という超攻撃型で、「どのスキルが強い」というよりは、通常攻撃と特殊攻撃、そしてスキルなどを特定の順番で繰り出すことで、順次コンボが決まっていくようなコンボ系の格闘アクションに近い印象だ。

 またナックルギアは防御にも優れていて、「エアーシャビング」というスキルではナックルギアを盾のように構えて攻撃を防御できる。防御に成功すると体力が徐々に回復していく「ヒールエリア」がフィールド上に登場するので、仲間の助けにもなる。

 2次転職の「ルイーナ」と「ガルディアナ」は攻撃特化型、防御特化型となっており、「ルイーナ」ではパーティーメンバーとの連携に深みがなくなる代わりに、よりコンボが長く繋がるようになったり、強化版の「EX」スキルには「敵の防御力を無視する」という強力な追加効果が付く。

 「ガルディアナ」では、コンボを繋げることで敵の攻撃力減少、敵の受けるダメージ増加、さらには自身の防御力の大幅な上昇といった効果を同時に発動できる。また発動すればどんな状況でも状態異常の解除+無敵時間獲得となるスキル「リペア」があったり、「タンティングブロー」というスキルでは敵に「目印」を付けて、敵の攻撃目標となることができる(「目印」を爆発させればダメージも与えられる)。タンカーとしての役割が大きくなる一方で、コンボを繋げながら動き回ることでより高い効果を発揮できるようになる。

 今回は実際に動くマキナに触ることができたのだが、初見での完璧な操作というのはかなり難しい。ひとつひとつの攻撃はともかく、コンボを繋げるには攻撃の順番やボタン入力のタイミングなども慣れる必要があるし、獣人族らしく飛んだり跳ねたり、とにかくしょっちゅう動き回るのでカメラ移動も忙しい。

 ただ一定のコンボ手順を覚えてしまえばかなり爽快で、素早い立ち回りからナックルギアによる力強い攻撃が繰り出され、さらにそこからもコンボが……というように敵を蹂躙できる。またコンボの派生も多いので、ある程度アバウトな操作でもコンボが繋がることもあった。YAMAMOTO氏は「初心者でも大丈夫とは言いづらい」としたが、その分立ち回りの研究しがいのあるキャラクターとなっている。

【原画】
【「マキナ」2次転職イメージ】
ルイーナ
ガルディアナ

スキル映像

【エルボーアタック→ボディーチェック】
【オーバーヒート】
【タウンティングブロー】
【ダッキング】
【ビヨンドザウォール】
【フットストンプ】
【フライバイ→レトロチャージ】
【フロースルー】
【ラリアット】
【キドニーブローEX】
【エアーシャビングEX】

7月22日のその他アップデート

「再始動」をテーマに掲げ、大型の発表を控える「Dragon Nest」。今回はその一端を知ることができた

 7月22日実装のアップデートでの注目点としては、「マキナ」のほかにレベリングと装備品システムの変化が挙げられる。

 簡単に言うと成長が早まり、装備システムも簡略化されるということなのだが、これらは初心者や中級レベルのプレーヤーが、コンテンツの充実したレベルキャップ帯(現在レベルキャップは80)により早く到達してもらうための施策となっている。

 レベリングの早さは感覚的に「半分から3分の2くらい」だそうで、具体的にはレベルアップに必要な経験値が減少し、ステージでの魔物退治/ステージ完了経験値獲得量の増加、メインクエストの報酬経験値の増加などとなっている。

 またこれに伴って、ステージの難易度構成も刷新。低レベル帯ではノーマルのみ、中レベル帯でノーマル/マスター、高レベル帯でノーマル/マスター/アビスと段階を追って難易度選択が増えていき、「何をプレイすれば良いか」をシステム側からサポートする。なお難易度のハードとナイトメアは廃止となっている。

 装備品については、既存装備品が入手できなくなり、代わりに新たな装備品が追加される。これまで防具は各クラスで個別に専用のものが存在していたが、新防具は各クラス共通で装備できるようになる。また各クラスで複数あったメインウェポンは能力値が同一となり、見た目のみの変化となる。なお新規装備の基本能力値は、既存装備に比べて高めの能力値になっているという。

 また新レア装備はトレード、強化が不可で、新エピック装備はトレード、強化は可能となる。Lv.80のユニーク・レジェンド装備については既存のものが残るが、今後の登場する装備は新装備品が基準となって作られるようになるという。

 このほかにも、料理熟練度習得量の改善、Mキーで表示されるマップ上で不必要なNPCを表示しない機能の追加、ユニーク等級の「ウロコ」のスタック数が5個→100個に、レジェンド等級の「ウロコ」のスタック数が20個→100個になるなどの修正が施される。

 ちなみにアップデート1週前にあたる7月15日には、既存の「バルナック」サーバーと「ネルウィン」サーバーを統合し(「ジェレイント」サーバー)、その上で7月22日に新サーバー「アルゼンタ」を設置することが発表されている。

 統合と新規サーバーオープンを同時に行なうのはなかなか珍しい施策だが、上記のような成長過程が大きく変化するタイミングであったことから、新規ユーザーや休眠ユーザーにフラットな状態から始めてもらう良い機会であり、「新サーバーを設置するなら今しかない」と今回の判断に踏み切ったとした。

8月以降のアップデート情報も!

 さらに取材では、8月以降のアップデート予定も伺うことができた。まず8月のアップデートでは、レベルキャップが90まで開放されるほか、ネストダンジョンが2つ追加される。このアップデートは「大型」だそうで、今回は明かせない内容を含め、大々的な発表を予定しているという。

 そして9月以降のアップデートでは、様々なコンテンツやシステム実装が控えている。以下箇条書きにしたので、参考にしていただきたい。

・ハードコア版「ネスト」2種類の追加

・新「ネスト」の追加

・レベル90向け「コアネスト」の追加

・サーヴァントダンジョン冒険
 プレーヤーの同伴NPC「サーヴァント」を使用するいわゆる「お使い」コンテンツ。サーヴァントを冒険に出して、一定時間経過で報酬がもらえるようなものになる。

・挑戦モードステージ
 内容は未定。カンストしたプレーヤーが、より難しいモードに挑戦するようなものを想定しているという。

・無限の塔
 ソロ向けの挑戦型コンテンツ。

・無限の戦場
 PvPとPvEが混ざった新しいPvPフィールド。

・竜珠強化システム
 装着することで能力値が上昇する「竜珠」を強化できるシステムが導入される。

・勇者レベル
 カンスト以降、さらなる成長要素として導入されるシステム。

・魔物封紙バトル
 「侵蝕の城塞」のためのアイテム「魔物封紙」を使用した新コンテンツ。「魔物封紙」に封じ込められている魔物同士を戦わせる、ミニゲーム的なコンテンツになるとのこと。

(安田俊亮)