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発売間近! 3DS「初音ミク Project mirai でらっくす」先行プレイレポート

遊べばミクたちがもっと好きになる! リズムゲームの枠を超えたキャラコンテンツ満載

5月28日 発売予定

価格:4,980円(税別)

プレイ人数:1人(通信プレイ時:2人※ミニゲーム「ぷよぷよ39!」のみ)

CEROレーティング:A(全年齢対象)

初音ミクを始めとしたキャラクターたちが登場

 セガゲームスはニンテンドー3DS用3Dリズムアクション「初音ミク Project mirai でらっくす」を5月28日に発売する。価格はパッケージ版、ダウンロード版共に4,980円(税別)。CEROレーティングはA(全年齢対象)。

 本作は、初音ミクを始めとしたキャラクター達の楽曲を全48曲収録したリズムアクションゲーム。2013年11月に発売された「初音ミク Project mirai 2」のゲーム内容をほぼ全て継承しつつ、多数の新要素を加えたものとなっている。登場するキャラクターは、グッドスマイルカンパニーのフィギュア「ねんどろいど」のデザインを採用しているのも特徴だ。

 今回、発売に先駆けて本作を試遊する機会が得られた。プレイしてみた感想を交えながら、前作からの変更点や追加要素を確認していきたい。

【プロモーション動画】

全48曲に2つの操作×3つの難易度を収録

上画面に表示されるサークルの動きに合わせて、ボタンやタッチで操作する

 プレイできる楽曲は、前作に収録されていた47曲と、ピノキオピー氏による新オープニングテーマ曲「はじめまして地球人さん」を加えた全48曲。前作でオリジナル動画を再現していた12曲については、他の曲と同様にねんどろいどタイプのキャラクターが登場するPVにモデルチェンジし、統一感のある内容になった。

 ゲームプレイは、A、B、X、Yの4ボタンと十字ボタン、スライドパッドを使うボタン操作と、タッチペンのみで遊ぶタッチ操作の2種類がある。上画面に表示されるライン上を丸いサークルが滑っていくので、それがライン上にあるマーカーと重なった時に対応するボタンを押すか画面をタッチする。タイミングよく操作できれば画面上のライフゲージが増え、ミスすると減っていく。ゲージが0になると歌が止まってゲームオーバーとなる。

 ボタン操作では十字ボタンとの同時押しやスライドパッドを回す操作があり、タッチ操作では上下左右にペンをスライドさせる操作と、ぐるぐる円を描く操作もある。プレイ感覚は全く違うので、同じ楽曲でも別物として楽しめる。また楽曲ごとに3段階の難易度が選べるので、実質的に1曲につき6つのゲームがある。

 一般的なリズムゲームに比べると全体的な難易度は低め。1番目の難易度「ラクラク」だと、タッチの種類が1つだけになるなど操作も簡単。リズムゲームに慣れた人なら2番目の難易度「ホドヨク」から遊んでも大丈夫だろう。1番難しい「トコトン」だと、ボタン操作はA、B、X、Yのボタンの位置を頭に入れていないと、手元を確認しながらのプレイになるため難しい。タッチ操作でも最大3色に分かれるが、十字ボタンとの同時押しなど複雑な操作がない分、初めてでも遊びやすい印象だ。

 1曲の長さは3〜5分ほどで、リズムゲームとしてはやや長め。1曲しっかり聴いて楽しめるというのは、初音ミクのファンにとっては嬉しい。さらに一部の楽曲は、鏡音リン・レン、巡音ルカ、MEIKO、KAITOといった他のキャラクターに変更して遊べるボーカルチェンジ機能も用意されている。

 本作では新たに、ゲームプレイに影響するアイテムも追加されている。ライフゲージが“0”になっても復活できるなどゲームを楽にするものもあれば、1度でも操作のタイミングが悪いと即ゲームオーバーになる代わりに、ゲーム内ポイント「ミラポ」が倍入手できるものなど、5種類が用意されている。アイテムの入手は、3DS本体で歩数に応じて入手できる「ゲームコイン」を使用する。

【スクリーンショット】
タッチ操作の場合、「ラクラク」だと出てくるアイコンは1色だけだが、「トコトン」では3色に増えて忙しくなる
同じ曲を別のキャラクターが歌ってくれるボーカルチェンジ。PVの登場キャラクターも変化する
アイテムを使用すると特殊な効果が得られたり、ゲームルールが変更になったりする

ミクと遊べる「ぷよぷよ39!」や「ミックリバーシ」も! 多彩な遊べるコンテンツ

「マイルーム」の画面

 リズムゲームとしてはオーソドックスな内容で、多数の楽曲を収録したゲームだ……という感じで本作を理解している人も多いかもしれないが、実際に遊んでみるとそれだけではないことがわかる。

 「マイルーム」のメニューの中で最も大きく目立っているのが「コミュニケーションモード」。これは名前のとおり、ミクなどのキャラクター達とコミュニケーションを取れるというもの。おやつをあげると美味しそうに食べてくれたり、キャラクターにおこづかいをあげたりできる。「マイルーム」では、ほかにも「ミラポ」を使って購入した衣装に着替えさせたり、部屋のインテリアを変えることも可能だ。そして、この「マイルーム」で選択できる「ミュージックプレイヤー」では、本体を閉じていても収録曲を聴けるので、存分に楽しむことができる。

【スクリーンショット】
左のスクリーンショットのおやつは「お寿司」。右のスクリーンショットはステーキを食べているところ

 またキャラクター達と遊べる、リズムゲームとは違う2つのミニゲームも用意されている。1つは前作にも収録されていた、アクションパズルゲーム「ぷよぷよ」のアレンジ版「ぷよぷよ39!」を収録。連鎖を決めるとキャラクターのボイスとビジュアルが出てくるのも本家と同様で、これ1つで結構楽しめてしまう。

 もう1つは新作の「ミックリバーシ」で、キャラクター達とリバーシで対戦できる。ゲーム自体は通常のリバーシと同じだが、上画面では対戦相手となるキャラクターが考え込んだり、ひらめいた表情を見せたりする。姿が立体に見えるため存在感が抜群で、「本当にミクと対戦してる!」と感じてしまうほど。「ぷよぷよ39!」と「ミックリバーシ」は、対戦結果に応じて「ミラポ」を入手できる。

【スクリーンショット】
「ミックリバーシ」では、キャラクターが様々な表情を浮かべつつ相手をしてくれる

 リズムゲームやミニゲームで貯めた「ミラポ」は、選べるタウンマップから行ける各施設で使用できる。部屋のインテリア、着せ替え衣装、おやつなどは、「ミライデパート」から入手可能。「ミライエステート」では、「ミラポ」を払って広めの部屋を賃貸したり、リゾートに出発することもできる。

 「PVシアター」では、好きな曲のPVを視聴できる。ゲーム中はプレイが忙しくてじっくり見られないPVを、3DSならではの立体視で存分に楽しめるほか、ニコニコ動画のような流れるコメントを挿入することもできる。またPVをリスト化して好きな順番に再生する「マイリスト機能」もある。本体を閉じていても聴けるので、収録曲を存分に楽しめる。

 「ダンススタジオ」では、曲に合わせた振り付けができる。数十種類用意されたコレオ(振り付け)の中からイメージに合うものを選んでいくという形式で、1小節ずつ動きを確認しながら指定していける「じっくりモード」と、曲を聞きながら「キュート」や「ゲンキ」などのフレーバーボタンを押すだけの「かんたんモード」が用意されている。完成したらステージで踊る様子を見ることもでき、ステージやカメラ位置の変更もできる。作った振り付けは「マイコレオ」として保存もできる。

 ここまで紹介した要素の他にも、数多くの仕掛けが盛り込まれている。すれちがい通信やいつの間に通信で、他のプレーヤーとプロフィールカードやマイコレオなどのデータを交換できるコミュニケーション機能を搭載。また「ARカード」を使うことでカメラの映像にキャラクターが登場し、一部の楽曲でライブも楽しめる「ARステーション」も用意されている。

【スクリーンショット】
「PVシアター」でPVを視聴するだけでなく、コメントの挿入もできる
「ミュージックプレイヤー」で収録曲を好きな順で聴ける
「ダンススタジオ」で好きな楽曲に振り付けができる
他のプレーヤーとプロフィールカードの交換も可能

初音ミクたちの新たな魅力に気づかせてくれる作品

楽曲のPVは全て立体視で見られる。ミクたちの存在感が強烈に感じられる

 本作を実際にプレイしてみると、リズムゲーム以外の要素が本当に充実していることに驚かされる。ただ難しい譜面を攻略していくだけのリズムゲームとは違い(筆者は音楽ゲーム好きなので、そういうゲームを否定するつもりはないが)、初音ミクを始めとしたキャラクター自体をより楽しむためのコンテンツなのだと気づく。

 そのことを筆者が強く感じたのが、本作で追加された「ミックリバーシ」だ。立体視で見えるミクが盤面に手を伸ばしてきたり、こちらの厳しい手に対して悩ましい表情を見せたりすると、CPU相手にリバーシを遊んでいるだけの感覚とは全く違う、そこにミクがいるという実在感が出てくる。

 ねんどろいどを元にしたデフォルメされたキャラクターであることも魅力の1つだ。セガゲームスの担当者によると、前作は小学生くらいの女の子にも人気があったという。ゲーム自体が比較的簡単で遊びやすいこと、ねんどろいどをモチーフにしたミクがキャラクターとして可愛らしいこと、また音楽ゲームというジャンルは親から見て子供に与えるのに抵抗感が薄いことなどがあるのだろう。

 筆者は音声合成ソフトを初音ミクの登場の頃から見ていて、最近は正直なところ離れ気味になっていた。しかし本作を遊んでみて、当時聞いた曲がいくつも収録されていて、なおかつ立体視で実在感のあるミク達が様々なコスチュームで踊っているのを見ると、初音ミクたちの新たな魅力を否応なく発見させられた。

 ゲームの端々から、開発陣のキャラクターに対する愛が伝わってくる。今回は短時間のプレイだったが、初音ミクたちの楽曲だけでなく、キャラクター、世界観をもっと好きになれるゲームだということがはっきり実感できた。前作をプレイしていない人も、初音ミクをよく知らない人も、あまり気にせず気軽に遊んでみていただきたい。きっと初音ミクたちの魅力に気づいてもらえるはずだ。

 なお前作をプレイした方は、データの引き継ぎができる。SDカードにセーブデータが残っていれば一部のデータを引き継げるが、ニンテンドーeショップで5月13日より配信が開始された体験版を使えば、より多くのデータを引き継げる。詳しくはこちらを確認して、製品版の発売をお待ちいただきたい。体験版自体は誰でも無料でダウンロードが可能。「LOL -lots of laugh-」と「千本桜」の2曲が、タッチとボタンの両方の操作で試遊できる。

【スクリーンショット】
リズムゲームだけでは終わらない、初音ミクたちの魅力を感じられるゲームだ
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(石田賀津男)