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「しんけん!!」ついに登場! 配信直前、先行体験レポート

「ラインディフェンス」と滑らかに動く「真剣少女」アニメが魅力的!

4月23日 サービス開始予定

利用料金:無料

ビジネスモデル:アイテム課金制

「しんけん!!」のメニュー画面
プロデューサーの吉原正則氏

 DMMゲームズは、ブラウザ用ラインディフェンスゲーム「しんけん!!」のサービスを4月23日12時より開始する。利用料金は無料で、ビジネスモデルはアイテム課金制。これに伴い、公式サイトより行なえる事前登録は4月22日17時までとなる。

 「しんけん!!」は、“日本刀”を美少女化した「真剣少女」を集めてマップに配置し、攻めてくる敵「憑喪(つくも)」の侵攻を防いでいくラインディフェンスゲーム。「真剣少女」の育成をはじめ、ラインディフェンスパートでの配置場所や転換のタイミングなど、プレイ中の操作も重要なゲームとなっている。

 今回はサービス開始に先立って、ゲームの最序盤の部分をプレイすることができた。ゲーム内容について本作プロデューサーの吉原正則氏にも話を聞くことができたので、その模様をお伝えしたい。

見て楽しい、動かして楽しい「ラインディフェンス」システム

敵は右から左に攻めてくるので、これを真剣少女で迎え討つ
真剣少女ごとに「間合い」が異なる。出したり引っ込めたり、移動させたりも戦略上のポイント
ゲームが進めば戦場は広くなる。俯瞰の画面ではポーズがかかる

 ゲームは、「ラインディフェンス」を中心として、真剣少女の育成や環境を整える町の開拓などが展開していく内容となっている。

 本作の中心であり手持ちの「真剣少女」を戦わせる「ラインディフェンス」では、敵は右から左に向かって攻めてくる。それを迎撃するため、マップ上にあるマス目に「真剣少女」を待ち構えるように配置し、攻撃範囲に入った敵を攻撃していく。

 真剣少女たちはそれぞれステータスのほか、カバーできるマス目の数と形状も異なる。これは「間合い」と呼ばれるもので、例えば「左文字こゆき」は縦2マス、「左文字さよ」は1マスとなっていて、その範囲がキャラクターの攻撃範囲となる。真剣少女を配置するには、時間経過で徐々に溜まっていく「熱量」を消費する。

 プレイ中はいつでも配置を変えられるので、敵の量と位置にあわせて真剣少女を移動させていくこととなるのだが、間合いが狭いと小回りが効く分敵にすり抜けられやすく、逆に範囲が広ければカバーしやすい反面、複数の敵には対峙しにくい傾向がある。

 また真剣少女は引っ込めて休憩させることも可能で、その間は体力が徐々に回復していく。さらに、マップは1画面だけでないというのがミソで、ゲームが進めば2つ以上の画面から同時に敵が攻めてくることもある。画面は切り替えることができるので、そうした状況下では画面を随時切り替えながら、真剣少女を出したり引っ込めたりを繰り返して敵の侵攻に対応していく。

 一方に集中しすぎて片方がおろそかになっている、ということもあるので、大局を見る視点が思考として大事になるだろう。

 以上が本作の「ラインディフェンス」の大体の流れなのだが、これだけでも他の擬人化系タイトルとはだいぶ変わった感じに仕上がっていると言える。また面白いのはこれらのキャラクターの動きがすべて2Dのアニメーションで表現されているということ。アニメーション制作会社「ピコグラフ」がこのアニメパターン制作を担当しており、2頭身化された真剣少女が滑らかに動く姿も堪能できる。このアニメが及ぼす影響はかなり大きく、見て楽しい、動かして楽しいゲームに仕上がっていると感じることができた。

キャラクターを作りこみ、その魅力を最大限に!

ゲームスタート時に選べる最初の真剣少女
どのキャラクターも手抜きなしで立ち絵やアニメ、設定を作りこんでいるという
日本刀というイメージから「ちょっとこわい感じ」を演出として盛り込んでいると話す吉原氏

 「しんけん!!」は、「艦隊これくしょん -艦これ-」を皮切りとした○○の擬人化ゲームシリーズの1つに数えられる。DMMゲームズにはこれまで「俺タワー ~Over Legend Endless Tower~」(工具&重機)、「御城プロジェクト」(城)、「FLOWER KNIGHT GIRL」(花)といったタイトルがあるほか、日本刀を男性化したヒット作「刀剣乱舞-ONLINE-」もある。

 特に先行して配信されている「刀剣乱舞-ONLINE-」とは“日本刀の擬人化”でテーマ被りじゃないかと思うのだが、男性化と女性化ということで見た目から違うし、内容もゲームシステムも異なったものになっているので、テーマが被っているくらいは気にならない印象だ。

 「擬人化キャラクターを集めて育てる」という点ではほかの擬人化ゲームと一緒だが、上記にも書いた「ラインディフェンス」特徴の1つとしてある一方で、1キャラクターに対する制作の手厚さももう1つの特徴となっている。

 最近の主流のキャラクター集め系のゲームは、擬人化ゲームに限らず1キャラクターにつき立ち絵が1パターンと、その他数パターン程度用意されているのが通常である。しかし本作は、上に書いたとおりキャラクターごとにアニメーションを用意するという気合の入れようで、これは真剣少女のレア度に関係なく制作されている。

 吉原氏によれば本作の最大の魅力は「キャラクター」にあるとしており、その魅力を最大限に引き出すためにどうすれば良いかを考えた結果、コストをかけてキャラクターを作りこんでいくことにしたのだという。さらに真剣少女を酷使し過ぎると暗黒面に落ちる「妖刀化」という状態も個々に存在し、こちらの立ち絵やアニメーションも別途用意されている。

 ちなみに「刀剣乱舞-ONLINE-」との“日本刀被り”はまったくの偶然だったそうで、別々のチームが別々の企画を独自に進めていたところ、蓋を開けてみたら同じテーマだったことが発覚したのだという。ただし「しんけん!!」はもともとから「他のタイトルと違うことを」という方針があったため、こうした形に落ち着いたと吉原氏が話してくれた。

 また世界観にもこだわりがあり、様々な裏設定を忍ばせているという。例えば真剣少女は単なる擬人化ではなく「日本刀に見初められた少女」という設定であり、ゲーム上の名前のほかに本来の名前があるという。ほかにも、世界は「ちょっとこわい感じ」であり、画面やストーリーを注意深く見ているとその一端を知ることができるという。これらの設定は表立っては展開しないそうだが、意識しておくとゲームをより深く楽しむことができるだろう。

 今回はほんのさわりをプレイする程度だったので、戦闘以外での真剣少女の登用や具体的な育成方法、必殺技を絡めた戦略などは体験することができなかったのだが、よく作りこまれた世界と真剣少女のアニメーションによって他の擬人化系ゲームにはない魅力を十分感じることができた。サービス開始はまもなくなので、ぜひ1度プレイしていただきたい。

【真剣少女】
一振いちご
一文字なずみ
景光りゅうこ
狐ヶ崎きっか
左文字こゆき
長船あたき
長谷部しきり
鶴丸くにえ
【スクリーンショット】
町の開拓パートでは、数多くの真剣少女を使用できる。任務は多いので、運用の幅はかなり広そう
真剣少女を手に入れる「鍛刀」では、クリックで鉄を叩くことができる。叩くほど最初からレベルの高い真剣少女が手に入る
真剣少女はメンテナンスにあたる「研磨」をしないと、心が曇って「妖刀少女」になる。能力は上がるが、味方に牙を剥くこともある

(安田俊亮)