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LGから21:9ウルトラワイドモニターに待望のゲーミングモデル

ちらつきやカク付きを根絶させる「AMD FreeSync」を採用

4月上旬より順次発売



価格:56,000円より(29UM67-P)

 LGエレクトロニクス・ジャパンは3月16日、LG本社にて記者説明会を開催し、PC向け液晶モニターの2015年のラインナップを披露した。発売時期は4月上旬から4月下旬にかけて順次出荷を予定し、価格は56,000円より。

【LG液晶モニター2015年春モデル】
34UM67-P
29UM67-P
34UC87M-B
29UC97-S
【21:9ウルトラワイドゲーミングモニター】

34UM67-P29UM67-P
液晶サイズ34インチ29インチ
パネルAH-IPSAH-IPS
解像度2,560×1,0802,560×1,080
視野角178度 / 178度178度 / 178度
輝度300cd/㎡300cd/㎡
コントラスト比5,000,000:15,000,000:1
応答速度5ms(GtoG)5ms(GtoG)
発売時期4月下旬4月上旬
価格約90,000円(税込)約56,000円(税込)
【21:9ウルトラワイドモニター(2015年モデル)】

34UC87M-B29UC97-S
液晶サイズ34インチ29インチ
パネルAH-IPSAH-IPS
解像度3,440×1,4402,560×1,080
視野角178度 / 178度178度 / 178度
輝度300cd/㎡300cd/㎡
コントラスト比1,000,000:11,000,000:1
応答速度5ms(GtoG)5ms(GtoG)
発売時期4月上旬4月下旬
価格約143,000円(税込)約90,000円(税込)

商品説明を行なうLGエレクトロニクス・ジャパン マーケティングチーム課長の森斗志也氏
AMD Free Syncについて説明するAMD コンシューマーセールス&マーケティング本部 マーケティングマネージャー 森本竜英氏

 今回発表されたのは、LGが近年力を入れているアスペクト比21:9のウルトラワイドモニター。高い没入感が得られる曲面型ウルトラワイドモニターを34インチと29インチの2機種、定番のフラットパネルを採用したモデルが2機種の計4モデル。曲面型はゲームや映画に適した汎用モニターだが、フラットパネルタイプは、ゲーム専用の機能を数多く搭載したゲーミングモニターとなる。

 ウルトラワイドモニターは、現在スタンダードとなっているアスペクト比16:9のモニターと比較して、キャラクターサイズや文字サイズなどの使用感はそのままに、左右の表示領域を広げ、“視野”を広げてくれる効果がある。また、映画では近年増えているシネスコサイズをそのまま無駄なく表示させることができる。

 今回のラインナップについては、まず曲面型ウルトラワイドモニターは、新たに29インチモデルの追加と、34インチモデルについては背面のスタンドが着脱式となり、別売の専用スタンドを使うことで2台重ねて設置するなど多画面利用が可能となるなど、バリエーションと使い勝手の向上が主な改良点で、モニター自体の性能は昨年から変わっていない。

 ウルトラワイドモニター初のゲーミングモデルとなるフラットパネルタイプは、2モデルにAMD Free Syncテクノロジーを採用し、ティアリング(ちらつき)やスタッタリング(カクつき)のない快適なゲームプレイ環境を提供してくれる。

 原理的にはNVIDIAの「G-Sync」とよく似たテクノロジーだが、Free SyncはVESAの規格として承認され、専用チップが不要で、ロイヤリティも取らず、マウス遅延も防げ、なおかつリフレッシュレートの上限も高いと、G-Syncに対して多くのアドバンテージがあることが強調された。

 そのほかにもフレーム遅延を最小限に抑えるDAS(Dynamic Action Sync)モードや、暗部の視認性が大幅に向上する「Black Stabilizer」、色味のプリセットにFPSやRTS向けを用意した「ゲーミングモード」など、ゲームプレイに特化した機能を搭載。また、汎用向けの曲面型ウルトラワイドモニターがウリとしている「フリッカーセーフ」、「ブルーライト低減モード」、「Screen Split」といった機能も搭載している。

 入力端子はDisplayPort(v1.2)×1、HDMI(v1.4)×2、DVI-D×1で、外形寸法は、34インチモデルが830×469×173mm(横×高さ×厚み)、29インチモデルが702×418×181mm(横×高さ×厚み)。重量はそれぞれ7.3kg、6.2kg。

【曲面モニターは多画面化へ】
曲面タイプは、スタンドが改良され、多画面化が容易になったのが最大の特徴。多画面化することでその強みである没入感をさらに高めることができる

【AMD FreeSync】
森本氏は、デモも交えながら、FreeSyncのインパクトを紹介。また、NVIDIA G-Syncとの対決姿勢を鮮明にした上で、FreeSyncのアドバンテージをデータを挙げながら紹介した

(中村聖司)