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台湾開発のプレイステーションタイトルを試遊!

PS4アクション「三国戦紀」、PS Vitaリズムアクション「DEEMO~The Last Recital~」

1月28日~2月1日開催



会場:Taipei World Trade Center

 今年のSCETブースは日本産のタイトルが目白押しとなっているが、少ないながらも台湾産のタイトルも出展されていた。ひとつは、昨年の東京ゲームショウ 2014に合わせて発表された台湾IGSのベルトスクロールアクション「三国戦紀」。もう1タイトルは、台湾の独立系デベロッパーRayarkの最新作「DEEMO」。両タイトルとも試遊することができたのでご紹介したい。

東京ゲームショウバージョンから多くの内容を改善! いよいよ完成間近の「三国戦紀」

「三国戦紀」タイトルイメージ
左右上下からわらわら飛び出してくる雑魚をなぎ倒していく
ボイスありのカットシーンもある
全滅するとコンティニューが可能。ここがマネタイズポイントになる

 「三国戦紀 Knights of Valour」は、台湾のアーケードゲームメーカーとして知られるIGS(International Game System)がPS4向けに開発しているアクションゲーム。もともと2Dゲームとしてアーケードでリリースされたものを、3Dグラフィックスで描き直し、オンラインプレイ機能など新しい機能を搭載してPS4独占タイトルとしてリリースされる。

 ゲーム性は同社が得意としているベルトスクロールアクションをベースに、カプコンのアーケード向けベストセラータイトル「天地を喰らう」を彷彿とさせる三国志キャラクターたちの豪快なアクションとドラマティックなステージデザインが魅力となっている。

 日本でも東京ゲームショウで試遊台が公開され、その後、PS Plusユーザー向けに体験版も配信されたため、すでに遊んだというユーザーもいるかもしれない。TGSバージョンや体験版ではローディングの長さや操作性の悪さ、アクションの反応の遅さなど、様々なフィードバックがあり、今回のTaipei Game Showバージョンはそれらのフィードバックを反映した内容になっているという。IGSの公式サイトでは、わざわざその告知を行なっており、同社として非常に力を注いでいるタイトルであることをうかがわせる。

 今回出展されていたバージョンでは、関羽、貂蝉、夏侯惇、趙雲の4人からプレイキャラクターを選択でき、4人同時プレイが楽しめるようになっていた。試遊台は2台しかないにも関わらず、なぜ4人で対戦できるのかスタッフに質問してみたところ、実は試遊台はIGSの社内サーバーに接続されており、残り3人はIGSのスタッフが操作しているという。

 試遊できたのは10分ほどだったが、フィードバックの反映は十分に感じることができた。具体的にはローディングは短くなり、アクションの手応えは増し、スキルエフェクトやサウンドエフェクトも相まって、かなり派手なバトルが楽しめる。IGSのスタッフが上手いこともあり、瀕死になる度に助けて貰い、ボス「張宝」までたどり着くことができた。張宝は強力な攻撃を繰り出してくるが、攻撃には一定のパターンがあり、隙を突いて強力な一撃をたたき込むことで倒すことができる。

 「三国戦記」はプレイした限りではベルトスクロールアクションの文法に忠実なゲーム性で安心して楽しむことができた。サービス開始時期は、昨年の発表から少し遅れて、2015年夏を予定。製品版では、基本プレイ無料のアイテム課金制でサービスされるということで、友人を誘って往年のゲーセン感覚で楽しみたいところだ。

【スクリーンショット】

大ヒットスマホゲームのPS Vita移植版「Deemo」。オリジナル楽曲や特典映像を収録

「Deemo」のタイトルイメージ
PS Vitaオリジナル曲「Living in The One」

 「Deemo」は、スマートフォンで非常に高い評価を受けている同名タイトルのPS Vitaへの移植版となる。基本的なゲーム性は、曲を聴きながら、リズムに合わせて画面をタップしていくリズムアクションゲームで、独創的なビジュアルとストーリー、オリジナル楽曲を含めた選曲が高い評価を集めている。

 こちらも東京ゲームショウで出展されていたが、今回ブースに出展されていたのは最新バージョンで、PS Vita版のウリであるオリジナル曲と、おまけ映像が収録されていた。PS Vita版オリジナル曲は「Living in The One」で、曲が終わると、おまけ映像として、ラフ画や設定資料を見ることができた。こうした差別化要素を盛り込むことで、スマホ版のユーザーに対して再度手にとって貰おうという作戦となる。

 発売時期は2015年を予定し、ビジネスモデルについては未定。スマホ版と同様に、ダウンロード販売になる可能性が高いが、パッケージ版を発売する可能性もゼロではないという。日本でのリリースも予定されているため、正式発表を待ちたいところだ。

【特典映像】
こちらは特典映像の一部

(中村聖司)