【スマホアプリ今日の1本】あのパーティーゲームまさかの公式デジタル版「Jenga」

見たまんま「ジェンガ」。妙にリアルな感じが面白くすらある

崩してしまうと、やっぱり「あー！」と声を上げてしまう

　積み木の塔の中から手先の感覚を頼りに1つを抜き出し、塔を崩さないように上に乗せていくパーティーゲーム「ジェンガ」のアプリ版「Jenga」が人気だ。こちら、まさかの公式アプリとなっており、リアルな感触が重要なジェンガがどうゲームになっているのかが最大のポイントだが、プレイしてみると意外に良くできていた。ちなみにiOS版は現在無料で、Android版は251円となっている。

　「Jenga」は、改めて説明するまでもなく「ジェンガ」をプレイするゲームとなっている。スライド操作でカメラ移動、タップ操作でブロックを選択でき、その状態でブロックをスライド操作すると、スライドした方向にブロックを引き出すことができる。

　ゲームの流れはリアルのジェンガと全く一緒で、ガッチリと動かないブロックもあれば、スッと抜けるブロックもあると妙にリアル。無理に動かすと確実に塔が崩れるというブロックは警告が出るのでこの点はゲームならではだが、それ以外のブロックも動かないものは動かないし、ちょっとずつ動かすことで抜き出せるブロックもある。

　パーティーゲームとしての楽しさは知っているもののゲーム化されてはどうかなと思っていたが、ちょんちょんと触りながら感触を確かめつつ、動かせそうなものから抜き出して上に積み上げていくリアルと変わらないセオリーがゲーム内でも再現されている。ちなみにブロックには思い切り物理演算が入っているので、細かい移動でも塔は少しずつズレていく。そのズレていく様がリアルとは違う部分だと言えるだろう。

　ゲームモードは1人でひたすらジェンガをプレイする「classic」、2分の時間制限の中でできるだけ多く点数を稼ぐ「arcade」、端末を手渡しで回して友人とプレイできる「pass'n'play」、そしてオンラインモードの「online」がある。

　最もゲームらしいのは「arcade」で、ブロックに色が付き、同じブロックを揃えて積むとボーナスポイントが入ったり、素早くブロックを積むとコンボボーナスが点数に入る。またプレイで稼いだコインで、残り時間の増加やコンボポイントを2倍にするなどのブーストアイテムも使用できるなど、アプリ版ならではのアレンジがなされている。

　ちなみに「online」は、FacebookやGame Centerの友人やランダムマッチングによる対戦となる。リアルタイムプレイではなく、手番に制限時間がない非同期も非同期のオンライン対戦が展開する。自分の手番が終わると相手の手番が終わるのをひたすら待つという、非常にのんびりとした対戦模様が描かれる。なお「online」は並行して幾つかの対戦を掛け持ちできるので、将棋で言うところの多面打ちも可能だ。

　デジタルでジェンガをするというだいぶ奇妙なゲームとなっているが、塔が積み上がるに連れて緊張感が増し、崩れた時には「あー！」と思わず声を上げてしまうゲーム性は本作でも味わうことができる。特にiOS版は現在無料で配信されているので、ジェンガに触れたことのある人は、ぜひチェックしていただきたい。

【スクリーンショット】

ブロックに色が付いたアーケードモードもある。それでも基本はどこまでもジェンガ