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【E3 2014】宮本茂チーム開発による新Wii Uゲーム2種類を体験!

Wii U GamePadを使った新しい遊び「Project Giant Robot」、「Project Guard」

6月10日~6月12日開催(現地時間)



会場:Los Angeles Convention Center

 今年の任天堂ブースには、「Project~」と名付けられた聞き慣れないWii Uタイトルが2つ並んでいた。そのタイトルは「Project Giant Robot」と「Project Guard」。ブース内でも1段上がった場所に展示されており、Wii U GamePadの新しい使い方を提唱する特別なタイトルであることが示唆されていたが、聞けば宮本茂氏のチームによる新たなWii Uタイトルということで、こちらを早速プレイしてみた。

【Play Nintendo - Shigeru Miyamoto @ E3 2014】

Wii U GamePadで巨大ロボットをコントロール! 「Project Giant Robot」

Wii U GamePadの動きに付いてくる巨大ロボットを操作できる

 「Project Giant Robot」は、その名の通り巨大なロボットを操って、様々なロボットがランダムで登場する4ラウンドを戦うというアクションゲーム。Wii U GamePadの使い方が独特で、左/右アナログスティックで左/右アームの操作、Rボタンで前進、Lボタンで後退、そしてWii U GamePadの動きに連動してロボットの上半身が動くようになっている。

 対戦のルールは単純で、相手を地面に倒せれば勝ち。体力ゲージなどはない上、ロボットの動きは非常にゆっくりなので、押したり引いたりの物理的な駆け引きが大事な、スピードの遅い手押し相撲をしている感じに近い。

 操作のポイントとなっているのは上半身の操作で、例えば右ストレートを放ちたい場合は、プレーヤー自身も右ストレートを打つように右肩を前に押し込み、同時に右アームを動かせば良い。ロボットはWii U GamePadの動きに徐々に連動するので、ゆっくりと体を動かす必要があり、思わず力がこもる。

 ただロボットを動かすというゲームだが、考えなしに前進すれば上半身を押されて簡単に後ろに倒れてしまうので、前進や後退でロボットの重心を考えつつ、上半身と左/右アームを動かして相手に上手く体を当てる必要がある。またWii U GamePadにはロボットの主観カメラが映っており、画面の中心へ弾を撃つこともできるので、カメラの扱いも大事だ。全身を使ってロボット搭乗者を体験できる楽しいプレイ感となっていた。

ゲーム開始時にロボットの体や腕の大きさ、長さをカスタマイズできる。Wii U GamePadのカメラで放つことのできるビームも重要

12個の監視カメラを管理する超忙しいシューティング「Project Guard」

1人で12個のカメラを管理するのは大変。結果的に超忙しい作業に

 もう1つの「Project Guard」は、要塞に設置された12個の監視カメラの管理官となって、要塞の中心に攻めてくるロボットを撃退するシューティングゲームとなっていた。モニターには外側を囲むように12個のカメラ映像と、中心にスイッチ中のカメラ映像、そしてWii U GamePadにはマップ全体の様子が映し出されている。

 プレーヤーはWii U GamePadでスイッチしたいカメラにタッチしてモニターを切り替えながら、カメラの中心に放つことのできるレーザー弾をロボットに発射して撃退していく。仕組みは単純だが、12個のカメラを1度に管理するのは大変で、1つのロボットを倒している内に違うロボットが侵入してきたり、せっかく切り替えてもカメラの前を通り過ぎた後だったりと、マップを見たりモニターを見たり、カメラでロボットを追いかけてレーザーを撃ったりととにかく忙しい。

 モニターにはそれぞれの監視カメラの様子が映し出されているので、試遊しているとギャラリーから危ないカメラを指して「1番1番!」、「7番7番!」と指示が飛ぶのが面白かった。カメラの番号を言われても場所と番号が一致しないため指示通りにぱっと動けないというのがまた面白く、成功したり失敗したり、ギリギリでロボットの侵入を防いだりと、周りも含めてハラハラさせるゲームとなっていた。

 ゲームの開始前には監視カメラの位置をエディットできるパートもあり、自分なりの最適なディフェンス位置を探し出せるようになっていた。「Project Giant Robot」とはまた違った切り口で遊びの可能性を感じさせていた。

 なおこの2つのタイトルは開発中で、2015年発売予定。どういう形で販売されるかはわからないが、宮本氏による「Star Fox」もあわせて今後の情報を期待しておきたい。

試遊中はギャラリーから悲鳴にも似たアドバイスがかかる。右下はWii U GamePadの画面

(安田俊亮)