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【E3 2014】謎の地底都市へ!「DARK SOULS II」DLC第1弾プレイレポート

即死ポイントてんこ盛りで上級者向けの手応え。DLC非所有者との協力プレイも可能に!

6月10日~6月12日開催(現地時間)



会場:Los Angeles Convention Center

本DLCで追加される「聖壁の都」の風景

 フロム・ソフトウェアは、プレイステーション 3 / Xbox 360 / Windows向けアクションRPG「DARK SOULS II(ダークソウル2)」のDLC第1弾となる「CROWN OF THE SUNKEN KING(深い底の王)」をE3 2014の会場にてプレイアブル出展した。上級者向けにアレンジされたという、追加コンテンツならではのゲーム性のほどを確認できたのでご報告しよう。

 本作は、7月22日から9月24日にかけての配信が予定されるDLC3部作、「THE LOST CROWNS」の第1部。税込み800円で、PS3/Xbox 360/PCの各プラットフォームで配信される。

 シナリオの発端となるのは、本編では亡者となり果て正気を失っているヴァンクラッド王だ。主人公はその記憶に潜り、往時の精悍な王から「失われた王冠」の探索を依頼され、未知なる3つの世界への冒険が始まる。

地下世界の集大成。大量のマップギミックと難敵の群れを攻略

とにかく足場が悪く、うかつにドッジもできない事が多い
上層の地下街は大量のマップギミックもあり、まるで迷路のようだ
うっかり入り込むと装備がボロボロになる酸モンスターエリア
本作屈指のヘイトを集める毒吐き像が塊に!

 今回プレイアブル出展された「CROWN OF THE SUNKEN KING(深い底の王)」のプレイエリアは「聖壁の都」と呼ばれ、位置的には本編の「黒渓谷」の先にあたる。1周めプレイである場合、レベル100以上での挑戦を想定したエリアになっているとのことだ。

 各DLCで配信されるのは基本的に1作1エリアとなる。本作の場合は本編における「朽ちた巨人の森」や「忘却の牢」など、作中でも大型のエリア相当のボリュームを持ち、さらに、難易度バランスは明らかに上級者向けだ。

 エリア内は大きく3つの構造に分かれている。迷路のように入り組んだ地下都市の上層、巨大な城塞の内部、そして、その周辺に広がる「クズ底」的な地底エリアだ。これらの構造全体が入り口の篝火から一望できる通り、エリア全体が非常に立体的なつくり。1歩足を踏み外せば即落下死するという危険がつきまとう。

 特に本エリアを特徴付けるのが、各所に配置された謎のスイッチ。これらは攻撃を当てると発動し、付近の床がせり上がり足場となったり、ブロックが回転して道が開けたりといったマップギミックが大量に配置されているのだ。スイッチのON/OFF状態でマップ全体の通行ルートが大きく変わるようになっていて、“マップそのものを操作する”というのがひとつの攻略コンセプトになっている。

 そこにのっけから襲いかかってくる、毒にただれた騎士達は、近接タイプと弓タイプが常に連携してくるため非常にやっかいだ。動ける足場が狭いため乱戦になりやすく、弓を1発食らってノックバック中に、近接攻撃を続けざまに叩きこまれて即死する危険もある。というか、それを狙ったマップ構造と敵の配置になっているので、慎重に遠隔攻撃で削りながら進む、積極的にバックスタブを狙いに行くなど、メリハリのあるプレイが必要な印象だ。

 特にエリア特性として感じられるのは、ここから上層にあたる「聖人墓所」、「クズ底」、「黒渓谷」といったエリアで遭遇したあらゆる危険の、集大成になっているところだ。特に手を焼くのが各種の状態異常で、毒を吐く死者の像はカメ的な移動手段を獲得して余計厄介になっているし、各所に酸を吐くモンスターの巣などもある。そこまでのエリアをいかに丁寧にクリアしてきたかが問われる。

上層での主な敵となる毒にただれた騎士。大振りで1発が重いため、回り込みながら戦いたいが……

DLCを購入していなくても、協力プレイへの参加が可能!

本DLCの登場モンスターは全て新物。ドロップアイテムも固有のものがあるようだ
巨大なドラゴン。戦いになるのだろうか?
非常に立体的な構造のため、侵入プレイでは独特の戦略が使えるかもしれない

 さらに本エリアには“チャレンジルート”と別称される、通常のクリアを目指すだけならスルーしても良い攻略ルートがある。モンスターやギミックのは位置が通常よりもずっと難度の高いものになっていて、本作をかなりやりこんだプレーヤーにも非常に手応えのあるバランスとなっているとのことだ。

 もちろん、DLC第1部のラストを飾るエリアボスも存在。本編に対するプレーヤーからのフィードバック(攻略パターンが単純なボスが多い……など)を参考に、ひと味違ったボス戦が楽しめるようになっているとのことなので楽しみだ。

 また本エリアのみで手に入る新スペル、新装備も存在する。もちろん、ボスソウルを入手すれば物々交換でDLC固有の特殊装備も手に入れることができる。

 その上で面白いのは、本DLCを購入していないプレーヤーでも、協力プレイのゲスト(白霊)として本エリアに入場できるという新仕様。アイテムドロップを通じてDLC専用アイテムの入手チャンスもあるという。これは「遠隔召喚」という仕組みで、本編内のとある場所で白石を使用することにより、DLCエリア内部に召喚サインが現われるというものになる。

 ただし、この仕組みで召喚できるのは協力プレイのゲストだけで、侵入(闇霊)などのPvP召喚を行なうためにはDLC本編の購入が必要だ。

 本DLC「CROWN OF THE SUNKEN KING」は7月22日に、PS3/Xbox 360/PCの全プラットフォームで同時配信予定。その後、8月26日に第2部「CROWN OF THE OLD IRON KING」、9月24日に「CROWN OF THE IVORY KING」が続々配信予定だ。フロム・ソフトウェアによれば、3つのDLCそれぞれを個別に遊ぶこともできるが、やはり順番に全3部作を進めていくのがオススメだそう。

 本編をクリアして手持ち無沙汰のあなたに、そうでないあなたにも、DLC3部作で実現する新たな世界は、相当の手応えを与えてくれるはずだ。

(佐藤カフジ)