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ドット絵「FF」キャラが活躍するiOS/Android「ピクトロジカ ファイナルファンタジー」

イラストロジックで解く「FF」世界。100万ダウンロード突破の堅実なクオリティ

配信中

ダウンロード:無料

利用料金:無料

ビジネスモデル:アイテム課金制

上が「FF」キャラクターによるバトル画面。下にある5×5マスピクトロジカを解いて攻撃していく
ゲージがたまれば、攻撃力が倍増する「メントブレイク」を発動できる

 スクウェア・エニックスが配信するiOS/Android用パズルRPG「PICTLOGICA FINAL FANTASY(ピクトロジカ ファイナルファンタジー)」。イラストロジック、あるいはお絵かきロジックと呼ばれるパズル(本作ではピクトロジカ)を解きながら、ドット絵で表現された歴代「FF」キャラクターを集めていくという本作は、パズルRPGとしては意欲的なタイトルとなっている。2月19日に100万ダウンロードを突破したということなので、この機会に紹介したい。

 「PICTLOGICA FINAL FANTASY」は、イラストロジックを基礎として、「FF」おなじみの「戦士」や「黒魔道士」といったキャラクターを集め、パーティーを編成してクエストをクリアしていくというもの。

 イラストロジックは数字をヒントに塗りつぶすマスを見つけていくパズルで、本誌の読者にはゲームにもなった「ピクロス」(「ピクロス」は任天堂のオリジナルの名称)と言った方が伝わりやすいかもしれない。本作では5×5マスの簡単なイラストロジックがメインで使用されている。

 バトルではこのイラストロジックをタッチで解いていき、ミスがなければパーティー全員で攻撃でき、ミスをすると対応するメンバーが攻撃できない。1回のパズルが終われば相手も攻撃してくるので、これを繰り返してステージを進んでいく。

 バトルの見どころはこのパズル解きと、メンバーの攻撃シーンだ。キャラクターはパーティーメンバーや敵を含めて全員ドット絵で表現されており、「FF」らしいバトルシーンが再現される。スキルで「ファイヤー」や「ケアル」といった魔法を発動できたり、クエストクリア時にはおなじみのファンファーレが鳴ったりと、なかなか演出も細かい。

 地道にパズルを解いてもいいが、より素早くパズルを解くことでゲージが溜まり、攻撃力が2倍、3倍と膨らんでいく「メントブレイク」モードが発動するため、攻略には素早くパズルを解いていく瞬発力も試されて、ゲームを飽きさせないようにしている。

 なおパズルが簡単すぎて消化不良という場合には、10×10マスのパズルがバトル以外のモードで楽しめる。これは手持ちのメンバーに対応したイラストロジックが解けるというもので、クリアするとゲーム内アイテムがもらえる。ゲーム開始時にはモーグリからヒントをもらうかどうか決めることができる。ヒントは無償となっており、モーグリがパズル上を歩く姿がかわいらしいので一見の価値ありだ。

 またパーティーメンバーはクエストをクリアすると経験値を得て、次第にレベルアップしていく。新規メンバーを素早く集めるにはゲーム内通貨の「ジェム」が必要になるが、4時間に1回は新メンバーがもらえる「探索」を利用できるので、ガチャ周りの課金要素は少なく、親切設計と言えるだろう。

 そして何より、スーパーファミコン世代の「FF」シリーズの歴代キャラクターや音楽、アニメーションがふんだんに使われているため、往年の「FF」シリーズファンなら間違いなく心地よい作品に仕上がっている。他の流行アプリに比べると派手さはないが、毎日起動したくなる親しみやすさを持ったタイトルだ。

【スクリーンショット】
バトル開始時にはストーリーも挿入される。素早く正確にパズルを解いていくのがコツ
入手したキャラクターはドアップで見られる。武器は合成による今日が可能
10×10マスのピクトロジカにも挑戦できる。ヒントをもらうと動き回るモーグリがかわいい

(安田俊亮)