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【特別企画】果たしてスマートトイでネコとお友達になれるのか?

小さくてかわいらしい、ぶるぶる震える「じゃれ犬」が若いネコのハートをゲット

ラジコンモップ「SUGOIモップ!」。フローリングで真価を発揮

京商のラジコン技術を活かしたおもしろアイテム

【SUGOIモップ!】
2012年12月22日発売
価格:2,079円

 自走式モップ「SUGOIモップ!」は京商の“京商エッグ”というブランドで展開している商品だ。ラジコンメーカーの老舗である京商は京商エッグで、ラジコンゴミ箱「ゴミバGO!」、ラジコンティッシュケース「COME(かむ!)ティッシュ!!」といったユニーク商品も展開している。

 「SUGOIモップ!」はラジコンにモップを取り付けそのまま走らせるというストレートな商品だ。コントローラはゲーム機型で親しみやすく、ラジコンユーザーの幅を広げてくれる。本気で掃除をするための器具と言うよりも、楽しんで掃除をするためのグッズとして設計されているという。

 この「SUGOIモップ!」に関しては、「猫の居る休憩所299」のようなカーペット敷きの場所での使用を前提としていなかったため、うまく走らせることができなかった。モップとして使うのだから当たり前なのだが、車高が低いのである。フローリングなどではネコと楽しい追いかけっこができそうである。

 こちらも壊れやすい部分はなく、ネコがいじっても大丈夫そうである。モップ部分は取り外して水洗い可能だ。YouTubeの動画などでもラジコンでネコと遊ぶものが多い。ラジコンは、動いたり止まったりを、ネコの反応を見ながらできるのが良いと感じた。特に「SUGOIモップ!」は、遊びながらも猫の毛を集めるのにも良さそうだ。

【SUGOIモップ!をネコの前で走らせる】
カーペットではうまく走らせられなかった。走らせ方でもっとネコの興味は引けそう

小さくてかわいらしい、ぶるぶる震える「じゃれ犬」が若いネコのハートをゲット

トイプードル、チワワ、ミニチュアダックス、パグの4種類が発売された

【じゃれ犬】
10月24日発売
価格:1,470円

 タカラトミーの犬型玩具「じゃれ犬」は4cmと言う小さな玩具で、スイッチを入れるとぶるぶる震えながら動く。こちらもカーペットの上では動かないため、台の上に乗せてみたのだが、若いネコがとても興味を持ってくれて、楽しい時間を過ごせた。

 台が小さいため、ネコが手を出すとすぐ床に落ちてしまうのだが、この「台に乗せる→ネコが落とす」というサイクルが良かったのかもしれない。ネコは台の上にじゃれ犬が乗るのを待ち、乗った瞬間ばしばしいじって落とし、また待つ。この一連の動きそのものが“遊び”だったと感じた。

 じゃれ犬はパーツ構成がシンプルで強い力でかじったりしなければ破損しなそうだ。小さな犬がちょろちょろと動くのは見ていて楽しいし、これにネコが興味を示し、手を出した後、転がるじゃれ犬を追いかける姿も楽しい。フローリングの床や、テーブルの上を片付けてじゃれ犬を動かすことで楽しく遊べそうである。

【じゃれ犬をいじりまくるネコ】
ネコが落とす、拾う、また落とすを延々繰り返して遊ぶ

 「ネコと遊ぶのってやっぱり楽しい」というのが今回最も感じた気持だ。結論としては正直に言ってネコを充分喜ばせたと言えないし、がっちりとハートをつかんだとは言えない。ネコは好奇心も強いが警戒心も強く、新しいものに対してはおっかなびっくりな所もある。関心を示したからといって気に入ってくれるとは限らない。

 ネコと楽しく遊ぶためには、ネコとの信頼関係が必要だし、ネコの気持に対する理解が必要だ。ネコに関してはお気に入りのおもちゃを見つけるエピソードや、飼い主が期待を込めたおもちゃを買ってきたのに見向きもしなかったエピソードなどをネットで見る。自分の飼いネコですら好みを完全に理解できるわけではない。

 それでもやっぱり、ネコに喜んで欲しいし、ネコと一緒に遊びたいという飼い主の気持ちはとても共感できる。今回紹介した4つの玩具は読者が飼っている猫のハートをつかめるだろうか。「うちのネコにいいかも」と思ったものがあれば幸いだ。

 そしてもちろん、「ネコと遊ぶ」というのは玩具の特殊な遊び方の1つに過ぎず、玩具の魅力の一端に過ぎないと言うことも強調しておきたい。置くだけで掃除してくれる「MOCORO」や、ラジコンモップの「SUGOIモップ!」は掃除を楽しい遊びに変えてくれる。「こんな玩具が家にあったら、生活がもっと楽しくなる!」と想像させてくれることが、玩具の最大の魅力なのだ。

 玩具のある生活って楽しい。これが今回の記事で最も主張したい点だ。世の中にはたくさんの玩具があり、“ネコと遊ぶ”という目的に使えそうな玩具もらくさんある。遊ぶ人の想像力で、玩具の魅力は何倍にも膨らむ。楽しい玩具、楽しい遊び方をこれからも求めていきたいと思う。

(勝田哲也)