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ファンタジーRPG「グランブルーファンタジー」メディア体験会レポート

リッチに音が出る、よく動く! ブラウザの限界に挑戦した、RPGの王道演出が心地良い期待の1作

12月17日 配信開始予定

利用料金:無料

ビジネスモデル:アイテム課金制

 Cygamesは、スマートフォン用ファンタジーRPG「グランブルーファンタジー」の配信日を12月17日と決定した。利用料金は無料で、ビジネスモデルはアイテム課金制。対応機種はiPhone 4以降でiOS 5.0以上のSafari、Android 4.0以上。推奨環境はiPhone 5以降でiOS 6.0以上のSafari、Android 4.2以上。

 これは12月5日に開催された「グランブルーファンタジー」のメディア体験会で発表されたもの。「グランブルーファンタジー」は、空の世界の旅をテーマとしたファンタジーRPG。「ブラウザの限界に挑戦」という命題のもと、ブラウザベースでありながらBGM、SE、キャラクターボイスも全編に渡って楽しめるのが特徴となっている。

 今回はメディア体験版ということで、実際の配信では各所変更される場合もあるというが、1時間ほどプレイできたので、この模様をお伝えしたい。

会場では本作プロジェクトマネージャーの春田康一氏が「グランブルーファンタジー」の内容やスペックを説明した

キャラクター同士の会話でストーリーが進む。ちなみにこちらは主人公のパートナー、羽根トカゲの「ビィ」
ターン制で進むバトル。アビリティや召喚獣の召喚なども可能。敵の造形やアクションに要注目

 本作の大きな軸となっているのは、会話形式で進むストーリー部分にある。本作で主人公たちは空をめぐる「騎空団(きくうだん)」として、敵と戦ったり、新たな仲間と出会いながら冒険を進めていく。この冒険のストーリーをベースに、皆葉英夫氏キャラクターデザインによるファンタジックかつ凛々しい人物たちが、沢城みゆきさん、釘宮理恵さん、平田広明さん、田村ゆかりさんといった豪華声優陣によるボイスによってテンポよく会話が進められる。

 バトルシステムはいわゆる「カードバトル」とは異なり、ターンごとにアクションを選択するターン制を採用。通常攻撃や仲間の持つアビリティ、星晶獣の召喚などを駆使して戦っていき、往年のRPGファンでも親しみやすく楽しめる作りになっている。

 主人公をはじめとした仲間はバトルを重ねることで経験値を得られ、レベルアップしていく。主人公には「ファイター」や「ウィザード」といった職業があり、通常のレベルとは他に「ジョブレベル」が存在する。アビリティはそれぞれの職業のジョブレベルを上げていくことで獲得できる。

 また主人公以外のキャラクターの職業は固定となっているが、武器や星晶獣はクエストを進めたり「ガチャ」で手に入れることができ、装備を変更することでステータスを上げたり攻撃属性を変化できる。なお武器や召喚獣は手に入れた素材で合成強化が可能。

 もう1つ特徴的なのは、バトルシーンでのアニメーションだ。バトルではキャラクターそれぞれにアクションが付けられており、敵キャラクターも含めてよく動くので、しっかりとしたゲーム体験を感じることができる。個人的には必殺技を放つときに入る派手なエフェクトと共に、ぞれぞれのキャラクターが技の名前を叫ぶという演出があり、これがバトルを熱くさせていて気に入った。

 ストーリーはクエストによって進められ、仲間と出会うエピソードも「サブクエスト」としてストーリー仕立てになっているので、それぞれのキャラクターに感情移入しやすくなっている。

 キーワードにも「星の民」、「騎空艇」、「バハムート」などファンタジーRPGらしいものが散りばめられているほか、幼く見えるのに残虐に権力を振るう人物や、凄腕の騎空艇技師と言われながら空への旅を諦めた人物など、魅力的なキャラクターが多く登場するのも興味深い。ストーリーにはかなりのボリュームがありそうなので、そのあたりも含めて期待の1作と言えるだろう。

 本作は現在事前登録を受付中で。12月7日からはテレビCMも放送される予定。

【スクリーンショット】
ファンタジックな世界観を皆葉氏デザインのイラストで引っ張りつつ、ストーリーもバトルも凝っているという印象。これがブラウザで実現できているというのだから、その技術力も含めて期待できる

(安田俊亮)