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Cygames、豪華制作陣によるスマホ向けRPG「GRANBLUE FANTASY」今冬サービス開始

100人を超えるキャラクターに、約100名の声優が声を当てる豪華配役

今冬 配信予定

11月8日 事前登録開始

ビジネスモデル:基本プレイ無料アイテム課金制

サウンドディレクターの植松伸夫氏は、テーマ曲を演奏したギター奏者の中村氏、フィドル奏者の大口氏とともにトークをおこなった

 CygamesとCyDesignationは11月8日、スマートフォン向けファンタジーRPG「GRANBLUE FANTASY(グランブルーファンタジー)」の制作発表会を、六本木ニコファーレにて開催した。

 制作発表会では世界観やキャラクターなどのゲーム概要と、根幹となるゲームシステムの紹介が、制作スタッフと出演声優による座談会形式で行なわれた。この発表会は会場をおとずれた観客やプレス関係者だけでなく、ニコニコ生放送によって全世界の視聴者に向けて同時中継されていた。会場となったニコファーレの壁面モニターには、視聴者からのコメントがリアルタイムで寄せられ、発表会のオープンな雰囲気作りに一役かっていた。

 発表会はアコースティックギターとフィドルの生演奏をまじえた、メインテーマ曲の披露で幕を開けた。その後ゲームのサウンドディレクターをつとめた植松伸夫氏が登場し、この作品の音楽コンセプトなどを語った。

 植松氏は作曲の依頼時にアイルランド音楽のテイストを求められたと語り、「自分の好きなジャンルだけに、待っていたぞという感じ」と、この作品への強い意気込みを見せた。

 また、植松氏の「かなり自由に作曲することができた。古いファンの方は、僕が昔に作った音楽を思い出すかも」という言葉には、観客やニコ生視聴者だけでなく、この日の司会をつとめ、ゲーム好きで知られる芸人のアメリカザリガニも期待の声を上げていた。

 続いて会場のモニターにはゲームの主要キャラクターたちのビジュアルが公開され、それぞれの役をつとめる声優陣とキャラクターデザインの皆葉英夫氏が登壇。キャラクターについてのトークセッションが行なわれた。

 皆葉氏は「GRANBLUE FANTASY」のデザインコンセプトについて、「ファンタジーという概念を1度壊して再構築するつもりで作った」と話した。

 声優陣はそれぞれ自分の演じるキャラクターのイメージを語り、皆葉氏がそこにコメントする形で進められた。まだ公開できない情報が多いという皆葉氏に対して、「黒騎士」役の朴ろ美(王偏に路)が謎だらけの自分の役について鋭くツッコミを入れる様子に、会場からは笑いが起きていた。

左から平田広明氏、長谷川明子氏、伊藤かな恵氏、朴ろ美(王偏に路)氏、加藤英美里氏

ラカム(CV:平田広明)
マリー(CV:長谷川明子)
スツルム(CV:伊藤かな恵)
黒騎士(CV:朴王路美)
シェロ(CV:加藤英美里)

CygamesとDeNAも加わったトークセッション。作品の一端が明らかに

 さらにステージには植松氏と、開発スタッフであるCygames取締役の木村唯人氏、そしてゲームの配信元となるDeNA取締役の小林賢治氏が登壇し、トークは作品全体についてまで広がっていった。

 ここでは「GRANBLUE FANTASY」が「Mobage(モバゲー)」配信によるスマートフォン向けRPGであることなど、ゲームとしての概要が明かされた。小林氏は本作を「超一流の布陣で作ったスマホ向けゲームの集大成」であると語り、ゲームの出来に自信を見せた。

【SYSTEM】

●バトルシステム
 本作のバトルは最大4人編成パーティによるコマンド選択方式のスタンダードバトルスタイル。ジョブシステム、星晶獣の召喚を駆使することで、幅の広い戦略性が生まれる。

●星晶獣
 星晶と呼ばれる特殊な鉱石が変異した存在であり、その強大な力故、各地で神格化されている魔物。もし彼らをルリアの「召喚」の力をもって従えることができれば、主人公達の旅の大きな助けとなるだろう。

●ジョブ
 主人公はさまざまな能力に特化したジョブにチェンジすることができる。バリエーションが豊かなジョブシステムにより、幅の広いビジュアル・バトルスタイルを生み出す。

【スクリーンショット】
戦闘は最大4人パーティによるサイドビュー形式
「召喚」によって、強力な攻撃がおこなえる
少し公開されたゲーム画面を見ても、巨大なキャラクターがガンガン動いていた
画面効果も美しいものが用意されている

 ここで今回の制作発表会がニコニコ生放送で中継されていることを活かし、視聴者への投票形式アンケートが実施された。質問は「GRANBLUE FANTASYをやってみたいですか?」という内容で、これに対する結果は、まだゲームのシステムなどの詳細が明らかになっていないこともあり、「やってみたい」が3割で、「まだまだわからない」が7割というなかなかに厳しいものだった。この結果を受けて、皆葉氏をはじめとする制作者陣は一様に、「実際に触ってもらえれば楽しませる自信がある。ぜひプレイしてもらいたい」と、熱のこもったコメントを返していた。

制作陣が加わったトークセッションの様子。前列左からアメリカザリガニ柳原哲也氏、皆葉英夫氏、植松伸夫氏、Cygamesの木村氏、DeNAの小林氏、アメリカザリガニ平井善之氏

 話題は本作の細かな内容へと移り、アメリカザリガニからの質問によって制作の経緯などが明らかになっていった。

 木村氏は「皆葉氏と植松氏にオファーを出した理由」について聞かれ、「CygamesとCyDesignationが組むと決まった時に、皆葉氏がいるならぜひ植松氏も呼びたかった」と答えた。本作の皆葉氏がデザインしたキャラクターは100人以上にのぼり、ほぼ全員に固有のボイスがつくことが明らかになると、会場からは驚きの声が上がった。

 続いて本作の声優の演技についてが話題になると、皆葉氏は「スマホのゲームはプレーヤーへのライブ感を大事にしたい」と話し、木村氏は「出演者の皆さんが思い描いた最高のキャラを演じてもらいたい」と声優陣への期待を語った。

 植松氏は本作の楽曲について、「1曲の中の様々な部分を場面ごとに使い分けているので、実際の曲数以上に音楽は多彩に聴こえるはず」と、サウンドディレクターとしての工夫などを語った。

 小林氏と木村氏が口を揃えて「グラフィックもシステムもスマホ向けゲームの限界に挑戦した」と話し、実際の戦闘シーン映像が会場に流されると、観客や声優陣からもふたたび驚きの声が上がっていた。ちなみに「ソーシャル要素が多いのか?」という問いには、「1人でも楽しめるが、仲間で敵を倒しに行く要素もある」と木村氏は返答した。

リリースに向け、気合い十分の登壇者一同

公式サイトが本日公開。事前登録もスタート

 最後に今後の制作に向けての意気込みを聞かれ、皆葉氏は「現時点で手ごたえを感じている。これでダメなら筆を折るぐらいの覚悟」と、大きな熱量で制作に臨んでいることを話した。植松氏は「いいメロディーができたと思っている。皆さんに楽しんでもらうのはもちろん、自分も遊ぶのが待ちどおしい」と、スタッフとしてだけでなく、ユーザーとしても本作に期待を寄せていることを語った。

 今冬のリリース予定を目指して開発中の本作は、すでに公式サイトがオープンしており、サイト内ではゲームの事前登録や、先行キャンペーン「空の島にある8つの謎」をおこなうことができる。

【キャラクター】
ファイター(主人公)
カタリナ
ルリア
ビィ

(市川太一(クリエンタ))