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ガンホーとソフトバンク、欧モバイルゲーム大手スーパーセルを買収

51%の株式を総額15.3億ドルで取得、ガンホーとツートップでグローバル展開

10月15日発表

 ガンホー・オンライン・エンターテイメントとソフトバンクは、フィンランド大手のモバイルゲームメーカー Supercell(スーパーセル)の株式を51%取得し、ソフトバンクの子会社になることを明らかにした。買収に掛かる総額は15.3億ドル(約1,515億円)。

 Supercellは、欧米で大ヒットしたモバイル向けストラテジーゲーム「Clash of Clans」や農場シミュレーションゲーム「Hay Day」を手がけ、一躍急成長を遂げたモバイルゲームメーカー。2010年に設立され、2012年12月期の売上高は78,358千ユーロ(約100億円)だが、2013年12月期の売上高は、昨期の10倍前後まで拡大する見込み。

 今回の取引方法は、ガンホーが20%、ソフトバンクが80%を出資した買収SPCをフィンランドに設立し、買収SPCがSupercellの株式を既存株主から51%取得するという方法で行なう。今回の買収でSupercellはソフトバンクグループ傘下となり、ガンホーと共に、グローバルを対象にしたエンターテインメント事業の一角を担うことになる。

 買収後のCEOは、現CEOのイルッカ・パーナネン氏が留任し、取締役についてはイルッカ・パーナネン氏、同社プロダクトリードのミッコ・コディソヤ氏に加え、ソフトバンクから代表取締役社長の孫正義氏、財務部投資企画グループ グループマネージャー 仁木勝雅氏、ガンホー取締役会長の孫泰蔵氏がそれぞれ取締役に就任する。

(中村聖司)